風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

驚いた

2013-01-31 | 文化
学生時代
アイビーやサーファーやハマトラが流行っていた頃、
最も有名なブランドはBOAT HOUSEだった。
周囲の誰しもが何らかの同ブランドアイテムを
1枚は持っていたんじゃないかと思われたほど。
ワタシ自身はちょっとひねくれていたので
「いかにも学生ファッション」的な同ブランドではなく
同じ会社の兄弟ブランドで
ちょっと大人向けのBOAT HOUSE CLUBが好きだった。
店舗は麻布の星条旗通り。
アルバイトで通っていたテレビ朝日からも近かったので
青山のBOAT HOUSEより行きやすかったこともある。

青山は当時からオシャレな町だったけれど
星条旗通りは一般にはまだそれほど知られておらず
米軍施設の向かい側には
まだポツリポツリとしか建物が無かったと思う。
そんな場所に真っ白い洋風な店はあった。
茶色いフローリング張りもオシャレならば
白い窓枠で出窓がある店舗デザインも好きだった。
日本ではないような場所、
どこかアメリカ西海岸を思わせる雰囲気。
店に行くだけで自分までオシャレになった気がした。

ちょっと用事があり、数十年ぶりに星条旗通りへ行った。
その際、同店のことを思い出し(今は無かったが)
「BOAT HOUSE CLUBってどうなったの?」と思い、
ネット検索をかけてみた。

・・・BOAT HOUSEって今もあるんだ!!
BOAT HOUSE CLUBはもう無いようだけれど。
しかもCAPTAIN SANTAと同じ会社だし。
しかもしかも、会社所在地が我が家から徒歩5分(笑)
まさかあのBOAT HOUSEが
下町の江東区(墨田区との境目)にあるとは・・・。
しかもBOAT HOUSE店舗が
これまた自宅からほんの目と鼻の先にある(^^;
ちょっと前までは直営カフェも近くにあったようだ。
(店は知ってたけど、まさか直営だったとは)
気づかなかったなぁ。
不思議なご縁ということだろうか。
残念ながらもうあんなブランド着られないけどね(笑)

ちなみに、VAN Jacketもまだあるのね。
昔懐かしいVANのロゴ物がネットでも買えるらしい。
こちらは(お値段的にはちょっと・・だけど)
今この歳で着ても違和感は無い。

両ブランドとも、今も残っているのは嬉しい。
同じ時代を生きて来たという仲間意識すら感じる。
頑張って欲しいなぁ。
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レンタルフレンド

2013-01-30 | 社会・世界・平和
孤独よりマシとレンタルフレンドが話題に

昨日のエントリーにも繋がるけど
これがトレンドとして話題になること自体
現代を象徴している気がする。

我々の世代が大学生だった頃
ぶらりとひとりで入る喫茶店があり
愚痴や悩みをマスターにぶつけたりしたものだ。
店によっては客同士が文字でコミュニケートできる
ノートが置いてあったりして
それがきっかけでカップルができたりもした。
現代のカフェは
客とのコミュニケーションすら拒否している気がして
どうも自分には合わない。

ワタシも大学時代は友人が少なかったと思う。
それでも3年までは当時つきあっていた彼女や
1年の頃しょっちゅう行き来していた仲間達、
そしてアパートを行き来していた中学・高校時代の友人達が
自分の周囲にはいてくれた。
テレビ局でアルバイトしていた4年時は
同僚や六本木で知り合った友人達とわいわいやっていた。
でもね、
自分には大学での友人が少ないと実感したのは
事情によりわざと留年した5年目。
孤独を噛み締めた1年間だったと思う。

いじけた。
それでも胸を張って前を向こうという気も失せていた。
経済的にも苦しくて食うこともままならなかった。
とうとう空腹と孤独に耐えきれず
卒業前にアパートを引き払って実家へ帰った。
だから現代の孤独な若者を一概に責める気にはならない。
でも、今ひとりで暮らしいて思うけど、
当時の辛さは若いからこそ、
将来への不安も含まれてるんじゃないかな。

