Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

悲劇を風化させない為に

2007-04-25 23:56:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!

2005=平成17年の今日、100名を超える犠牲者を生じた兵庫県下のJR西日本・福知山線にての大列車事故より早2年が過ぎました。

今日はJR西日本社主催の追悼行事の他、今も当時のまま残る事故現場にも新たに献花が行われ、事故発生時刻には当時と同じ列車が鎮魂の長笛と共に徐行にて通過、乗客乗員の多くが手を合わせる光景が見られました。犠牲者のご遺族や、負傷などの被害に遭った方々の多くが悲しみを新たになされた様です。

当時を振り返ると、事故原因は明らかな速度違反。現場の曲線の当時の制限速度70km/hを大幅に上回る約110km/hにて進入したと見られ、現在は規制強化により60km/hである事を考えると安全速度のほぼ2倍近い暴走行為であった様です。
自動車による道路走行でも40km/hを超える超過速度は相当の危険を伴い、安全度が大きく低下して事故の恐れが増大するのは運転の機会のある方ならご存知でしょう。
増してや道路よりずっと狭い軌道を行く電車は曲線通行が苦手であるのは当然であり、こうした箇所の通過速度は厳しい制限を受けます。それが守られず大幅な速度超過を犯した為に、この悲劇は起こったのです。

この事故で落命した列車運転手は、車掌など他の係員との無線連絡に気を取られて運転に集中できていなかった所がある様です。再発を厳に防止し、安全度の向上を図るなら、まずこうした問題を取り除くべきでしょう。遺憾な事にまだ完全に解消はしていない様です。
又JR西日本社は先般、大阪駅構内にて工事の行程不具合による大規模停電を引き起こし、多くの利用者に影響が出ています。
どうもこの事故に鑑みた危機意識がまだ徹底していない様ですね。

本日の追悼会場にて発せられた遺族の方々の声明によれば、JR西日本社の再発防止へ向けた取り組みは遺族補償と共に十分とは言えないのではないか、との疑問が投げかけられています。正にその通りではないでしょうか。

犠牲者のご遺族や負傷した方々は日々、心理面の痛手より立ち直ろうとしていらっしゃいます。回復の早い方、それが叶わない方等「人様々」と言う言葉通りの様相がここにもあると思います。事故の状況が余りにも深刻であっただけに、当事者ではない我々は、安易に言葉をかけない方が良いのかも知れませんが、事故の詳細を少しでも良く理解し、大きな被害を出さない為にどう行動すべきかを考える事位はできると思います。

それらを踏まえた上で、事故当事者であるJR西日本社に対し、相応の補償と再発防止への確固とした姿勢を示す事を強く求めたいものであります。*(コメント)*

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする