<新刊情報>
書名:人間非機械論~サイバネティクスが開く未来~
著者:西田洋平
発行:講談社(講談社選書メチエ)
近年では、人間の知性を超えるAIが大真面目に考えられている。チェスや将棋のAIが人間を圧倒するだけではなく、ChatGPT、Midjourney(ミッドジャーニー)といった、文章、絵、音楽などの自動生成AIは、近年ますます高度になっている。将来は、様々な分野で機械が人間にとって代わるかもしれない。実は、このAIの源流にあるのが、コンピューターの父フォン・ノイマンの影響のもと、20世紀の知的世界を席巻し、認知科学やSFに影響を与えた科学、サイバネティクスである。しかし、その起源には、現代科学と相反する思想が胚胎していた――。サイバネティクスの創始者ノーバート・ウィーナーの思想から、その歴史を現代までたどり直し、徹底することで、不確かな世界を生き延びるための生命の科学を立ち上げる。情報・生命・社会の未来を読み解くための、革新的な科学論。【目次】 第1章 機械は人間になり、人間は機械になる?――サイバネティクスの旅路 第2章 制御と循環のはざまで――胚胎された岐路 第3章 セカンド・オーダーへの浮上――観察することを観察する 第4章 オートポイエーシスの衝撃――生命システムとは何か 第5章 現実はつくられる――構成主義の諸問題 第6章 情報とは何か――情報学としてのサイバネティクス 第7章 まとめと展望――サイバネティック・パラダイムの行方
著者:西田洋平
発行:講談社(講談社選書メチエ)
近年では、人間の知性を超えるAIが大真面目に考えられている。チェスや将棋のAIが人間を圧倒するだけではなく、ChatGPT、Midjourney(ミッドジャーニー)といった、文章、絵、音楽などの自動生成AIは、近年ますます高度になっている。将来は、様々な分野で機械が人間にとって代わるかもしれない。実は、このAIの源流にあるのが、コンピューターの父フォン・ノイマンの影響のもと、20世紀の知的世界を席巻し、認知科学やSFに影響を与えた科学、サイバネティクスである。しかし、その起源には、現代科学と相反する思想が胚胎していた――。サイバネティクスの創始者ノーバート・ウィーナーの思想から、その歴史を現代までたどり直し、徹底することで、不確かな世界を生き延びるための生命の科学を立ち上げる。情報・生命・社会の未来を読み解くための、革新的な科学論。【目次】 第1章 機械は人間になり、人間は機械になる?――サイバネティクスの旅路 第2章 制御と循環のはざまで――胚胎された岐路 第3章 セカンド・オーダーへの浮上――観察することを観察する 第4章 オートポイエーシスの衝撃――生命システムとは何か 第5章 現実はつくられる――構成主義の諸問題 第6章 情報とは何か――情報学としてのサイバネティクス 第7章 まとめと展望――サイバネティック・パラダイムの行方