こんな時代だからこそ
コーヒー飲んだり食事したりするだけじゃない、
温かく包んでくれる昔のような喫茶店が
必要なんじゃないかと思ったりもするんだけど。
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「珈琲屋の人々」

2013-01-29 | 読書
ここまでワケありじゃなくても
一人でぶらりとコーヒーを飲みに行ける
いわゆる「喫茶店」が街角から姿を消して久しい。
スタバやドトールなどのカフェはあるが
カウンターに座ってマスターと話しをしたり
他のお客さんと言葉を交わしたりが
喫茶店の良いところだと思うのだけれど
現代は他人とのコミュニケーションが
薄れてきてきているひとつの表れみたいだ。

この作品に出てくるような店が昔はたくさんあった。
懐かしさとともに
こんな店をやってみたい気もちょっとある。

「珈琲屋の人々」池永陽:著 双葉文庫
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リハ中

2013-01-27 | 音楽
今夜の
大江戸ライブアワーにて
東京と岩手のバンドが交流。
3rdステージは入り混じってのセッションとなる。
今日は「初めまして」から始まり、
リハは一発で合わせて本番となるが
みんなうまいから思わず笑みがこぼれる。
同じ趣味同士の交流は楽しい。
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国と国民

2013-01-26 | 社会・世界・平和
「政府は侵略他国にもっと怒れ」
「国家防衛強化を」
「隣国やっつけちまえ」
なんて声高に、安直に言っている人たちに言いたい。
国は私たちを守ってなんかくれない。
逆に国はイザとなったら私たち国民を盾にする。
国を守るために国民を簡単に犠牲にする。
上記のようなことを言っている人たち自身が切り捨てられる。
靖国神社はそういう「切り捨てられた人たち」に対する
国のエクスキューズとしか思えない。
そうしておいて文句を言っても知らん顔だ。
守られているのは、実は「国」ではなく、
国を動かしている人たちなんだろうな。

戦時中~現代に至る沖縄も
そして今、福島も。

福島県双葉町長の退任の言葉を見て
改めてそう思った。
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ヤバい

2013-01-25 | 音楽
今週ずーっとipodで聴きっ放し。
臼澤みさきさんのアルバム「Homeland」だ。
特に涙無しでは聴けないのが「Amazing Grace~赤とんぼ」。

岩手の民謡もじっくり聴いたことがなかったけど
元姫神の佐藤将展さんアレンジの外山節がいい。
臼澤さんは民謡出身だから
他の歌にも増して伸び伸びと歌っている。
改めて調べてみたら
外山節は現盛岡市玉山区外山地区にあった
南部馬を育てる外山牧場の草刈歌だったとのこと。
歌詞に味がある。
・・・が、難しい歌だなぁ。

 わたしゃ外山の日蔭のわらび
 誰も折らぬでほだとなる
 コラサーノサンサ

 わしと行かねかあの山蔭さ
 駒コ育てる萩刈りに
 コラサーノサンサ

 わたしゃ外山の野に咲く桔梗
 折らば折らんせ今のうち
 コラサーノサンサ

 外山育ちでも駒コに劣る
 駒コ千両で買われゆく
 コラサーノサンサ

 外山街道に笠松名所
 名所越えれば行在所
 コラサーノサンサ

 日の戸越えればからかさ松よ
 外山牧場のお関所よ
 コラサーノサンサ

 わらび折り折り貯めたる銭コ
 駒コ買うとて皆つかった
 コラサーノサンサ

 あねこ行かねかあの山越えて
 わしと二人でわらびとり
 コラサーノサンサ
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鳥居坂

2013-01-24 | 散歩
麻布十番にある
古くから由緒ある坂。
江戸期は大名屋敷、明治・大正期は
華族の屋敷などが並んでいた
風雅な場所だったという。
六本木の喧騒から1歩入るだけで静かな場所。
近くにある東洋英和の女の子たちが
三々五々歩いていく。
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臼澤みさきさん

