鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その4)更新! 2024/01/09

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

第49話のタイトルロゴが完成&次回予告

鎖から解き放たれたアルフェリオン・テュラヌスは、
その凶暴な破壊への意志のままに、
灼熱のブレスで戦場のすべてを焼き尽くそうとする。

僕が望んだのはこんなことじゃない!
自らのもたらした凄惨な結果を前にして、愕然とするルキアン。
仲間たちの前から、彼はただ逃げ去るしかなかった。

だが、突然の逃亡から始まったルキアンの失意と試練の旅は、
やがて新たな運命の歯車を回し始める…。

連載小説『アルフェリオン』第49話「ルキアン、失踪」

 ――闇の力を、思い知れ!

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シェフィーアさん大いに語る(笑)

連載小説『アルフェリオン』、次回から第49話に入ります。主人公ルキアンの「失踪」? いよいよ物語は激動の展開へ。そのあたりのことを、今後活躍するらしいキャラ、第48話の最後で名前の挙がったシェフィーアさんに聞いてみた(笑)。若干のネタバレもあります(^^;)。

【シェフィーア】(以下、【シェ】) なぁ、レイシア。第48話のラスト、覚えているか。「だから彼女は、こう呼ばれます。《鏡のシェフィーア》と」…だとさ。ふふ、実に感動的な引きだったな。「こう呼ばれます、鏡の…」、くぅ~っ、何度聞いても格好いいではないか。ついに私が主人公の座を奪いにゆくターンが来たようだな。まぁ座れ、私が「ヒロイン」のシェフィーア・リルガ・デン・フレデリキアだよ。
【レイシア】(以下、【レイ】)シェフィーア様、違いますから(無感情)。第48話では、「本当の主人公」ルキアンが、「本当のヒロイン」カセリナの全国数万人のファン(推計。嘘)を敵に回してまで尺を取ったというのに。
【シェ】すまん。いや、その、あれだ、今回は、私がヒロインになるという噂の第49話以降を考察してみる企画ということで、つい、はしゃいでしまってな。
【レイ】どこの噂で、誰がヒロインですか。それに、ナッソス城での戦いの場面が終わったら、しばらくは帝国軍のターンです。はや連載10年以上、「帝国軍が攻めてくるぞ」と物語本編で言われ続けながらも出る機会の無かった帝国先鋒隊が、いよいよオーリウム王国に侵攻してきます。
【シェ】何と? 帝国先鋒隊のターンか。さては、あの女狐め。アポロニアが裏工作して作者に手を回し、私のターンを奪ったというわけか。相変わらずあなどれんな。
【レイ】まじめにやってください(棒読み)。しかし、帝国先鋒隊の将、アポロニア・ド・ランキアのことを語ってほしいとは、読者の方々も思っているはずです。そもそもシェフィーア様は、なぜアポロニアのことを知っているのですか。
【シェ】それはだな…。いましばらく内緒だ。北洋の大人の事情というやつさ。
【レイ】「北洋」は関係ないのではありませんか?
【シェ】いや、何となく、格好いいので付けてみた。北の大国ミルファーンだとか、北方の魔女シェフィーアだとか、いろいろ世間では言われているではないか。
【レイ】(沈黙)。
【シェ】ははは。レイシアが怒ると、旨いお茶を入れてもらえなくなるから…。冗談だ、冗談。その、アポロニアはだな、サラサラ黒髪の「です、ます」口調の一見高貴そうな女で、思わず「アポロニア様萌え!」(苦笑)なんて輩が現れそうな予感だが、実際のところ、ヤツの心の中はそれはもう私より遙かに腹黒い。
