Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

ホーフブルグワイン見本市16.11.2007

2007年11月17日 09時09分35秒 | Weblog
今日は本来ならパリに向かって出発していたはずなんですが、ストで中止になったのでとりやめ、かわりにウィーンの王宮での国際ワイン見本市へいってきました。

3時からの会場なのに、2時半についた私たちは、まず39ユーロではなく35ユーロの会員特別券をゲットする為に主催のワイン屋のメンバーズカードを登録し、15分前にはチケットを買い、全ワインのリストと評価のためのボールペンをもらい、グラスを借りて準備していました。

今回は160種類ものワインが、オーストリアを初め、イタリア・スペイン・南アフリカ・チリ・ドイツ・ポルトガル・オーストラリア・フランスなどから出店されていました。

もちろんどれが美味しいかなんてわかるはずもなく、瓶のかわいいブースや、おじさんが話しやすそうなブースに行っては「このワインは何ページにありますか?」と質問し、値段を確認して飲んでいました。

今日飲んだ中で(一番美味しいとはかぎらないけど)一番高いワインはなんと1本111ユーロ。日本円で18000円ですから、日本でいくらになるんでしょう?300円のワインは3千円に化けますから、えっ?うそ?そんなに?って感じです。美味しかったけどとりわけ好みでもなかったです。

南アフリカのワインは残念ながらその土壌の匂いがワインにあり、私が飲める内容ではなかったり、同じ赤ワインでもフランスのそれと、スペインのそれでは味が違ったりするのを比べるのは面白かったし、同じワイナリーの同じブドウの赤と白を比べるのも面白かったです。(赤と白の違いはブドウの皮を剥くかどうかという違いです)

もちろんワインだけでなく、シャンペンや、オーストリア産のシャンペン「ゼクト」と呼ばれるものもあり、フランスにいけなかった分、ここで元とるぞ~って感じで飲んでました。またドイツのフランケンワインのおじさんは「神戸に店があるんだよ~」なんて言って、日本語で盛り上がりました。(でもフランケンワインは好きじゃない。)

そして、もちろん飲み物だけでなく、アルコールのつまみであるチョコレートの出品や、似たようなだからあるのかいろいろな「御酢」の出品もありました。チョコレートはまだ日本に入っていないのですが、チョコにいろいろ混ぜるチョコで、レッドチリのチョコなんてのもありました。辛いけど美味しかったですよ!

そして!時間も7時を過ぎ(すでに4時間飲んでる!)「もうだめだ!酔っ払い寸前だ。うまちゃん甘いデザートワインだけ飲んで帰ろう」と、シュペートレーゼ~アウスレーゼ~ベーレンアウスレーゼまで一通り飲んで帰ろうとした瞬間、あるおじさんが声をかけてきた。「ビール飲んだ?美味しいよ」入り口でビールも出店してたのだけど、私たちは無視してたのですが、そんなこと言われたたら飲まないわけには行きません。グラスを返しに行くおじさんと一緒に飲みに行きました。びっくりしたのは、おじさんが「3時からいたでしょ?ずっと見てたけど、普通のアジア女性は1杯飲んだらひっくり返るのに、なんでこんなに飲めるんだ?」って。見張ってたなぁ!まぁそりゃ空いてる3時からずっといる上に、アジア人合計4人しかいなかったから、目立つのは目立つけど、あっちこっちで飲んでいるのを目撃されていたとは!私たちが美味しいといったのは甘いワインや、外国ワインだったのでお叱りを受け、帰ろうと思っていたのに(もう限界だったのに)オーストリア産の美味しいブースを紹介され、もう2杯飲んでから、千鳥足になっても大丈夫なように暗い裏道を歩いて帰りました。(ここでは日本のように酔っ払ってはいけないのです。社会的に恥ずかしいのです。)

今、夜中12時過ぎ。目が覚めたらベットにひっくり返り、玄関は閉まっていたものの鍵もかけず、服着たまま、化粧したまま寝てました。たしか帰り道「帰ったらラーメン食べよう」っていってたはずなのに…

さて、明日から(この状態でいけるのか?)ハンガリーブタペストとトカイワインの産地トカイ地方へ3泊の旅行に行ってきます。なので「はにゅうす」更新はその後になります。ではまた。おやすみなさい。


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会場予約しました

2007年11月16日 18時36分33秒 | Weblog
ウィーンで日本語のコンサートをしたいと思っていたので、前々からいろいろ動いていたのですが、今日、ホールを一つ予約しました。プライベートな小さなホールなのですが、感じのいいところです。ホフマンスタール家という、普段はホフマンスタール関連の資料館のようになっているところです。

コンサートは3月7日(金曜)の夜に行う予定です。


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なんておいしい街なんでしょう!