2013-01-23 | 音楽
町長が亡くなるなど
東日本大震災による津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町。
被害者は人口の1割にもなるという。
被災後4ヶ月目に訪れた時、
町が跡形も無く消え、見渡す限り何も無い場所になっていて
言葉にならなかった。
その大槌町から澄んだ歌声が響いてきている。

まだ中学生の臼澤みさきさん。
昨年様々な新人賞を取ったことで知られ始めているが
彼女の歌声は本当に心に突き刺さる。
民謡出身ということだが、
それだけで身に付くとは思えない歌唱力、表現力。
いや、表現力などと言う技巧的なものでは無いだろう。
北の大地や空や海に育まれた魂の響きに聞こえてくるのだから。

元ちとせさんが奄美民謡からデビュー、
ネイティブな魂を歌うシンガーとなった。
同じように北の民謡から生まれた魂のシンガー。
その透明感と中学生とは思えないほど1本芯が通った眼差し、
心を震わすその声を心から応援しよう。

話題となったシングル「故郷 ~Blue Sky Homeland~
ばかりでなく、アルバム「Homeland」全体が素晴らしい。
元姫神の佐藤将典がアレンジした「南部外山節」や
「アメイジンググレイス~赤とんぼ」は涙無しでは聴けない。
昨日、特別に次に発売予定のシングルも聴く機会があった。
家族を思う、これもまた温かい曲。
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歌、音楽

2013-01-22 | 音楽
音楽は大好きだ。
自分では演奏・・・というより歌。
歌うことが好きなのだ。
カラオケでも、まぁいいのだけれど
何となくそれはマスターベーションのようなもの。
(だからカラオケだとついネタに走っちゃう 笑)
演奏者がいて、できればハーモニーがあり、
お互いにアイコンタクトで曲を完成させるのが楽しい。

歌うと言っても
ただ単にメロディーラインをなぞるのではなく
心を伝えたいと思いながら歌う。
そこで問題となるのが言葉。
英語の歌も何度か歌ってきているし歌いたいとも思うけど
悲しいかな言葉のニュアンスが表現できない。
歌い方も1音に1音乗せる日本語とは違い、
単語を1音に乗せ、
なおかつ食って歌う英語の歌い方は慣れないと難しい。
日本語の歌の倍以上は練習が必要となる。
よほど口が慣れないとメロディーに乗せるだけで精一杯。
表現までの道のりは長い。

ワタシの場合、楽器演奏はあくまで歌の伴奏。
誰も伴奏者がいない時には
自分でもギターを抱えたりハープ持ったりするが、
楽器は緊張するね(笑)
歌うときは目の前に何人いてもたぶん緊張しないのに。
・・・ということで、
できれば伴奏者がいて自分は歌だけに専念したいと思うのだ。
もちろん聴くだけならインスト曲も好き。
自分じゃ演奏できないだけに、羨望の目で見てる(笑)

音楽というのは面白い。
場面場面により聴きたいジャンルが違う。
普段はAmerican Rockが好きだったりBluesが好きだったり、
ラテンやソウルフルなリズムが好きだったりするのだが、
それは店やコンサートなどライブでのこと。
あるいはDVDやビデオなど映像も伴った場合が多い。
みんなでワイワイというシチュエーションだったりもする。
一方、家にひとりでいる時は
割にアコースティックなものを聴くことが多い。
でなければフュージョンやポップスなどの耳に優しいもの。
最近家では
ビル・エバンス、スタン・ゲッツ、カルロス・ジョビン、
グローバー・ワシントンJr、ジョー・サンプル、小野リサ、
それから赤い鳥に古いユーミン(笑)がヘビーローテーション。
古我地さんの三線による沖縄民謡や元ちとせのネイティブな曲も
とても好きな分野でよく聴く。
こんな曲、いつか演ってみたいなぁ。
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2013-01-21 | 読書
「そこから僕はいろんな教訓を学んだはずだった。
 でも何年かが経過してからあらためて振り返って見ると、
 その体験から僕が体得したのは、
 たたったひとつの基本的な事実でしかなかった。
 それは、僕という人間が
 究極的には悪をなし得る人間であるという事実だった。
 僕は誰かに悪をなそうと考えたようなことは一度もなかった。
 でも動機や思いがどうであれ、
 僕は必要に応じて身勝手になり、
 残酷になることができた。」
           (「国境の南 太陽の西」村上春樹より)
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「北谷 長老」

