何が面白いって、音声学的なものももちろん面白いけど
文字が漢字、ひらがな、カタカナの3種類もあって
しかもそれぞれが表意文字だったり表音文字だったりという
他の言語には類を見ない特殊性が一番だと思う。
それらを組み合わせて文章を作るわけだが、
同じ文章でもどこで漢字を使うか、使わないかで印象も変わる。
カタカナをひらがなにしたり、その逆もやってみたり
それが新しい表現になって斬新さや面白さに繋がったりもする。
「一人は、殊更寂しい」
「ひとりは、ことさらさびしい」
「一人は、ことさら寂しい」
「ひとりは、殊更さびしい」
パッと見てのファーストインプレッションが違うだろう。
漢字はもともと中国からの輸入品だが
この文字の表意的な部分がとても秀逸だと思う。
例えば「いやだ」と「嫌だ」では受け取る側の理解度が違う。
漢字を使うことにより、視覚的に一瞬で理解できる。
ある意味絵画的な文字ともいえる。
なんとなく詩を書いていた高校時代に中原中也に憧れて
ダダイズム的な詩にチャレンジしてみたことがある。
読んでも意味を理解できないが、
漢字を使うことで視覚的に読み取ってもらうというもの。
もちろん才能がなく、そのチャレンジは虚しく終わったけれど😅
鉄、重、工、造、製などの漢字を含む企業のイメージは?
花、華、結、芽、愛などの漢字を含む人の性別イメージは?
栃木の人は餃という字を見たら「お!」と思うのではなかろうか。
沖縄に人は「琉」という字に親近感を持つだろう。
福井の人は「鯖」?別府の人は「湯」?😅
1文字である種の印象を持たせるってすごいよね。
昔好きだった人の名前の1文字をどこかで目にして
ハッとする人もいるんじゃないかな?😁
そして輸入品の漢字で日本独自のひらがな、カタカナを作った
日本人の感性も素晴らしいと思う。
宗教やお菓子、武器や歌、時計などの生活用品、暦などなど
さまざまな文化やモノを輸入し、自分のものにしてきた。
それは新しいものを排除せずに面白がって取り入れるという
日本人の特性なのではなかろうか。
それこそクリスマスやハロウィンもそうだよね。
他国人や他国文化、新しい考え方や価値観などを排除せず
(難民や移民、皇室の女系継承という考え方、
性的マイノリティの存在など)
受け入れ、この国の社会に溶け込ませることこそ
古来の日本人の特性に合うことだと思うのだ。