氣まぐれ剣士の言いたい放題

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583 斉藤一人講演会(2)

2007-11-05 08:36:43 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

583 斉藤一人講演会(2)

○斎藤さんは、ある日、旅先のホテルで、格闘技の「K-1」の試合を、お弟子さんたちと、観ていたことがあったそうです。これは、お弟子さんたちも、実際に現場にいたから、本当のことらしいのですが、斎藤さんは、試合が始まったとたんに、
「どの選手が勝つか? どの選手が負けるか? ノックアウトか? 判定か? 判定だったら、何対何か?」
ということを、100%確実に、当てて見せたそうです。これには、コツがあるそうです。それは、ゴングが鳴り、試合が始まったら、負けるほうの選手が、ほんの一瞬だけだそうですが、フッと、哀しげな表情をするそうです。これは、自信のなさかららしいのですが、この表情で、負けることと、判定の結果まで、直感で、わかってしまうそうです。逆に、勝つほうの選手は、最初から、試合が終わるまで、絶対に、哀しそうな表情は、やらないそうです。自信があるんでしょうね。
これは、格闘技の試合だけでなく、すべての勝負事に、当てはまるそうです。
たとえば、就職試験の面接などで、よく落とされる学生や社会人は、ほとんどが、この「哀しそうな表情」をやっているそうです。それで、自信のなさが、面接官に伝わり、結果として、落とされていることが、多いそうです。よく、落ちる人、気をつけてくださいね。

○斎藤さんの今回の講演のテーマは、「普通は、つらいよ」でした。映画、「男は、つらいよ」のパロディみたいですね。
斎藤さんいわく、ほとんどの人が、「普通に生きよう」と考えるから、人生が、苦しくなるそうです。
わかりやすいように、江戸時代に、実際にあった話を、やってくれました。名前は忘れましたが、静岡に、ある男性がいて、若い頃は、いろいろと家族とも喧嘩ばかりしていたそうです。特に、母親が亡くなったあとにきた継母と仲が悪く、財産の相続問題を巡って、一度、刀で、斬り殺されそうになったそうです。
それで、命からがら、江戸に逃げたそうです。そのあと、炭を売る商売が、大成功して、江戸で一番の大金持ちになったそうです。それからが、この男性の凄いところで、儲かったお金で、自分を斬り殺そうとした継母に、家を買って、プレゼントしたそうです。理由は、
「あのとき、この継母が、自分を殺そうとしなかったら、江戸に来ることはなかった。そうしたら、今のような商売での大成功もなかった。だから、継母には、感謝しなくてはいけない。」
ということだったそうです。これは、「普通ではない考え方」です。斎藤さんいわく、
「普通は、自分を斬り殺そうとした人には、復讐してやろうと思ったり、いつまでも、根にもったり、怨んだりするもんです。これが、普通ですよね? でもね、復讐しようと考えたり、根にもったり、怨むのは、やるほうもやられるほうも、お互いに、つらいんですよ。普通は、つらいんですよ。」
と言っていました。
魂というものは、常に、成長したいと望んでいるそうです。だから、この流れに、逆行して、「既存の価値観や常識でもいい。」なんて、考えるから、人生が苦しくなるそうです。だから、この江戸時代の男性のように、一段高いところに、視点をおき、ちょっとだけ、成長して、普通じゃないことを、考えたり、行動したりすると、人生は、楽になるそうです。普通に生きようとすると、人生は、苦しくなることが多いということですね。
たしかに、ダイエットなどでも、いわゆる、「標準体重」などというものがありますが、これを、目指すと、苦しくなる人も、多いと思います。人それぞれ、体質、習慣、活動、目的が違うわけですから、「普通」や「標準」なんかに、しばられる必要はないんですよね。
「もうそろそろ、友達が結婚したから、自分も普通に、結婚しなくてはいけない。
「もうそろそろ、年齢的にも、厳しいので、普通に、子供を出産しなくてはいけない。
「もうそろそろ、いい歳になったので、家でも、ローンで買って、普通に生活しなくてはいけない。」
こういう、「普通」を生きようとすると、人生が苦しくなることが多いそうです。


こういうのを、世間体を氣にして生活するというのでしょうか。世間の標準から多少外れても、これで良いんだと思えばいいんですね。
いかがでした。
次回も続きます。

以上