長々と続けてきた代理店稼業を、今年の10月で辞めることとした。保険会社に連絡すると、あっさりしたもんである。
30年以上、仕事をしてきたが、別に退職金があるわけでもなく、辞める準備といってもそうたくさんはない。手数料も下げられて、往年の五分の一だから、収入面でもさほどのものでもなくなっていた。
ただ、仕事そのものは、結構簡易化されてきてはいるが、神経を使うことは勿論、簡単にみえる顧客との連絡は、気をはる仕事でもある。
今となってみれば、このために、機会損失をしたかもしれないとも思う。時間と手間が結構かかるのである。
思えば、前職を退職したあと、親類から、この仕事の紹介があった。時代もよかったのだろう。それほど、成功したわけではないが、なんとか生存できたきたのであるから、よかったといえる。
保険だけでなく、他の分野にも少し手を広げたこともよかった。保険だけでは、満足できない気分があった。ともあれ、今日から、廃業の準備に入る。