2007年11月16日 07時09分03秒 | Weblog
今日は朝から雪!雪!雪!こんなに早い本格的な雪にびっくりです。夕方になってもやまないので、これは明日の朝積もっているかもしれません。

さて、ドイツは前代未聞の大ストだそうです。フランスはガスや電気関係までストライキにはいるとか?もうだめ。ホテル全部キャンセルして、せっかく買ったユーレイルも手数料払って返却か?

でも、その分ウィーンでの滞在は美味しい。
今日は、ゆっくり朝ごはんを食べて、近くのシューベルト教会を二人でみて(写真①)、ベルヴェデーレ宮殿(写真②)でクリムトを見ようと思って出かけたけど、一部休館だったので、次回にすることにして、雪の中ちょっとさみしいスタートでしたが、その後市立公園で雪のシュトラウス(写真③)、大好きな商店街Wollzeile(ヴォルツァイレ)にてドイツ語とウィーン語の辞書を買ったり、カフェディグラスでカイザーシュマーレン(皇帝のつまらないものという意味だそう。大好物だったんですって!パンケーキをプルーンのソースで食べます・写真④)と白ワイン。その後ふらっと入った本屋で!本屋でですよ!新作「オーストリアの食べ物」(オーストリアの食べ物・飲み物すべての作り方だけでなく、歴史・由来・意味などすべてを網羅した本)の出版記念に出くわし、シャンペンとお惣菜パンをご馳走になり、ファビエンヌの生クリーム入りのチョコレートを買い、ドブリンガーで楽譜を買い、そしてグラーベンでキワニーズというこっちのロータリークラブみたいなのが屋台をだしてプンシュ(あったかいアルコール飲料)を歳末助け合いで売っていたので二人で飲んで、ユリウスマイヌルという超高級スーパーをうろうろし、肉屋でロースとビーフを買い、スーパーでビールを買い、家であったかいスープとともに晩御飯にしました。ああ、おいしかった!





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パリ断念

2007年11月15日 20時25分40秒 | Weblog
今日になってもパリはスト中。全体の数%しか国鉄・地下鉄などが走っていません。ドイツも土曜日までスト。なので、いったんすべてホテルをキャンセルして旅行をあきらめました。かわりに、明日ウィーンの王宮でのワイン見本市に行こうかと言っています。

ハンガリーも行こうぜ、来週ストが終わったら即効パリに行く?どうするっていう状況です。ああん、もう!

せっかくうまちゃん来たのに、残念ですが、その分ウィーンを満喫してもらいます。私のほうは、咳がまだまだ止まらないのですが、今からがんばってウィーン市内見学行ってきます。ではでは。
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うまちゃん来ました

2007年11月15日 05時17分02秒 | Weblog
今日の午前は、3月のコンサートの会場候補を2つ見学に行ってきました。どちらも帯にたすきにで、う~ん。でも予算的にはどっちかなんだけど、どうしようかってところです。悩んでます。

さて、今日の夕方、日本からうまちゃんがウィーンへ来ました。今二人で赤ワインを飲みながら、(私にとっては久しぶりのご馳走)生ハム・ハム・サラミ・チーズ・黒パンにバター・アボガドのワサビ醤油をつまみにごろっとしてます。

今日はまだ暖かかったけど、明日から再び寒く雪の予報。フランスもドイツもスト。外は寒い。なのでこりゃずっとホイリゲ(居酒屋)で飲むことになりそうかも?

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ストにおびえてます

2007年11月14日 04時23分32秒 | Weblog
しんどいことがあった時は、美味しい物を食べるに限る。なのに、家にジャガイモと玉ねぎしかない。ミンチと白豆を買って、クノール「チリコンカルネ」の元を買って作ってみる。辛いけどおいしい。でもちゃんとしたチリコンカルネを知らないので、中身がこれで正しいのかどうかはわからない。その上ご飯にかけて食べている。

さて、明日からうまちゃんが日本から来るので、その準備をしています。といっても掃除と、うまちゃんが使う布団カバーの準備とか、そのへんだけですけど。咳がいまだに取れないので、練習するわけにもいかず、かといって楽譜読む気力もなし、なので、ちょっと掃除してはぼ~っとしてます。

日本のニュースでも報道されていると思いますが、今日からフランスの鉄道はスト。なのでフランスやめてドイツだけにしようかと思ったら、ドイツも木曜から再びストです。私たちはいったいどこへ行けばいいでしょうか?ハンガリー?イタリア?

