浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「記者たち 多数になびく社会のなかで」(毎日放送)

2024-03-08 22:06:43 | メディア

 毎日放送の斎加尚代さんが制作したドキュメンタリーである。

 新聞の購読者数が激減している。その理由は、わからないでもない。新聞記事が、政治権力に忖度し、協力しているものが多いからという理由もあるだろう。その理由で私は新聞購読をやめた経験があるからだ。

 今までも私は、購読する新聞を替えてきたが、現在は『東京新聞』である。『東京新聞』の姿勢、立場を、私は支持しているからこそ購読している。政治権力への忖度がないからである。

 さて、このドキュメンタリーは、『琉球新報』の明真南斗記者、もと『毎日新聞』の小山美砂記者、そして『神奈川新聞』の石橋学記者に焦点をあて、彼らがどのような取材をし、どのような記事を書いているかを紹介するなかで、彼らがどのような姿勢を堅持しているかを提示したものだ。

 素晴らしい記者たちである。しかし残念ながら、こういう記者は少なくなっている。

 若い頃、私は多くの新聞記者と交流があった。『産経新聞』や『日本経済新聞』ですら、ジャーナリズム精神をもった記者がうようよといた。しかし今はほとんどいない。私と共鳴するような問題意識をもった記者がいなくなった。

 だが、このドキュメンタリーが取り上げた3人の記者は、私の問題意識と共鳴する。私は3人の記者の頑張りをみて、エネルギーをもらった。

 

 私は、いろいろな仕事を引き受けてきたが、私自身の思想や考え方を常に明確にしながらやってきた。「私はこういう思想を持っていますが、しかし仕事は完璧にやります」という姿勢でやってきた。仕事の結果をだすためには、最善の努力をしたから、いろいろと仕事が舞い込んできたし、今もやめようとしてもやめられない仕事もある。

 私の人生訓は、「出過ぎた杭は打たれない」である。常に出過ぎること、である。出過ぎることとは、みずからを鮮明にするということだ。多数になびかないことでもある。

 このブログを読んでいるかはわからないが、記者になった者たちよ、出過ぎた杭となって世のため人のために尽くせ!

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする