風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「夢幻花」

2021-06-30 | 読書

東野圭吾さんはやっぱりすごいと舌を巻いた。
全くバラバラな登場人物や事象が最後には見事に全て繋がる。
その裏側などは、もちろん読者にも最後にはわかるのだが
もしこの物語が現実にあったとしたら
一般の人々は表面的にしか情報がなくて理解不能だろう。
結末から徐々に遡って書かれたストーリーなのも知れないが
相当綿密な計算が働いていたことと思う。
しかも殺人事件の犯人は思ってもいなかった人物。
推理系は得意だと自負していた私も、これには参った。

殺人事件の犯人探しというミステリーでいながら、
実はこの作品のテーマは別にある。
犯人探しだけでも逮捕されるまで分からず楽しめるが
読了後は犯人などどうでも良くなってしまっているという不思議。
ひとつだけネタバラシをすると
私はひょいと出てきた勝浦という地名が
こんなにも重要な鍵を持っているとは思わなかった。
だってその地名が出てきたのはかなり後半の方だったし。
そういう意味では、後半はかなりストーリー的に走っているかな。

期待を裏切らない東野圭吾さん。
そのカテゴリーには浅田次郎さんや重松清さんもいる。
そういう安定はたまに読むからこそ良い。
普段はもっと不安定な物語をあえて手に取ることが多い。

「夢幻花」東野圭吾:著 PHP研究所
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新花巻図書館

2021-06-29 | 社会
はじめは市長からの提案だった。
花巻駅前のJR東日本所有地を賃貸して新図書館を建設。
上階は賃貸住宅にして、その収益で地代を賄うという案だった。
その案に市議会が反対を唱える。
綿密に調べていないけれど、たぶん以下の理由。
「公共施設の上に人が生活するのはいかがなものか」
「地代を払ってまで建設するのではなく市有地に」
「生涯学習施設(まなび学園)の近くに建てて連携を」
「外部コンサルの意見そのままで、
 文化面より経済面、効率性重視になっている」etc.

個人的な意見として言えることはいくつかある。
「ハコものはイニシャルコストよりランニングコストがかかる。
 そこまで考えて作って欲しい」
「イニシャルコストも、周辺道路整備などまで必要になるような
 余分な工事が必要となる形は避けるべきと考える」
「まなび学園と同様、なはんプラザもさらなる有効活用をしたい。
 図書館との連携ができるとより文化の拠点化を目指せると思う」
「高齢者の利便性を考え、公共交通機関を使って行きやすい場所に」
「単なる図書館機能だけではなく、市街地活性化にも繋がると一石二鳥」
「ハコものは今後30年、50年と使われることになる。
 『今』だけを考えるのではなく、
 今後利用者の主体となる高校生や20代の意見を聞くべし」

ところで私はかつて電車で通勤していた。
東北本線で花巻から盛岡へ、岩手銀河鉄道(IGR)に乗り換えて青山へ。
朝はまだ良いけれど、都市部と違って乗り換えのつなぎが悪いから、
下手したら帰りは盛岡駅で30分、40分時間潰しが必要となる。
実はその時間は私にとってとても貴重なものだった。
盛岡駅にあるさわや書店フェザン店で本の物色ができるから。
通勤車中は読書には格好の時間だったし。
花巻駅を使って通勤通学する人もそれなりに多い。
駅前に図書館があったらきっと時間調整に使うと思うなぁ。
ついでに、電車通学の高校生たちは
電車待ちの間そこで勉強することもできるし。
駅前だと観光客も賢治や光太郎のことはもちろん、
花巻のことなども調べにくるよ。
そう考えると図書館に観光案内所を併設してもいい。
花巻市内の路線バスはすべて花巻駅を通るから
公共交通機関を使って図書館に行くこともできる。
電車でもバスでも自家用車でも行ける便利さは捨てがたい。
車を運転しない高齢者もさることながら
例えば電車やバスを利用する車椅子の人でも
駅前なら行きやすいはず。