15日いっぱいまで様子を見て、なにもなければそのままフランス向いて電車に乗るのですが、止まっていれば(それでも)フランスに行くかどうか決めて、ホテルなどのキャンセルをしなければなりませんし、変更した行き先のホテルも予約しないといけません。これは大変です。

もしかしたら、私がつくづくパリとご縁がないのかもしれません…








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泣いて帰ってきました(長文です)

2007年11月13日 07時45分43秒 | Weblog
最初に書いておきますが、私は泣き虫の部類に入ります。幼稚園から帰ってきたとき最初に聞かれるのは「今日は幼稚園でなにした?」ではなく「今日は幼稚園で何回泣いた?」でしたから。

さて、今日は友達の勧めで(どちらかというとサクラかな?)演劇ワークショップなるものに行って来ました。ただ、演劇オンリーではなく、演劇ワークショップを通じてアジア人がオーストリアから受ける人種差別を取り扱った団体なのです。2~5時までワークショップ。その後7時からその日のゲストが料理をしながら国の紹介などをします。今日はタイ人でした。

指導するのはフィリピン人の30歳代女性。彼女自身はオーストリア人と生活し、子どももいます。もちろん終始そのオーストリア人男性や、他の会をささえるオーストリア人女性もいました。

まず最初の1~2時間は私もよくしっているゲーム的な遊び。イタリアの演劇ワークショップで仕入れてきたといっていました。これは問題なくこなしたというか、楽しく遊ばせてもらいました。しかしその後、そのタイ人の青年が、滞在ビザを取得するに当たって、外国人管轄局とでもいいましょうか、その部署の女性にとてもひどい扱いを受けたということが話になり、その状況をみなで交代で演じ、さらにどうしたらその状況を改善できるか?という内容になりました。

彼は、オーストリアに2年もいるのに、英語しか話さず、なのに一人でヴィザ申請に行き、そこの女性に「ドアを閉めろ」と何度もののしられ(近くのほかの外人が訳してくれてはじめてわかったらしい)、その上書類が整っていない云々で書類を撒き散らかされたというのです。

私は彼に尋ねました。「書類を強く置いたのが、そのまま机から落ちたのでは?」しかし彼は「いや違う。上に向いて撒いた。」と言います。見ていないのでなんとも言えません。その後中国ならどうなるか?日本なら?と皆で演じあって午後のワークショップは終わりました。

彼は全く悪くないでしょうか?アジア人ならもっと親切に相手をわかろうとするはずだと、主催者のフィリピン人女性は言います。でも私は2年もいるのに「ドアを閉めて」もわからないのは問題だと思いますし、オーストリアは(悲しいかな)そういう国なのです。サービスは賃金に関わる時だけ発生する国なのです。それ以外の親切は、もうすごいラッキーなんだと考えたほうがいい国なのです。そして、親切であることが、お互いに気持ちいい関係を生むということを、一般の労働者はまだ知らないのだと思うくらいです。(知っていてもどうやったらいいかわかってないし、必要性を実感していない)

その後、そのタイ人の(チターのような)楽器演奏に、インド人のパーカッションが入り、私の民謡と、主催の女性の合いの手でセッションすることになり、それを食事の前に演奏しようということになりました。(これはこれで楽しかったんです)

一度家に帰り、7時に再び会場へ行きました。7時にはワークショップ参加者ではなく、7時にあわせてアジアの食事と文化を知りたいという地元の人がきていました。合計20人くらいでした。すぐに食事の用意をするのか?と思ったら、そのタイ人の「タイ奥地に住む、高齢者の生活と実態について」というレポートが30分ほどありました。これもこれで意義あることだと思います。いつもすき焼きとお寿司と無口な笑顔でごまかしてしまう日本人よりも、ある国の小さな部分にスポットをあてて外国人に紹介するのはとてもおもしろいと思いました。もちろんそこにいろいろな意見もでましたので、それはとてもよかったと思います。

ところが、参加者の半分がオーストリア人なのに、フィリピン人の女性は、またさっきのビサの話をしだしたのです。そしてそれをもう一度演じたのです。
「あんたねぇ、オーストリアのビサが欲しいって言うけど、ドイツ語も話せないでビサ欲しいわけ?先にドイツ語の勉強でもしたらどうなの!ええっ?」「キィィ、もう我慢できないわ。こんなのにつきあってられないわよ。さっさと帰って頂戴!」そういって書類をほおり投げます。もちろんそれを問題定義するのもいいと思います。でも!あまりにもその定義の仕方がダイレクトで、聞いている私が「なんでそこまでオーストリアを敵に回さないといけないのだ?」と思ってしまうくらいきついのです。「私たちは髪の毛黒いのよ。これ以上どうやってオーストリアにあわせろって言うの?」って火を噴く。民族衣装を着ろと言われてるわけではないじゃん!遠藤周作の本を読め!フランスにいた時、笑顔一つで(留学)生活はうまくいったと書いてある本があるぞ!

