“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「最新図説 脱炭素の論点 2023-2024」(相曽一浩 他著/旬報社)

2023-07-07 09:35:18 |    企業経営



<新刊情報>



書名:最新図説 脱炭素の論点 2023-2024

編著:一般社団法人共生エネルギー社会実装研究所
   堀尾正靱、秋澤  淳、歌川 学、重藤 さわ子

著者:相曽一浩 他

発行:旬報社

 いま、最も注目される「脱炭素」問題のすべてがわかる。環境・エネルギー分野の第一線で活躍する執筆陣が、地球温暖化の現状・対策から再生可能エネルギー、カーボンニュートラルによる地域活性化まで、97の主要テーマを図入りでコンパクトに解説。図・写真を豊富に掲載。視覚的にも理解できる。1項目4ページの構成が中心。コンパクトに説明。
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●科学技術ニュース●西武バスとNECなど、中型バス車両による自動運転実証実験を実施

2023-07-07 09:35:01 |    輸送機器工学
 西武バスと先進モビリティ、日本ペイント・インダストリアルコーティングス、NEC、NECネクサソリューションズは、2023年7月、中型バス車両による自動運転実証実験を行う。

 この実験では、2021年2月~3月に実施した実験と同様、西武バス路線である西武池袋線の飯能駅南口と美杉台ニュータウン(飯能営業所管内)間で、自動運転レベル2の実証実験を行う。

 今回の実験では、自動運転が正常に作動する環境条件の特定を目的とし、データを調査する。

 今回の実験結果は、今後西武バスエリア内において自動運転技術の実装を検討する際の基準として活用する予定。

 また、自動運転車両の自車位置推定を補強するソリューションとして日本ペイントが開発した「ターゲットラインペイント」を活用し、より安定した自動運転走行を目指す。

 さらに、輸送の安全性を確保するため、NECが提供する映像の送信画質を最適化する技術により、高画質の映像をリアルタイムで遠隔監視室に配信するとともに、車内外の状況を映像分析AIにより分析することで、将来的な車内事故の未然防止や、バス走行路線の損傷点検等の実現に向けた検証を行う。<NEC>
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●科学技術ニュース●徳島大学など、マイクロ光コムを用いたテラヘルツ通信に成功し6Gへの道拓く

2023-07-07 09:34:21 |    通信工学
 徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所の時とき実ざね 悠講師・久世直也准教授・岸川博紀准教授・安井武史教授らと、徳島大学大学院社会産業理工学研究部の岡村康弘元助教(令和5年3月退職)、岐阜大学工学部の久武信太郎教授および国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT:エヌアイシーティー)・名古屋工業大学大学院工学研究科の菅野敦史教授の研究グループは、マイクロ光コムを用いてテラヘルツ波を発生させ、無線通信に応用した。

 同研究では、マイクロ光コムの光周波数モード間隔が6Gキャリア周波数と等しい特徴に着目し、これを超高周波光電気周波数信号(近赤外光)として光/電気変換で発生させたテラヘルツ波を用いた無線通信システムを開発した。

 同手法により、電気的手法の技術的限界(周波数上限)を越えるだけでなく、振幅・位相の高度変復調による超高速・大容量化や、光通信との高い親和性を有する6Gが期待される。

 これまでの移動(無線)通信(2G/3G/4G/5G)では、主に電気的手法(エレクトロニクス)の技術革新(高周波化)が、世代進化を牽引してきた。

 しかし、6Gで扱う周波数帯(テラヘルツ帯、周波数300 GHz以上)は、電気的手法の技術的限界(周波数上限)に達する可能性があり、実際、超高周波信号の低出力化や低品質化、信号伝送損失の増大といった本質的問題が顕在化し始めている。

 このような現状を打破するためには、「エレクトロニクスの周波数上限を超えたパラダイムシフト」が強く求められている。

 一方、6Gは、光通信と無線通信の伝送速度ギャップを大きく緩和する可能性を有するが、両者間には光技術と電気技術の相違に起因する技術ギャップが存在し、光信号と電気信号の変換に伴う時間遅延が生じる。6Gの超高速性を活かしながら汎用性を担保するためには、「光通信と無線通信のシームレス接続」が強く求められる。

 これら2つの技術課題は、無線通信においてエレクトロニクスを利用していることに起因しているので、もしエレクトロニクスの代わりに光学的手法(フォトニクス)を利用した6Gが実現できれば、本質的に解消できると考えられる。

 このような考えに基づき、同研究グループは、マイクロ光コムをコア技術としたオール光型テラヘルツ通信(Photonic 6G)に関する研究を行っている。

 今回は非制御状態のマイクロ光コムを用いてテラヘルツ波を発生させたが、この手法の最大の特徴は、低位相ノイズ性なので、今後は安定化制御されたマイクロ光コムを用いて超低位相ノイズのテラヘルツ波を発生させ、その優位性を活かしたテラヘルツ通信(例えば、位相変調と振幅変調を組み合わせた直交振幅変調など)の実現を目指す。<情報通信研究機構(NICT>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ゼロからよくわかる! Arduinoで電子工作入門ガイド<改訂2版>」(登尾徳誠著/技術評論社)

2023-07-07 09:33:57 |    電気・電子工学



<新刊情報>



書名:ゼロからよくわかる! Arduinoで電子工作入門ガイド<改訂2版>

著者:登尾徳誠

発行:技術評論社
 
 Arduinoによる電子工作の入門書。プログラミングも電子工作もはじめてという人に向けて、Arduinoの使い方を解説。書籍の前半では、基本となる入力と出力の制御方法を解説。LEDランプやスイッチなどのよく使う部品を用いながら、手を動かして学ぶ。後半では入出力の命令をさらに発展させる方法を紹介。イルミネーション、ミニ扇風機、インターネットとの連携、そして「しゃべるラジコンカー」といった、やりごたえのある作例に挑戦できる。さらに、小型のバリエーションであるArduino Nanoの使い方も付録で掲載。小さいボードならではの電子工作の楽しみを体験できる。
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