【レイ】それは相当なものですね。
【シェ】そうであろう? …って、いや、私は純朴で常に正々堂々と真っ向勝負の騎士、あのような手段を選ばぬ計算高い狐と一緒にするな。
【レイ】どのお口がおっしゃったのでございますか?
【シェ】…レイシアにはかなわんな。しかしアポロニアは本当に恐ろしいヤツ。「孔明の罠」ならぬ「アポロニアの罠」という言葉が、今年は流行るかもしれない。サブタイトル「帝国の力」の回あたりでは、「戦う前から勝っている」アポロニアの策略が本領を発揮するぞ。
【レイ】アポロニアにせよ、最近ご無沙汰のジーラ博士にせよ、帝国軍の女性キャラには、目的のためには毅然として冷厳に徹するキャラが多いですね。今後が楽しみです。
【シェ】ジーラのゼーレムプロジェクトの真実、あのランツェ郎も関わって、きっと最後には泣けるけどな。おっとネタバレは…。まぁ、そんなヤツらの中で、ただ私だけが、豪快で人情味あふれる根は優しいおねぇ様キャラだ。素敵であろう?
【レイ】ご謙遜を。蓋を開けてみたら、ルキアンといい勝負の妄想屈折戦闘マシーンでいらっしゃるのに…。妄想王、いや、妄想女帝というべきでしょうか。
【シェ】今、何か聞こえたか。天の啓示? いや、レイシア、もしかして私のこと嫌い?
【レイ】いや、大好きです。事実を言ったまでです。
【シェ】まぁ、その、帝国軍が目立ってくるということは、一方では「レンゲイルの壁」をめぐる攻防、他方ではガノリス王国でのレジスタンスの戦いが、今後しばらくはメインになってくるということだな。
【レイ】レンゲイルの壁には、カリオスがいますね。
【シェ】そう、カリオス・ティエント。ヤツも私と同じく逆同調使いだと、第48話のラストに出てきていたな。真面目に答えると、レンゲイルの壁での決戦に関しては、カリオスのターンになりそうな気がする。
【レイ】帝国軍もですが、反乱軍のキャラも久々に脚光を浴びますね。序盤に思わせぶりに出てきた美形キャラの割にはずっと空気の「黒の貴公子」ミシュアスとか、渋いおじ様キャラの「メレイユの獅子」ギヨットとか。
【シェ】それに、公然の秘密の男、ヴィエ…いかん、げほげほ……「紫のフロックの男」の動向もな。「グラハ…いや、ミスター・ブシドー」と同じくらい公然の秘密感があるが(笑)。
【レイ】ヴィエ…ごほん(無表情な芝居)…「紫のフロックの男」と戦うのは、やはりルキアンですか?
【シェ】「やはり」などと言うでない、うかつなやつだ。しかし、レンゲイルの壁では当分はカリオスがメインと聞いているが。ミシュアスについても、彼とカリオスとがライバルになりそうな描写が以前にも出てきているしな。
【レイ】では、あのギヨット氏と激しい戦いを繰り広げるのは?
【シェ】クロワだ。友達のいないカリオス(おい)の貴重な友人で、議会軍の貴重な名有りキャラ、議会軍のエース、皇獅子機装騎士団のクロワ・ギャリオン。
【レイ】知っています。何だか、「見た目は主人公」ことアレス君やパラス騎士団の熱血主人公風キャラのダンと空気の似ている、狂言回し感たっぷりな熱い人ですね…。
【シェ】(こ、こわいな、レイシアは) いや、クロワの機体は「皇獅子」というだけあってレオネスだろ。でもって、メレイユの「獅子」ことギヨット公の愛機はレオネスの実験機だったというプロト・レオネスだ。惜しみなく資金をつぎ込んだワンオフのプロトタイプの機体と、それを量産化したエリート部隊用の高級機との対決、燃える。