ほとんどが英語での進行なので、神経は疲れ、お腹も空き、そしてやっと食事ができるかどうかという10時前(すでにすでに3時間待っている)、参加費も払った。あと少しなんとか我慢して、セッションをやって、静かにご飯食べて帰ろうと、じっとじっと我慢して待っていたその時、主催の女性に声をかけられてしまい、これが口火となり思わず口から「帰りたい。もう我慢できない。」と言ってしまいました。そしてそのまま泣いてしまい、自分も経験はあるけれど、こういう公の場ではこんなにダイレクトに定義しないことや、悪い部分を見る前にいい部分を見たいこと、あまりにダイレクトで言い方が胸に刺さること、それを定義している同じアジア人を見てとても傷ついていることをなんとか言って、どうしても我慢できないので帰ってきました。歩きながらもおいおい泣いて、電車の中も、鼻かむ振りして涙をぬぐってました。(グリーンカレーと、チキンカレーと、魚のソースなど数種類のタイ料理を後にして!)

彼女は「ディスカッションすることがどこがいけないの?私の旦那はオーストリア人だし、子どももいるよ。」といいます。もちろん私たちもオーストリア人の不快な態度はよく話題にします。でも日本人なので、こういうネガティブな話題は公にはしないんですね。家の中で終わっちゃう。だから今日はすごい気分が悪かった。

オーストリア人に、十二単の着物や、お寿司ばかり見せたいわけじゃないけど、だからと言って、一番どうしようもないところを突くのもどうかと思う。それより前に最前線のサービス業であるスターバックスのお姉さんや、銀行のお姉さんの態度を先に変えてもらわないといけない。それに日本だって外国人に対して丁寧だけど親切なわけじゃないし、丁寧でないことも多い。

ビザ申請のおばさんは、その仕事に疲れていて、わけのわからん外国語なまりのドイツ語しか毎日聞いていないので、毎日機嫌が悪く、ぶっきらぼうで、なおかつ今朝は化粧ののりが悪く、丁寧にしたいけど、自分がドイツ語しか話せないことから、英語でガーっと話されてパニクッたが本当の所じゃないのか?とさえ思う。

今、日本でもディスカッションできるように大学なんかでは練習するそうだけど、今日の私はまったくだめ。今日のが果たしてディスカッションなのか、そうでないのか、それさえもわかりません。ネガティブな意見を言っているときに、その人間の気持ちまで乗せてしまうのが日本人なんでしょうね。切り離して意見が言えない。数人のオーストリア人は、「それはウィーン人だからだよ。田舎の人間は絶対違うよ。僕はグラーツだから。」とへんなオーストリア擁護をしていました。彼らオーストリア人が、これでアジアに嫌なイメージ持たないで欲しいなぁと思うだけです。本当に今日は久しぶりにきつかったです。日本を悪く言われても、オーストリアを悪く言われても腹が立つし、悲しくなる私です。
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シューベルト教会「ドイツミサ」11.11.2007

2007年11月11日 20時47分04秒 | Weblog
今日、11月11日11時11分からファッシング(カーニバル)が始まるとさっきミサで言っていた。これから灰の水曜日に向かって(それがいつか私はまだわからないけど)世の中すべてでドンちゃん騒ぎが始まるのである。うれしい。

さて、朝起きたら写真のような雪。ぼた雪だからつもらないだろうと思っていたのに、あれよあれよと言う間に積もってきた。まだやまない。思ったより雪の時期が早く来てしまった。

今日は二日酔いの頭で朝からシューベルト教会へ行って来ました。シューベルトのドイツミサ曲を演奏するコンサートがあるというので、聞いたことのないミサ曲だし近くだしということで。

9時から普通のミサはやっているはずなので、コンサートだと思ったら、これもミサだった。曲の合間にお話が入る。お祈りも入る。何度体験してもキリスト教ではないのでわけがわからないので、前のおばさんとなんとなく同じことをする。でもパンはもらいに行かないし、膝ついてお祈りもしない。

今日の演奏はシューベルトブントという男性合唱団と女性1名のソロだった。そんなに上手いというわけでもないけれど、やはりミサの合間合間にはさまれて聞くのと、コンサート会場でさらっときくのではありがたみが違う。