上に書いた「なはんプラザ」との連携も
建物をくっつける(あるいは廊下で繋ぐ)形ならば有効。
図書館の出入り口を北の駅側にすれば駅前の賑わいにも寄与できるし
なはんプラザと繋がれば南側の出入り口にもなる。
そうすれば駅を利用する通勤通学客はたぶんなはんプラザ側から入り
駅前に出る屋内を通るようになるだろう。
図書館内の通路を人が通るということは利用者も増えるのではないか?
併設カフェや併設古本屋、雑貨屋などがあればなおさら。

最初に市長から示された案、良いと思うけどなぁ。
どうもその案の反対者は、案そのものより
市長に対する好き嫌いで抵抗しているような気がするのは私だけ?

ついでに余計なことを書くと
現在のまなび学園はかつて花巻南高校の校舎だったもの。
建設からもう50年ぐらい経ってるんじゃない?
ついでにまなび学園も駅前に移してしまえば良くない?
文化施設、生涯学習施設、図書館が駅前に並ぶというのは
1番の理想系だと思うけど。

現在の学び学園のある場所と元の花巻病院跡地には
新たに市庁舎を建てるという手もあるけど
できれば富士大学の市街地サテライト校舎を建てて欲しいなぁ。
リノベーションスクールや市街地活性化など社会人講座もできるし
なによりも学生たちがまちを歩いてくれる。
アルバイト学生という労働力確保と商店街での消費が期待できる。
そうなったらいいまちになると思うけどなぁ。
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映画「ホテルローヤル」

2021-06-28 | 映画・芝居・TV

新刊が出たら即買いするほど好きな
作家桜木紫乃さんの直木賞受賞作が映画化された。
公開は昨年だけど、観に行く時間がなかったのでレンタルで。
桜木さんの作品の映画化ってだけでも食いついたけど
「マルカン大食堂の贈り物」主演の内田慈さんも出ているし、
テーマ曲が、高校2年の頃にヤマハポピュラーソングコンテストで入賞し
ラジオ番組コッキーポップでよく聴いていた
懐かしい柴田まゆみの「白いページの中に」だというのも
なんだかとても嬉しい。

ほぼ原作に忠実な内容だけど
もう少し主人公やその両親の心理描写掘り下げて欲しかったかなー。
様々なシーンが細切れで、下手したら表面的に眺めてしまう気がする。
そういう意味では、もっと長い映画でも良かったのかな。

人は誰でも、それぞれの幸せを求めながら
ドタバタ不器用に生きている。
原作ともに底辺に人生の悲哀を感じる作品。
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旧菊池捍邸内覧会・日曜イベント

2021-06-27 | 文化

昨日の初日は50人以上の大勢の方にご来場いただきました。
特にオープニングセレモニーが行われた午前中は
開場前から大勢のお客様で混乱し、
おいでいただいた方にはご迷惑をおかけしたかもしれません。
市長、商工会議所会頭からも後押しいただくご祝辞を賜り、
市議会議長や商工会議所副会頭からもお祝いの言葉をいただきました。
まずは幸先の良いスタート。
思いがけない方々にもご来場いただいて
とても嬉しい初日でした。


今日は内覧会とゆかりの人々展2日目。
毎日曜日は内覧会終了後の16時から
上記のようなイベントが行われる予定です。
このイベントは
読書推進団体「こども広場・マグノリア」さんが中心となり、
賢治作品朗読会「ざしきぼっこの会」さんにも協力をいただき、
音楽と合わせて1時間ほどのイベントとなる予定。
古い洋館で賢治作品を味わってみませんか?
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旧菊池捍邸内覧会とゆかりの人々展

2021-06-26 | 文化

いよいよ今日から。
今日は10時からオープニングイベントがあり
来賓やマスコミ関係者がいらっしゃると思われるため
午後など時間をずらしていただいた方が
恐らくゆっくりご覧になれるのではないかと思います。
(密を避けるために入場制限もあります)
また小学生以下は無料となっていますので
ご家族連れでもおいでください。

なお、内部撮影は(報道機関以外)ご遠慮いただきます。
建物外観撮影は大丈夫です。

私は開催期間中現地におります。
お待ちしております。
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今日から明日、明後日

