「四郎とかん子とは小さな雪沓をはいて
キックキックキック、野原に出ました」
(宮沢賢治「雪渡り」より)
朝の最低気温が-13度だった昨日の朝。
氷点下2桁になると、深呼吸したときに鼻の中が凍り、
鼻の中で鼻毛がくっつくような感じがする。
このぐらい冷えた朝、雪の上を歩くと
なるほどキックキック音が鳴る。
それが面白くて、ちょっと遠回りして歩いてみたり。
雪が降ると車が出せなかったり
歩くのが大変で雪かきしなきゃいけなかったり、
道路が凍ると車が滑ったり、いろいろ大変なことがあるけれど
冷えた日はなかなか楽しい。
空気中の水蒸気の状況次第では
凍った空気中の水蒸気に朝日が当たって
キラキラきれいなダイヤモンドダストになる。
足元ではギュウギュウと靴が鳴る。
こどもじゃなくても楽しくなってくるけれど
狐の幻燈会は11歳以下じゃないと行けないんだよね。