ミサのソリストはたいへんです。朝10時半に高い音を出さないといけない。昔(ほとんど覚えていないのだけど)16区の教会で合唱兼ソリストというのを2年くらいやっていた。お金がもらえたので学生のバイト感覚だった。とにかく声の出ないおばあちゃん聖歌隊をカバーしないといけないので、ボリュームを出すことだけをめざしていたし、牧師さんの話す内容もよくわからなかったし、そこに「祈る」はなかったなぁ、とつくづく思う。(だからと言って今日もそんなになかったけど)

自分はキリスト教にはならない絶対の自信がどこかにあるのだけど、だけど仕事柄かキリスト教を勉強したり、教会へ行ったりすることが多い。観光で教会へ行くことも多いし、こういうミサに行くのも嫌いではない。ミサの最後のほうに周りの人と握手するのがあるんだけど、その場面が一番好きだ。今日も3人のおばさんとにこやかに挨拶してきた。それまでの「ミサの内容がわからない」緊張がとけてほっとする瞬間である。
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ワインの洗礼式(Hagenbrunn)10.11.2007

2007年11月11日 08時46分49秒 | Weblog
今日行ったハーゲンブルンという町は、ウィーンの北側、すでにニーダーエーステライヒ州にある、まわりがワイン畑の小さな町です。地下鉄の終点フローリスドルフからさらにバス228番に乗って20分。途中ワイン畑と思われるところを山越えするのですが、真っ暗な中をひたすら走りました。本当に街灯一つないんです。ちょっとこわかったです。グーグルアースを入れている人はそのままHagenbrunnと入れてみてください。出ます。そして「あら~本当に回りはワイン畑ばっかり」と納得していただけることでしょう!

町の公民館みたいなところに、7時前には市長さんはじめ、ワイン関係者、ワイン好き、そして私たち(今日はよしこちゃんと一緒でした)も今か今かと始まるのを待っていたのですが、なかなか始まらない。そのうち「式典が終わるまで飲まないでください」と書いてあるのに、みんなそんな紙の上の注意なんか読まずにどんどん試飲し始めている。まじめに注意書きを読んでじっとまっていたのは私たちだけか?そして私たちもとうとう我慢できず、始まるより前に飲み始めました。

開始が遅れた原因は、教会の神父さんが遅刻したから。村の人によると、「大事な時にはいつも遅れる」人だそう。

そして7時半、音楽と先生の歌声とともに会は始まり、来賓の紹介、市長さんの挨拶、ワインの女王の挨拶、そして洗礼が始まりました。舞台中央に置いてある樽から白ワインを取り出し味を確認したり、お祈りしたり、聖水をかけたりと、一連の儀式は続きます。最後に今年のワイン(その樽に入っているのと同じものだと思いますが)を全員のグラスにそそぎ、市長さんが洗礼名を発表して終わりました。この町の今年のワインの洗礼名は「VLOSVINOSUM」フォロスフィノーズムって聞こえましたが、「ワインの花」「ワインの開花」というような意味の名前だそうです。

入場料は7ユーロでしたが、全部で7つのワイン居酒屋さんが参加し、合計30種以上のワインが試飲できる会でした。私はその中から7種類を飲みました。どれもおいしいワインでしたよ。中でも一つどれを飲んでもおいしいワイン居酒屋があったので、よしこちゃんと、今日は夜だから何も見えないけど、今度は景色がわかる昼に来ようねと約束しました。

神父さんを初め、参加者全員が車で来ているというこの会。過去20年より、この数ヶ月のほうが飲酒取締りが増えたと神父さんも言っていましたが、警察のえらいさんも参加しているくらいだから、今日はこの村での取り締まりはないのでしょうね。

でも私たちの最終バスは9時13分発!もっとゆっくりしたかったけど、しかたなしにあきらめ、先生にご挨拶して帰ってきました。会場を出た時、外は雪でした。

実は今日、中央の空いているテーブルにグラスを置いて飲んでいたんですが、なんでかそのテーブルが最後まで(とってもいい場所なのに)空いていたんです。そして開始直前に人が来てうまりました。会が進むに連れて私たちの隣が市長さんやその夫人、弁護士さんなど村のえらいさんだったと気がつきました。だから誰もそこにはいかなかったのだ。そんな中にまじって飲んでいた私たちでした。もちろん東洋人は私たちだけ、でも不思議に浮いた感じがしなかったです。そんな時、最近練習している歌の「ことワインに関しては、世の中問題なし!」というフレーズが頭に浮かびました。それにしても、この間のウィーンの若いワインや、今日の洗礼式とか、いろいろ理由をつけて新酒ワインを一日でも早く飲もうとしているところがオーストリアです。実際はまだ解禁されていないので、今日も「飲む」とは言わないで「試す・試飲する」でしたもん。