2021-06-25 | 文化
今日は上根子熊野神社の例大祭。
11時から拝殿で祭式を行い、午後は神楽奉納がある。
神楽の後は保存会メンバーで恒例の直会となるのだが、
私は神楽が終わったら抜け出す予定。
明日から始まるイベントの準備があるからだ。


ここ半年準備してきたイベントがいよいよ明日から。
1月に亡くなった、寺島貞志画伯の娘さんである共子さんも
恐らくどこかで見守ってくれているだろう。
なかなか見ることができない建物と展示。
お近くの方はこの機会にぜひ。
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夏越しの大祓

2021-06-24 | 神楽・芸能


明日は例大祭ということで
今日は本当なら前夜祭の演芸大会が行われるところだが、
今年はコロナ禍で中止に。
その代わり夏越しの大祓が行われることとなった。
先日茅の輪を作り、準備は整った。
18時から。

夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)とは
茅の輪(ちのわ)をくぐって今年前半の穢れを祓う儀式。
蘇民伝説のひとつで、疫病退散のご利益があるとされている。
茅の輪は始めに左足で踏み越えて左回り、
次に右足で踏み越えて右回り、最後はまた左回りだ。
くぐりながら「祓へ給ひ 清め給へ 守り給ひ 幸へ給へ」と唱える。
コロナ禍の今、お参りに来てみてはどうだろう。

明日は例大祭。
11時から祭式を行い、午後神楽奉納がある。
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忘れられない日、忘れてはいけない日

2021-06-23 | 風屋日記


今日は親父の命日。
親父が好きで絵にも描いた紫陽花の季節。
午後からイベントなどの準備でドタバタするけれど
せめて午前中は墓参りに行ってこようか。

1992年6月23日になったばかりの午前1時35分、
肺の病気で酸素を取り込めなくなり
半分覚醒、半分意識が混濁したまま数日眠れなかった親父は
「少し休んだ方がいいよ」という私の言葉に
手を動かして歯磨きの動作をした後、静かに呼吸を止めた。
いかにも律儀な親父らしい最期だった。
夜中に起こされ、母親とともに駆けつけた5歳だった長男が
家族で医師の説明を受けている最中に
「早くおじいちゃんのところに行こうよ」と言っていたことも
忘れられない光景だ。

あれからもう29年。
実家の、今は仏壇が置かれた部屋の真ん中で
ボンベの酸素をつけながら、ニコニコ座っている姿を
今もはっきりと思い出す。
旧制中学を卒業後、旧制高校受験のために東京で浪人中に戦況悪化。
受験を諦めて帰郷し、勤労動員などしているうちに招集。
ところが入営に際して結核罹患が見つかって即日帰郷となってしまう。
それから戦争が終わるまでは組合などでアルバイト生活をしながら
宮沢清六さんや加賀谷灰人さん(現代俳句の第一人者)などの知己を得て
一緒に文芸同人誌を作ったり、こっそり音楽を聞いたり、
賢治について語り合ったりする日々を過ごしたらしい。
戦後ようやく大学を出、高校教員の職を得るも
結核悪化で入院、退職の憂き目に遭った。
生死を彷徨い、当時の最先端医療だった手術(成功するか五分五分)で
ようやく社会復帰したときにはもう30代も後半。
塾講師などしながら食いつなぎ、
お袋との結婚を機に高校教員に復職したのだった。
挫折だらけの人生前半。
後半は仕事も順調で家族とも恙無く過ごすも
55歳で残った肺に疾患が見つかり休職となってしまった。
仕事に復帰できないまま定年となり、69歳でこの世を去った。
考えてみれば仕事をしながら家族と過ごしたのはほんの20年足らず。
希望に燃えていた17歳までを足しても、
人生の約半分は挫折と病気との戦いに明け暮れた人生だったんだね。
私もあと8年で親父が逝った歳。
果たして親父が期待したような人生を送れているだろうか。

そして今日は76年前に沖縄戦が終結した日でもある。
沖縄の人々の悲惨な歴史を全国民が忘れてはいけない日。
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生きる時代