【レイ】レンゲイルの壁の話ももっとお聞きしたいのですが、もう一方のガノリスでの帝国軍とレジスタンスとの戦いは、いかがな具合でしょうか?
【シェ】それはもう、帝国軍のエースだったが左遷(?)されたランツェ郎ことライ・ド・ランツェローと、レジスタンスに味方するグレイル、「御子」の一角を占めるグレイル・ホリゾードとの熾烈な戦いが見物だろう。グレイルとパラディーヴァのフラメアとの夫婦漫才っぷりは、この暗い物語の中にあって、一服の清涼剤だ。
【レイ】レジスタンスのリーダー、ガノリスの「デツァクロン」最強の機装騎士ことロスクルス隊長も密かに人気だとか…。
【シェ】目ざといな、レイシアも。しかしだ、ガノリスのレジスタンスにはとても面白いキャラがいるらしい。最初は名前すらないが、徐々に何かと目立ってきて、いずれは超覚醒するらしい…。
【レイ】地味な脇キャラが超覚醒とは、いかにも『アルフェリオン』らしいですね。そういえば、シェフィーア様も、登場した頃には敵の一兵卒、モブキャラみたいでしたが…。
【シェ】そこから成り上がるのだから、やはり私は一味違うということだよ。褒められているのか、けなされているのやら。おっと、レジスタンスと戦う帝国軍の陸上戦艦アプゾルスの面々にも、それぞれドラマはあると聞いている。中でも、変わり者揃いのクルーを前に一人で胃を痛くしている副長カイノンには実は注目だ。
【レイ】よく、艦長に「カノン」と名前を間違えられていた、一見どうでもいい人っぽいキャラですね。
【シェ】おいおい。ところがだ。いずれカイノンには泣かされるだろう…。というか、泣かされるのはカイノンのお母さんにかもな。とにかく、アプゾルス組には猛烈に典型的な「フラグ」(何のだ?)が立ちまくって、見ているのが多分辛くなる(涙)。もっとも、ガノリスのレジスタンスは、そんな中で一人奮戦する帝国側のチートなランツェ郎のおかげで、いつも惜しいところでアプゾルス組に対してどうも黒星が多くなるらしいけれど…。
【レイ】何だか、レンゲイルの壁にしても、ガノリス方面にしても、ルキアンの活躍する余地がなさそうな今後の展開ですね。主人公みたいな脇役キャラの層が分厚すぎます。
【シェ】どうかな。キリッ!(急に真顔になる^^;) そのために私がいるのだろう? ルキアンを真の主人公にするために…。
【レイ】なるほど。シェフィーア様の死と引き替えにルキアンが目覚めてゆく…。何というか、マチルダさんポジションでしたか。
【シェ】勝手に殺すでない。わ、私は死にません!
【レイ】層が厚いと言えば、アラサーもしくはアラフォーのおねぇ様キャラの層も容赦なく分厚いですね、この物語は。ファンタジー戦記物にありがちな、いわゆる「美少女」(笑)キャラが、おかげで霞んで見えなくなっています。
【シェ】美少女「わらい」って…既存のセオリーをちゃかして、本当に困った物語だな。ふふん。まぁ、本来のヒロインことカセリナや、チエルとイリスのようなお子様美少女キャラなど、私の大人の魅力の前には…。それにアラサーやアラフォーのキャラの層が異様に分厚いとはいえ、シャリオやアマリアもいずれ私のキャラ立ちっぷりにひれ伏すだろう。セレナやアポロニアなど恐るるに足らん。エーマやシソーラなど、私の足元にも及ばんよ。はっはっは。
【レイ】ファンに暗殺されますよ。それに、地味に「鍵の守人」あたりにも手強いおねぇさんキャラがいるではないですか。
【シェ】うむ。わが覇道への道は遠いな…。おあとがよろしいようで(^^;)。