そしてうれしいことが一つ!とうとうブーツが両足入りました。だから今日はブーツにスカートで行って来ました!おそらく風邪でごろごろしてたので、足の筋肉が落ちたのだと思います。また歩いたりすると履けなくなるのではないかと心配です。
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日本語ダブルヘッダー

2007年11月10日 06時28分33秒 | Weblog
咳だけとまりませんが、あとはOKです。実は家に売るくらいLPレコードがあります。もちろん師匠のですが。日ごろはほったらかしなんですけど、今はまだ歌えないのでレコード棚から何枚かのレコードを聞いたりしてます。ウィーン歌曲のレコードもあって、この曲が歌いたいのよ~というような曲も多く、これは宝探しになりそうです。

さて、今日はタンデムを2回こなしました。3人目のタンデム希望者が現れたので、今回は私が出かけて行ってきました。南駅の近くです。この女性は日本語学科の生徒さんなのですが、年齢は、う~んいくつぐらいだろう???「年を聞いても答えないわよ」と言われてしまったので何歳か正確にはわかりませんが、すでに退職しているので60くらいにはなっていると思います。60過ぎて大学ってすごいですね。

まあ、それができるくらいパワーがある。とにかくしゃべるしゃべる。髪の毛は部分的にオレンジだったりする。現役当時の仕事は海外のオーストリア大使館勤務と、自分で輸入輸出業をやっていたかなりのやり手。その上中国語も操る。カナダに住んでていた時に、日本の友人が多かったので1年日本語をやったが、昔のことなので、もう一度日本語を一からやり直す為に大学にいっているとか。

タンデム中にケーキをだしてもらったんだけど、そのお皿が異様に古い。手触りも普通でない。裏をひっくり返してみていたら、「ひいおばあさんの時代の皿よ」と、こともなげに言う。いまだに使っているっていうのもすごいなぁ。星田村の私の家には古いものは小学校の卒業証書くらいしかなかったというのに。

でも「音楽は好きですか?」と聞いたら、「チャイコフスキーとかリストは好きだけど、モーツァルトは嫌いなの。」と小声で答えるかわいい女性でもある。この人とは面白い交換授業ができそうです。

部屋に飾ってあった若いころの写真がとてもステキで、こういうのってうらやましいなぁ…とため息。私の若いころは小汚い格好(今もか?)ばかりで、そんな写真1枚もない。

そうそう、今日とうとう帽子とマフラーを買いました。どちらも赤です。ただ失敗しなたぁと思ったのは、帽子があみあみの穴あき帽子なので、そんなに暖かくない。本格的な冬になったら、もう少ししっかりしたのが必要かもしれないと、買って、かぶって、外に出た瞬間後悔しました。でもかわいい帽子です。

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カステラ

2007年11月08日 20時26分00秒 | Weblog
背景をカステラに変えました。おいしそう…日本に帰ったら福砂屋のざらめつきを一人で丸ごとかぶりたい!

EUになってヨーロッパ諸外国の商品がいろいろ入ってきているのに、まだカステーラは見てないなぁ。カステーラってスペインだかポルトガルだかのお菓子なんじゃないの?そういえばスペインの「玉子の黄身の砂糖漬け」(甘くて食べられたモンじゃないけど)もない。まだまだ開かれたわけではないのか?(お菓子で比べてどうする!)

ウィーンは曇り時々雨。風強し。昨日なんか傘が飛ばされるくらい。後で天気予報を見たら風速35~50KM。これって大型台風なみではないのか?そんな風が普通に吹いているウィーンです。

さて、昨日のことですが、実はキッチンで水泳大会ができる(おおげさ?いえ金魚なら泳げた)くらい水漏れがしまして、その後始末でかなり時間をとられました。
この家の暖房の大元には時折水を注入してやらねばならないのですが、その栓をきちっと閉めていなかったようで、どんどん水が増え、そのまま床まで来てしまいました。幸いすぐに気がついたので事なきを得ましたが、下の階まで漏れてたらえらいこっちゃでした。ただ、その後タンクの水を抜く作業にすごい時間がかかったので、寝るのが2時になりました。やっぱり風邪でぼ~っとしている時には、水と火は特に気をつけないといけませんね。

さてその風邪ですが、気管がガラガラして咳は出ますが、身体のしんどいのはなくなったので、普通の生活をしています。まだすごい声なので歌えませんが、明日3人目のタンデム相手に会うのでその準備をしたりしています。(この方、日本語学科の学生さんなんだけど、私より年上とか。どんな人か楽しみです。)
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フォルクスオパー「ボッカッチョ」7.11.2007

2007年11月08日 07時08分05秒 | Weblog
オペレッタ「ボッカッチョ」ってきいてわかります?じゃぁ、スッペ作曲って聞いたら?「軽騎兵」ですよね。(それも小学生のピアノ発表会のイメージ)じゃぁ、「恋はやさし野辺の花よ」が入っているオペレッタですって言ったら?