2021-06-22 | 社会
私は昭和35年生まれ。
小学生時代は高度経済成長とともに育ち、
オイルショック、ドルショックの10代を過ごし、
円高不況時代に大学を卒業して就職活動を乗り切った。
バブル時代は結婚直後で
地方にいたこともありほとんど恩恵はなかった。
その代わりバブル崩壊やリーマンショックなどの難関で苦労。
阪神大震災や東日本大震災もTVで目撃したし体験もした。
ベルリンの壁崩壊はTVでリアルタイムで見ていた。

29歳まで昭和を生きられたことは幸運だったと思うけど、
いろいろ考えてみて、昭和10年ごろに生まれたかったなとも思う。
小学生時代は戦前戦後の食糧難で貧しく大変だったと思うけど、
たぶん終戦直後の混沌とした頃は何でもありの自由があったんじゃないかな。
高校入学は昭和26年。
大学進学は昭和28年だから、朝鮮戦争特需で好景気の頃。
社会人になると40歳近くまでは高度経済成長の恩恵を受けられる。
バブル時代は50代。
60歳で定年を迎えると、あとは年金で暮らしていける。
2021年は86歳。
高校時代からファンの作家柴田翔さんと同い歳だから、
高校時代から愛読書だった「されど我らが日々」の主人公「私」と
同じ時代を生きることになったんだなぁ。



私が大学生だった頃はまだ学生運動の残滓が残っていたけれど
その真っ只中で青春時代を過ごすってのはどんな生活だったんだろう。
柴田さんは「60年安保と70年安保は大違いだ」と言ってたけど。
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シチュエーションにより、選ぶ音楽は違う

2021-06-21 | 音楽
先週スマホを買い換えた。
昨年メインPCも買い換えて、そのmusicアプリが空だし、
この際だからストレージ内の音楽も整理しようと編集してみた。

月イチで東京出張に行っていた頃は
電車での移動中やブレイク中は音楽を聴いていたのだが
コロナ禍で歩いたり電車に乗ったりがほとんど無くなったので
スマホの音楽を聴くのはもっぱら車内。
すると、ストレージに入れる音楽ジャンルも変わってくる。

イヤホンで聴くときは耳に優しいものが多かった。
ジャズピアノやAOR、ユーミン、ボサノバにキューバ音楽など。
しかし今回、車を運転しながら聴くことをイメージして入れたのは




もちろんS&Gやカーペンターズみたいに
(私的に)イージーリスニング的なものも入っているけど
どちらかというと口ずさめる日本語の歌ものが多い。
あるいはChar、はっぴいえんどに
スクショでは表示し切れていないがサンタナ、サウストゥサウスなど
ロック系のバンドものも入っている。

周囲に不特定多数の人がいるところでは
まさか口ずさむわけにはいかないし
電車を乗り換えたり、歩いたり、周囲への気配りが必要だから
そんなに音楽を傾聴するわけにもいかない。
一方で車の運転は(確かに周囲への気配りも必要だけど)
密室に大抵ひとりだから歌えるし、リズムも取れる。

シチュエーションによって聴く音楽も変わるんだねぇ
・・・という気づき。
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熊野神社例大祭

2021-06-20 | 神楽・芸能

毎年6月25日は上根子熊野神社の例大祭。
11時から祭式を執り行い、13時ごろから神楽奉納を行う。
今年はコロナの関係で直会もなく、演目も縮小だが
それでも我ら上根子神楽の本拠地のお祭りなので
気合の入り方も違う。
外での奉納だし、観覧に来ていただくのは大丈夫なので
興味ある方は是非お出かけください。

そして、例年行われる前夜祭の演芸大会は
昨年に続いて中止になったけれど
今年は初めて18時から「夏越の祓(なごしのはらえ)」を行う。
疫病退散、無病息災のためにも
「茅の輪くぐり」にぜひおいでください。
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体調