2013-01-20 | 食べ物・お店
沖縄からの
知人にいただいた泡盛。
ご本人は飲まれないのだが
「これが一番ウマいらしいから」
と、わざわざ持ってきた由。
お世話になった先日の沖縄訪問時
残念ながら泡盛は味わえなかったので
とてもありがたい。

でもよく見たら43度(^^;
アルコール消毒にも使えそう(笑)
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「窓に明りがともる時」

2013-01-19 | 音楽
たそがれ街にせまれば
あかりがともるよ窓に
今日という日を 生きて来たの
だれもが生きたの

私もあかりともすの
小さな二人の部屋に
今日も疲れて帰る人を
むかえるの愛の灯りが

誰でも生きてゆく時
いくたび あかりをともして
一つだけのこの人生
送るのよ誰でも

あなたと二人これから
いくたびあかりをともすの
数えきれないあかりともし
いつもあしたにゆくの

あかりのむこう いつも明日がある
朝日が昇るよ 窓に
あかりがゆれる街の空の上
明日がやって来るのよ

 (詞:山上路夫 曲:村井邦彦)


赤い鳥の隠れた名曲。
「翼をください」はもちろん、
「忘れていた朝」や「赤い花 白い花」
「河」「美しい星」「虹を歌おう」「紙風船」など
彼らには有名な曲がたくさんあるけれど
この曲もあまり知られていないながらいい曲だ。

東京でひとりの部屋への帰り道、
通りすがりのマンションにともる灯を見ながら
見も知らぬそれぞれの人たちの生活を想像しつつ
この曲のような心境になることがよくある。
今を生きている人たちひとりひとりの
ささやかなこの人生。

さすがに赤い鳥の音源はないみたいだけど
カバーしてる方のライブ映像
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ちょっとひと言

2013-01-18 | 社会・世界・平和
鳩山氏に防衛相が国賊発言
「言ってはいけない」なら言うな。
世の中にはいろいろな考え方がある。
まして政治家はそれぞれのイデオロギーもあろう。
それぞれの考えを口にする自由を奪うのは民主主義じゃない。
「国賊」「売国奴」「非国民」
これらの表現が戦前いかに民衆の口を封じてきたか。
その結果が彼の戦争だ。
尖閣諸島が日本固有の領土であることにワタシも疑問は挟まない。
が、こんなレッテルで相手を封じ込めるやり方は大嫌いだ。
疑問の余地もない事実だろうと、
相手(国も含め)の言葉に耳を傾ける余裕すら無いことを
逆に相手に知らしめてることにもなろう。
「元首相が言うべきことではない」と言うのなら
それでは「国賊」とは現閣僚が言っていいことなのか。

募集停止とスタッフ入替をしなければ予算停止と橋下市長
大阪の受験スケジュールがどうなっているのかわからないが、
少なくともこれから志望校を決める中学3年はいるまい。
本気で「子どもたちの教育」を考えるなら
彼らの希望や志望の芽を摘むなと言いたい。
これが昨秋ぐらいのタイミングならまぁいいだろうが、
事件が起きたからと言ってこの時期慌てて募集停止となると
それによる弊害の方が大きいだろう。
ましてスタッフ総入れ替えなどこの時期にできることじゃない。
せめて新年度の人事に絡めて・・・が妥当。
ってか、このヒトは大阪市長でしょ?
ということは市立高校の総責任者だよね?
偉そうに、正義感ぶってマスコミ発言するのが仕事じゃない。
校長よりも、教育長よりも、はるかに責任は重いはず。
まず真っ先に被害生徒宅を訪れるべきじゃないの?
ネット住人よろしく、叩ける相手を叩くのは為政者じゃない。
単なる無責任な外野の傍観者、野次馬と同じだ。
府営地下鉄職員の不祥事の際にも思っていたけど
今回は中学生達の将来がかかっているから黙ってはいられない。