「へぇ!」ってなりました?

私もいままで見たことがない作品です。このアリアはよくよくお目にかかるんですが、全体像がどうなっているかなんて、わかりもしませんでした。

ところが、実際観てみると、以外や以外、面白い作品です。(この面白いには意味がいろいろあります。)まず、音楽が軽快で日本人好みであること。話が男と女のからみと騙し騙し合いでややこしいけど楽しい所。男性3重唱や女性2重唱などから、行進曲風、ワルツ風までいろいろ取り揃えてあること。などオペレッタの要素は充分に含んでいますので、なんで日本でそんなに有名じゃないのかよくわからないです。

そして面白いのもう一つの意味は、日本でオペラのとっかかりとして上演するのにいろいろな意味でいいんじゃないか?ということ。今日の出演者も、上手い人もいたけど、そうでなさそうな人もいた。もちろんそうでなさそうな人は演技でそうでなさそうなんだけど。なので、この作品、手を加えればプロばっかりでなくても上演可能と見た。もちろん上手い人ばっかりだとそれなりに音楽が聞き応えがあるし、そうでない場合も演出いかんではめっちゃ面白いことになるはず!と何かの虫がお腹で動いた。場面は短く切れるので、はしょったりつなげたりも可能だと思う。歌の一部をセリフにすることもOKかも。人数の多い大学なんかの公演にもいいかもしれないし、オペレッタからひねってミュージカル風にしてもいいかもしれない。あまりにも今日の舞台が未完成だったので、反対にいろいろな可能性を含んだ作品だと思ってしまいました。でも私のお腹の虫が孵化するのには、あと何十回と観ないと…(って書きながら今日が今シーズンの最終日なんです。だから無理してゲホゲホしながら観てました)

で、なんであんまり上演されないんだろう?(途中の男性合唱の人数が足らないのかな?それともいまいち決め手に欠けるのか?)このオペレッタ観たことあります?

来年フォルクスオパーが日本公演で、この「ボッカッチョ」他「こうもり」「マルタ」(←12月に観ます。「庭の千草」のオペラですよね?)をもって行くらしいです。でも東京だけかな?まあ、一番人気は「こうもり」でしょうけど。

演出がよかったわけでもないんです。改良の余地あり。歌手も上手い人もいたけど、もう少し上手い人が数人入っていてもよかった。だけど、なんとなくまとまって終わったところが面白い。

この間観た「薔薇の騎士」なんかは、これ以上何も足すことも引くこともできないほど完成された舞台です。今日のは全くその反対。料理人がよかったらめっちゃおもしろなるやろなぁ!って思う作品。誰か料理してくださ~い!

ところで、その「恋はやさし野辺の花よ」ですが、ソプラノの清楚なお嬢さん役の人が歌っていました。でも日本ではこの曲だけなぜか特別扱いで男性がよく歌うんですよね。さっき、Yahooでこのタイトルで調べたら、いくつか目に、田谷力三さん84歳で歌うの動画(You Tube)がありました。すごいですね。なんで浅草オペラの人を私が知ってるんだろうと思ってたのですが、長生きされたんですね。そして長く歌っていらした。だから小学生の時とかにテレビで見てたんだと思います。ほんとに、おもしろいオペラです。

演出Helmuth Lohner
指揮Andreas Schüller
ボッカッチョAntigone Papoulkas
ベアトリーチェMartina Dorak
イザベッラYannchen Hoffmann
ペロネッラSigrid Martikke
フィアメッタDaniela Fally
ピエトロWolfgang Gratschmaier
スカルツァCarlo Hartmann
ロッテリンギSándor Németh
ランベルトゥツィオGernot Kranner
レオネットThomas Sigwald
名もなき人Mathias Hausmann
Ein Ausrufer(訳せません)Mathias Hausmann
チェッコMarkus Raab
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国立歌劇場「スペードの女王」5.11.2007