2021-06-19 | 生活の風景
歳とともにいろいろ身体のあちこちに不具合が出ている。
まぁ歳のせいにしたけれど、不摂生もあるんだろうな。
ともあれ生まれてから60年以上も酷使してきた身体だから、
今さらなんとかしようと思ってもどうしようもないのかも知れない。
そうならないように、私より若い人への警鐘も込めて。

(右手)
どうやら車のドアやものを持つ時のクセがあるらしく
何度か中指と薬指を痛めてきた。
逆方向(手の甲方向)に反ったまま力を込めたため
手首から腕のに内側までの腱も痛めてしまったのだと思う。
ここ半年ほどそれが慢性化し、中指と薬指に力が入らなくなった。
とりもなおさず右手握力が極端に低下。
たまにペットボトルの蓋を開けるにも苦労する。
そのせいか、朝は指がむくんでこわばっていて握りにくい。
何年も前からの手の震えも(もう慣れちゃったけど)。
たっぷり入ったコーヒーカップやティーカップは左手で持つ。
スプーンでスープを救うのも苦手になってしまった。

(左手)
まずは人差し指。
7〜8年前に三線を下手くそな練習の仕方でバネ指(指の腱鞘炎)に。
2〜3ヶ所の整形外科に行ってみたけれど、湿布渡されて終わり。
「ひどいようなら注射、それでダメなら手術です」と言われたけど
少なくとも日常生活に支障はないからそのまま放っておいている。
ギター弾くのは大丈夫、三線はごまかしながら。
朝のむくみとこわばりがあるからまだ治っていないのだろう。
そして中指。
これは数年前から、いわゆるレイノー症だ。
寒い日には中指だけが冷えて白くなり、感覚がなくなる。
日常生活に支障はないけど気持ち悪い。
雪山などに行けば、まっさきに凍傷にかかる部分なんだろうな。

(腰)
若い頃は姿勢の良さを褒められたものだが
すっかり背が丸く曲がってしまった。
坐骨神経痛で立てなくなったときに整形外科へ行ったが
その時のX線で「背骨曲がってるよ」と言われた。
その坐骨神経痛もたぶんそのせい。
最近はギックリ腰やらかすことが増えてきたけど、その原因も。
坐骨神経痛の後遺症なのか、股関節も痛くなっている。
ちょっと歩数歩くとテキメンだ。
もしかしたら軟骨がすり減っているのかも知れない。

(前立腺)
2年ほど前のガン検診で、前立腺の腫瘍マーカーが高値に。
泌尿器科に行って超音波で見てみたら
「トイレ行ったばかり?おしっこ出切っていないよ」とのこと。
ガンかどうかわからないが、少なくとも肥大はあるようだ。
「まぁ極端な高値じゃないので、ちょっと様子みましょう」とか。
確かに出が悪いし、突然切羽詰まることがある。
(外出時にはいざという時のトイレの場所を把握するようになった)
アルコールが入ったり、疲れた時などには
我慢できないほどなのになかなか出なかったりということも。
1度トイレに行った後、残尿感ですぐまた引き返すなんて場面もある。
夜中にトイレに起きるってことも増えてきたので
寝る前に水分を摂らないようになった。
これは間違いなく歳のせいなので
定期的な検査受けながら騙し騙し生きていくしかないかな。

以前折った足の小指も時々シクシク痛むし
右肩から背中の張りも取れず、そこから来る頭痛も相変わらず。
若いうちからスポーツの継続やストレッチしていれば
少なくとも姿勢の悪さや腰痛、背の張りは無かっただろうな。
という反面教師の教訓。
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「望み」

2021-06-18 | 映画・芝居・TV

幸せな家庭に突然降りかかった衝撃の数日。
しかし家族ひとりひとりの「望み」は違う、という映画だが
一番恐ろしさを感じたのは無責任なネット社会の闇。
憶測でものを語り、噂を流す、顔の見えない不特定多数は
たぶん1年もしないうちに自分の行為を忘れる。
しかしそれによって振り回されたものたちの傷は
いつまで経っても消えることはない。
群衆に紛れ、その後ろから石を投げるという行為は
古来日本(というか人間)社会においては
姑息で卑怯な行為と言われてきたが
そんな倫理も現代においては失われてしまったようだ。
(関東大震災時の朝鮮人虐殺にも見られるように
 どうやらネットのせいばかりではないらしいけどね)
集団心理による軽挙妄動はもちろんだけど、
ネットの匿名性をなんとかできないものだろうかと思う。