大谷 花巻東のCMに登場。学生野球憲章抵触の可能性
学校を紹介する画面(CM含む)に
その学校の生徒が映って何が悪いんだろう。
素朴なギモンなんだけど・・・。
これが剣道部や演劇部ならOKなわけ?
その学校で一番の有名人であるわけだし、
当然学校の顔でもあるよね。
それなら逆に出さない方がよほど不自然な気もするが。
しかもどの競技においても選手達は学校の名誉のためにも戦ってる。
その結果として学校の顔になれたんだから
在学中の成果を讃える意味でも出してあげるべきだと思う。
もちろん他の、例えば企業CMなどはダメだと思うよ。
いかに有名人でもあくまで高校生。
学校教育とは違うところでの露出は控えるべきと思う。
学校CMもダメならwebサイトもダメなんじゃないの?
それはOKでCMがダメって基準がよくわからん。

ちょっと違うけど、
甲子園では和太鼓を使った応援がダメらしい。
学校教育とは違うことをしてはいけないんだそうだ。
なら何で応援用の大太鼓はOKなんだろう。
岩手のバンカラ応援はその学校独自のスタイルなのに、
ワタシの母校の場合、
入学式や卒業式以上に応援団入団式や退団式、
そして入学生のための応援歌練習すら学校行事として行われ、
硬式なものと認められてるのにねぇ。
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同級会・同期会

2013-01-17 | 風屋日記
そろそろ高校の同期会開催を計画しなければならない。
前回はもう5年ほど前になるので
同窓会費回収も図らなければならないからだ。
(65歳まで年間1万円ずつがノルマ)
前回、前々回はワタシがひとりで計画・実施してきた。
みんな忙しいし、事前計画のために集まることすら難しいから
会場となるホテルに勤務する同級生に相談しながら
ひとりで準備する方がスムーズにコトを勧められるから。
事前準備をひとりで進めるのは大変だけど(^^;
(まして今は東京在住なので)
学年の代表幹事は亡くなった同級生から受け継いだこと。
彼の形見だと思って「辞めろ」と言われるまでは続けるつもり。
もちろん当日は何人かの仲間に手伝ってもらい
ワタシ自身は黒子に徹する。

人により同窓会、同級会、同期会について
いろいろな思いはあると思う。
興味無い人、出たくない人、どうでもいい人・・・
一方で「早く開催して欲しい」と言ってくれる人たちも多いし
開催すれば毎回100人前後の人たちが参加してくれる。
元気に参加してくれ、楽しそうな皆の顔を見るのは嬉しい。
亡くなった同級生達を偲んだり、
行方不明の人たちの何らかの消息を聞ける機会でもある。
年齢もそれなりになってきたので
今後開催毎に参加者は減っていくのかもしれないが、
それはそれで仕方ないし、
同期会を楽しみに健康を維持してもらえたら言うことは無い。

同期会、同郷会については、
かつてワタシ自身もいろんな思いを抱いていた。
特に中学校の同期会。
中学時代はどこか斜に構えていて孤立し
正直言って「鬱々として楽しまず」という日々だったので
若い頃はあまり出たいと思っていなかった。
実際20代の頃はつまらなかった。
30代の頃もどこか醒めていた。
仕事自慢、家族自慢、カッコつけてオシャレして、
そして一方それらに露骨に嫌な顔をする一派・・・
でもね、歳を経るごとにわだかまりが無くなってきたんだ。
なぜか。