という具合で、本年も、そんなのありかの『アルフェリオン』をよろしくお願いします!

かがみ
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連載小説『アルフェリオン』 目次 2


目次1(第1~39話)に戻る



第40話 人の創りしゼーレム   前編 後編
第41話 封印の姉妹   前編 中編 後編
第42話 届かない言葉   前編 中編 後編
第43話 レーイ   前編 中編 後編
第44話 パルサス・オメガ、闇の鼓動   前編 後編
第45話 盾なるソルミナ   前編 中編 後編
第46話 深淵(前編)   前編 中編 後編
第47話 深淵(後編)   前編 中編 後編
第48話 逆同調(バーサーカー)   前編 中編 後編
第49話 ルキアン、失踪   前編 中編 後編
第50話 帝国の力   前編 後編
第51話 時の止まった村   前編 後編
第52話 師と真実  前編 中編 後編

第53話 光翠の谷を越えて  前編 中編 後編
第54話 御子の力  前編 中編 後編
第55話 五柱星輪陣(第一部)  前編 中編 後編
第56話 五柱星輪陣(第二部)  前編 中編 後編
第57話 五柱星輪陣(第三部)      
第58話 千古の商都とレマリアの道     【最新話!】

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連載小説『アルフェリオン』 目次 1


目次2(第40話以降)へ



第1話 白銀のアルマ・ヴィオ   前編 後編
第2話 飛空艦クレドール   前編 後編
第3話 覚醒、そのとき   前編 後編
第4話 青い月の夜に   前編 後編
第5話 陽炎の国   前編 後編
第6話 光と影の塔 (前編)   前編 後編
第7話 光と影の塔 (後編)   前編 中編 後編
第8話 罪、あるいは楽園の瘡痕   前編 中編 後編
第9話 翼あるもの   前編 中編 後編 
第10話 心、揺れて   前編 中編 後編 
第11話 黒き羽根の天使   前編 中編 後編
第12話 星は導く、運命の刻へ   前編 後編
第13話 クレドール、出撃!   前編 中編 後編

第14話 運命の少年(前編)   前編 中編 後編
第15話 運命の少年(後編)   前編 中編 後編
第16話 目覚めよ、超竜   前編 中編 後編
第17話 ナッソスの娘   前編 中編 後編
第18話 暗雲、来たりて   前編 後編
第19話 序曲   前編 後編
第20話 戦火の中で   前編 後編
第21話 ルキアンの決意   前編 後編
第22話 ミトーニア包囲(前編)   前編 中編 後編
第23話 ミトーニア包囲(後編)   前編 後編
第24話 漆黒の翼・リューヌ   前編 中編 後編
第25話 赤き焔、そして蒼き光   前編 中編 後編
第26話 孤軍   前編 中編 後編

第27話 風のゼフィロス(第一部)   前編 中編 後編
第28話 風のゼフィロス(第二部)   前編 中編 後編
第29話 風のゼフィロス(第三部)   前編 中編 後編
第30話 王宮の陰謀   前編 後編
第31話 御子 前編 中編 後編
第32話 光、はかなく 前編 後編
第33話 星々の胎動 前編 後編
第34話 戦慄、黒き疾風 前編 後編
第35話 パンタシア 前編 後編
第36話 繰士の誓い 前編 後編
第37話 贖えぬもの 前編 後編
第38話 微笑と非情(前編) 前編 後編
第39話 微笑と非情(後編) 前編 後編


目次2(第40話以降)に続く


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第48話、驚愕の展開で完結!

連載小説『アルフェリオン』第48話・その7(完)をアップしました。
2011年初の本編更新です。

ついに、第48話のタイトル「逆同調(バーサーカー)」にかかわる事態が発生?
詳しくは小説の方をご覧ください。

新年早々から濃いです…。ルキアン、もうカセリナと和解することは永遠に無理か。それでいいのか主人公とヒロイン。かつてナッソス城の中庭でルキアンとカセリナがベタな出会いをしたシーン、今になって思えば、彼らをめぐってあんなに微笑ましい場面があったとは作者の私にも信じられません(おい)。

テュラヌス形態のアルフェリオン、やはりチート過ぎる能力を持っていました。そう、「武装」というより「能力」ですな。実はこれ、テュラヌス自体の力というより、機体と結合している「○○の××」の能力なのですけど。

○○の××って、アレですよ。「盾なるソルミナ」とか、「そよぎのエオレウス」とか、「神槍のファテーテ」とか、旧世界のアレのシリーズです。それをアルフェリオンも搭載してるの?ということになりますが、当分、詳しいことは内緒。

なお、今回の話の最後に「あの人」の件が出てきます。そんな前振りがあって、それでもって続く第49話のタイトルがあんな感じですし(今回の本編の最後に出てきます)、これからのルキアン君の動きは分かりやすい展開になりそうですね。

まぁどうなるかは分かりません。なんせ、そんなのありかのアルフェリオンですから。

かがみ
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Twitter 始めました

明けましておめでとうございます。2011年最初の更新です。

これまでTwitterというものをやっていなかったのですが、新年に何か新たなことを始めてみようということで、試しに開始してみました。

連載小説『アルフェリオン』関連の最新情報&裏情報(?)がつぶやかれるTwitter、ぜひお気軽にフォローよろしくお願いします。感想等も、ブログよりも書き込みやすいのではないかと思います。

ブログの左側に、Twitter用パーツを付けてみました。

ではでは、本年が親愛なる読者様にとって素敵な一年でありますように!

鏡海隼人
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