Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

告知~夏の行路13,s

2013-08-04 09:36:39 | 日記・エッセイ・コラム

各位お早うございます。2013=平成25年8月も、拙ブログを宜しくお願い致します。

当地愛知は、依然先月来の猛暑。降雨は少なく、首都圏同様、用水不足の不安が付き纏うも、近頃の雨は、一度降れば、水害レベルの大雨となり易いのも事実。既に山形県メインの東北日本海側と、山口県メインの西日本西部一帯は、大水害のダメージを被っているのはご存じの通り。特に前者は、先の震災被害と重複している地域もあると聞き「何故、あの辺りだけが?」との思いがするのも事実である。改めて、被災各地へのお見舞いを申すと共に、早い復旧復興をお祈りする次第であります。

さて、災害復興には資金の必要がつきものだが、その中枢を担う麻生現財務大臣は、本当に内外に味噌をおつけになったものだ。先月末の、東京都内にての、日本国憲法改正問題などに関わる講演中、戦前ドイツ国の「負の遺産」とされる「ナチス・ドイツ(旧・国家社会主義ドイツ労働者党。党首はA・ヒトラー元総統だった)」の政権のあり様を引用したご発言が、内外へ不適切な印象をもたらしたとされるもの。特に、世界的影響力を有する、ユダヤ系人権組織よりは強い非難のコメントが寄せられ、近頃の外交関係が難しい中国大陸と大韓民国は勿論、友好圏の欧米各国よりも、強い違和感が発せられた次第。これを受けて麻生大臣は、当日のご見解を撤回されたが、以下再考の為、趣旨をご紹介する事としたい。所謂「蒸し返し」の一面もあり、ちと遺憾なのは承知しているが、そこはご理解賜りたい。

「ヒトラー独元総統は、民主主義に基づく選挙によるきちんとした議会で多数を握って出てきた。当時の独国民は、当時のヒトラー党首を選んだ。ワイマール憲法という当時欧州で最も進んだ憲法下で出てきた。憲法が良くても、そういったことはあり得る。

憲法の話を、狂騒の中でやって欲しくない。靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきだ。国のために命を投げ出してくれた人に敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かにお参りすれはいい。何も戦争に負けた日だけに行くことはない。

『静かにやろうや』ということで、ワイマール憲法はいつの間にか変わっていった。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか。僕は民主主義を否定するつもりもまったくない。しかし、喧噪の中で決めないで欲しい。」

このご見解を、各位はどうお思いになりますか?俺個人は、麻生大臣のご言動は、半分位は妥当とは思う。しかしながら、「Yes But」の英文言が示す様に、ご見解の後半パートをメインに、粗雑な印象が付き纏うのも事実だ。幾ら何でも、国家の最高法規たる憲法が、そう易々と「いつの間にやら」変わる事は、戦前の当時でもあり得まい。ここの辺りは、俺も浅学につき立ち入った言及を控えるべきは承知しているが、戦前ドイツのヒトラー政権の前の、(ワイマール体制を比較的尊重したとされる)ヒンデンブルグ政権下にて1933=昭和8年頃、台頭したナチス党に対する「全権委任法」が発効した事が大きかったと聞いている。その後の同憲法改正は、少なくとも一定の手続き処理を経て行われたはずであり、「いつの間にか変わった」事はあり得ない。麻生大臣は、まずこの辺りの取り上げ方に慎重さを欠いたのではないか。この文面では、民主主義の祖国でもある欧州圏の神経を逆なでする事となりかねないではないか。

又、「手口」なる文言もいかにも不適切だ。どうしても仰りたいなら「手法」なる言葉を用いるべきだった。それも、余り積極的に評価する印象を抱かれない様「一つの方法として」みたいな取り上げ方で、諸外国に不良な印象を与えない様工夫する方途はあったはずだ。大臣の見解は、発言前に、霞が関官僚勢力との打ち合わせも行われる事が多い様で、なぜ表になる前に、官僚各位より「拙いからやめろ。(或いは)変えろ」と言った強い進言がなかった様であるのも問題視されるべきだろう。

麻生大臣のお立場は、これから国際公約たる財政再建を目指す我国の、それこそ命運を握る重要な所だ。又、明けて2014=平成26年春には、全国民の生活に大きな影響を及ぼす消費税の上方改定も予定される。その様な重大な局面で、そうした問題に立ち向かう最高責任者たる財務大臣に、内外の問題での不適切発言などが許される場面ではないはずだ。撤回は当然だが、それに至った経緯も、誠意と信念を以てきちんと説明されるべき。一部野党よりの大臣辞任要求も出てはいるが、まずはそうした説明を徹底してされる事を強く求めたい。そうした上で、眼前の諸難題に立ち向かうべき。それが、一国の国務大臣の取るべき道だろう。

とまあ、今月も話題を難しくしてしまう俺の悪癖が出そうだが、勿論旅にまつわる話も進ぜたいと思う。一部でもお付き合い下されば幸いに存じます。

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コメント
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