卑近な例えで申し訳無いが
麻雀は必ずついているヤツとそうでないヤツが出てくる。
でもダラダラと1~2日続けていると
ひと回り4人みんなに順番にツキが回るため、
最後はあまり差がなくなり、勝負がはっきりしなくなる。
人生も同じようなものかな・・・と気がついたのだ。
「勝ち組」か「負け組」かなんて、
最期になってみないとたぶんわからないのだろう。
同級生の中にも、
人が羨む暮らしをしていながら突然病に倒れたり、
一流企業に勤めていたのに関連会社に飛ばされたり、
優秀なことで有名なお子さんが心の病となったり。
一方では受験も就職も希望通りいかなかったヤツが
今じゃ一流企業の部長だったり。

どんな立場も、どんな境遇も先はわからない。
というより、もう終点が徐々に見えてきていて
どんなにいい暮らししても、見栄はってもそれは一時。
「殿様だろうが乞食だろうが、最期は一緒」だなと
みんな気づき始めた結果ではないのかな。
33の時や42の歳祝いの時は「うちのダンナの仕事は」とか
あるいは「うちの子は」「オレの仕事は」という話が
まぁ結構多かったように思うのだけれど
この歳になると病気自慢が話題の中心になってたりして(笑)

何だか達観したような物言いだけど
だんだん歳とともにそうなっていく気がするんだ。
そうなって初めて「同級生っていいな」と思ったりもする。
「みんな50年以上頑張って生きてきたんだな」と
戦友のような気持ちになったりもする。
それでいて、会えば気持ちも当時に戻ってしまい
毎日の辛い仕事や生活のこと、悩みや悲しみなどを忘れられる。
「アイツも頑張ってるから負けられない」という気持ちにもなる。
何も言わずに、ポンと肩を叩けば気持ちは共有できる。
知っていたつもりの同級生の意外な一面を
この歳になって知ったりすることも楽しい。

・・・と書いているうちに、早く実施したくなってきた(笑)
さて、高校の同期会。いつ計画しようか。
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「虹の彼方」

2013-01-16 | 読書
2日連続書評。
あちこち別の本に浮気しつつ
ようやく読み終えた669ページ(笑)
48歳の作家と43歳の女優の、
それぞれの家庭を捨てての逃避行物語の
ずるずる奈落に落ちる様のリアルな描写ってだけで
休み休み読まないとお腹いっぱいになっちゃう。
でも夢物語じゃなく
このリアルさが本書のアイデンティティだろう。
粗筋を書けば単に上記の一言で終わるのだが、
それが単なる表層であることは
本書にある次の一節でよくわかる。
「現実に起こったことを箇条書きにすれば、
 そうなる。
 だがそれは、岩を打ち砕き、ごうごうと音をたて、
 飛沫をあげながら流れていく川に、
 安全な岸辺から小さなスプーンで
 ほんのひと匙、水をすくいあげ、
 これがこの川のすべてである、と
 したり顔で呈示するようなものであった。」

ところで本書を読む方の大多数は
48歳作家の正臣か、43歳女優の志摩子の
どちらかに自己投影したりするのだろうが
ワタシはなぜか
53歳大学教員の志摩子の夫滋男が気になった。
男と逃避行に及んだ10歳下の女優の妻を
悲しげに、寂しげに眺めながら
最後まで優しく静かに去っていく初老の夫。
そんな滋男に自分を同化させて読んだのは
たぶん今年同じ歳になるからだけでも無いだろう。
自分も同じシチュエーションに陥った時
きっと同じリアクションだろうと思うほど
この男の心理がよくわかる。

それにしてもこの内容で
タイトルが「Over the Rainbow」とは
ある意味皮肉?あるいはメタファー?
2006年柴田錬三郎賞受賞作。

「虹の彼方」小池真理子:著 集英社文庫
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