父は息子を信じ、母は息子を守る。
そこからそれぞれの「望み」は違ってくる。
そこが大変リアルな物語。
悲しい結末ながらホッとしてしまったのは
私が「父親」だからだろうか。

映画「望み」監督:堤幸彦、主演:堤真一・石田ゆり子
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ユニフォームのデザイン

2021-06-17 | スポーツ

これはNFLの伝統チームである
San Francisco  49ersのチームジャンパー(レプリカ)。
同じものを私も持っている。
買ったのは20代半ばのころだから、もう35年前(^^;
今でも現役で愛用中だ。
買った当時の49ersは黄金時代だった。
QBは神様ジョー・モンタナで、
パスを受けるのはスターWRジェリー・ライス。
豆タンクのようなRBロジャー・クレイグもすごかった。
モンタナの綿密で正確なタイムコントロールにより
大逆転優勝を遂げたスーパーボウルは今も目に焼き付いている。

ユニフォームのデザインも好きなんだよねぇ。


これは今年の49ersカレンダーだけど
ゴールドのヘルメットとパンツに赤のジャージが映える。
(しかも真紅と言える深い赤)
ところどころの白いラインがまたいい。
だから持っているジャンパーも同じカラーリング。
買った当時は「金???」と周囲に目を白黒させたけど(笑)
もう着ている姿に慣れちゃったと思う。
晩秋と早春の私のトレードマーク。

MLBではSt. Louis Cardinalsのユニフォームが好きだ。



特にストッキングを出したクラシックスタイル。


Cardinalはショウジョウコウカンチョウのことだそうだ。
真っ赤な鳥で冠を持っている。
バットの両端にCardinalが止まっているロゴマークは伝統的なもの。
他チームがいろいろユニフォームのデザインを変える中にあって
New York YankeesやLos Angeles Dodgersとともに
ほとんどイメージを変えることがない。
かっこいいよねぇ。
これに憧れて、昔会社の野球チームもこれに近いデザインにした(笑)

ところでSt. Louis Cardinalsといえば
アームストロング・オズマが所属していたチーム(笑)


「巨人の星」の昭和40年代も今とほぼ変わらないデザイン。
インパクトあるなぁ・・・オズマの存在も(笑)
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「ミルク・アンド・ハニー」

2021-06-16 | 読書

3部門の文学賞を取った「ダブル・ファンタジー」に続く
脚本家である主人公高遠奈津の物語。
奔放で迷走、ファンタジーだけどリアル。
性描写や恋愛が話題になりそうだけど
実はそんな奈津の手探りの人生を描く物語だ。

村山由佳さんの作品は好きで結構読んだ。
「ダブル・ファンタジー」は一気読みだった。
本作は途中ちょっと読み続けるのが辛かったかな。
それだけリアルだということなんだろう。
あまりにも自分に正直でいながら
一方では自らの愚かさに気づかずに何度も痛い目に遭う。
まぁ人生そんなもの。

女性から見ると男はそう見えているんだなぁとふと思った。
いろんな男がいるから、自分の感じ方が唯一だとは思わないけど
それにしても男たちがあまりに薄っぺらすぎないか?
男から見れば女は、女から見れば男は
ある意味一面しか見えていないからそうなるのかもしれないな。
奈津が選ぶ男たちが、揃いも揃ってダメンズってのもあるけどね。
最後の武の登場は女性読者の溜飲を下げた存在だけど、
いやー、こんな男もなかなかいないでしょ。
女性から見て、男性として魅力的だということはわかるけどね。

恋愛遍歴物語のようだけど、実は人生を模索する物語。
たぶん「ダブル・ファンタジー」だけじゃなく
この物語の裏側には「放蕩記」もセットになっている。

「ミルク・アンド・ハニー」村山由佳:著 文春文庫
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