2007年11月06日 07時38分46秒 | Weblog
そうです。「ピクダム」ですが、「スペードの女王」でした。このタイトルなら聞いたことがあります。最後の最後、終演前に「あなたが引いたカードはスペードの女王です。」というところでやっとわかった。

さて、風邪ですが、節々が痛い。この後熱が出るか、今晩眠れるかが鍵。でも仕事ないので、いくらでも眠れるのでたぶん大丈夫でしょう。

そして「小澤征爾」さん(今日はさん付けしちゃいます。)よかったです。モーツァルトのような、世紀末の匂い漂うようなわけのわからない音楽を、それも3時間近い長さ!をよくまとめたなぁと言うだけでもすごいです。初めて生で見たのですが、手の動きでどんな音色を要求しているか判るような気がしました。チャイコフスキーなのでガンガン鳴らそうと思えば鳴るじゃないですか。でもそうなって歌が壊れてしまわないようにちゃんとセーブされていました。

テノールの主役や女性の主役の人もとてもよかったですが、さすがに先日プレミエだったばかりのオペラです。脇役も合唱もとても気合が入ってよかったです。なかでも急な病気でキャンセルした男性準主役の変わりに急きょ舞台に立った人もいて、(悪くなかった)すごいなぁの連続です。

この作品、音楽がとても面白いです。オケがこれでもかというくらいうす~くなって、その上に5重唱か6重唱が広がってとてもきれいだったり、舞台上のピアノで女性2重唱があったり、子ども合唱があったり、アルトソロがあったり、葬送の場面(音楽)があったり、とてもバラエティに富んでいます。中でも、終幕は主役の男性が死んで「じゃ~ん」で終わるかと思ったら、後ろの男性合唱が静かなレクイエムっぽい歌を歌って、オケがそこにかぶっていって、そのまま静かに終演。これが以外によかったです。ヴェルディやプッチーニだと絶対「じゃ~~~~ん」なんですよ。私の中で、チャイコフスキーの評価が変わりました。

また演出は、東欧からの30歳代の女性だと、先日のニュースで言っていました。舞台の奥に大きな窓があるんですが、そこでずっと雨が降っているんです。ザーザーと。これをどれくらいの観客が見えたかわかりませんが、本気で降っている。そしてその音がオケがふっと切れたときに聞こえてくる。なんとも言えない場面でした。うまいなぁと思った。

また、とうとう客席を(歌手ではなかったが)役者が練り歩きました。一番下のパルケットを数人の女性が練り歩いた。これって私が知ってる限り初めて。やったねって感じです。はに~なら何度でもやってるけど、ウィーンでもやっとやりましたか!って思いましたです。

そして「花吹雪」昔どこかで、「ゆっくりとチラチラ落ちてくる花びらや、雪を作るのは大変なんだ。普通に紙を切ってもストンと落ちる。」と聞いたとこがあります。今日のは本当にくるくるチラチラくるくるってゆっくりゆっくり落ちてる。これってそれをする職人さんがいて、それに時間をかけられるということなんでしょうね。国立歌劇場の層の厚さなんだなぁと、花吹雪をみながらしみじみしてしまいました。

では、寝ます。おやすみなさい。

指揮Seiji Ozawa
ヘルマンNeil Shicoff
トムスキ(プルートJuri Batukov
伯爵夫人Anja Silja
リーザMartina Serafin

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薬飲んで寝てます

2007年11月05日 16時15分09秒 | Weblog
風邪薬を持ってきていたので、(何年前のだろう?)それを飲んで寝ています。今晩、小澤征爾指揮のチャイコフスキー「ピクダム」のオペラのチケットを買っているので、それまでにはなんとかしなければ・・・これからまた寝ます。熱はそんなにないんですが、鼻から気管にかけてきているので、鼻づまりから来る頭が重い感じがしてしんどいのが気持ち悪いです。ご飯も食べていますし、動けますのでご安心を。
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風邪ひいてしまいました

2007年11月03日 22時25分10秒 | Weblog
朝起きたら喉がまっかっかでした。風邪でもないような気もするんですが。(熱とかないので)もしかしたら部屋の乾燥が原因かもしれません。でも鼻はでます。

それでも買い物だけ行っておこうと思って外へ出たら、今日は暖かい!15度くらいありそうです。リヒテンシュタインのお城に入ったら、木が全部いろいろな黄色に色づいて、本当にきれいでした。木の間に入って散歩していると、「黄色の世界」に迷い込んだようです。思わず足を止めました。

なので、今日は家で、たまった写真の整理や、歌詞の写しなど、細かいことをやってます。オーブンではトプフェン(お菓子などに使うチーズ)をパイ生地で包んで焼いているところです。

ではでは。








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