松坂牛をどう発音しているだろうか。
「まつさかうし」?「まつさかぎゅう」?
どうやらどちらも間違いではないらしいが
生産地では「まつさかうし」で統一しているらしい。
でもなんか、生きている動物は「うし」で
肉になると「ぎゅう」というイメージになりがち。
「鮭」はどう発音しているだろう。
「さけ」?「しゃけ」?
これも、どちらでも良いみたいなのだが
広辞苑などでは「鮭(さけ)」と記述されている。
「しゃけ」は一説によると
アイヌ語の「サケ、マス」を言う「シャケべ」から来ているとか。
でも、これも活きている魚は「さけ」
切り身になると「しゃけ」というイメージの人が多い感じ。
生き物と食べるもので、元は同じでも呼び方が違う。
日本語ネイティブじゃない人には難しいけれど
これもまた日本語の面白いところ。
日付も、「1日」と書いて
「いちにち」だったり「ついたち」だったり。
「いちにち」はわかりやすいけど、
「ついたち」は「そういうもの」と知らないと読めない。
「2日」も「ふつか」なんてよく考えるとわからない。
月の最終日を「みそか」というけれど、
それは「三十日」の音読み。
でも今のカレンダーでは、
月の最終日は31日だったり、28日だったり。
たぶんこれは旧暦の名残なのだろう。
よく知らないけど、英語や中国語など
他の言語でもこういう事例はたくさんあるのだろう。
言語は文化。
決して完璧にロジカルなものではない。
それが難しいところでもあり、また面白いところでもある。