マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

往復切符と途中下車は両立するか?

2016年04月27日 | 

 ジパング倶楽部の会員の方2人から切符購入に関する相談を受けていた。2人が共通に悩んでいた事柄は「往復切符を購入すると、途中下車出来ない場合がある」という問題。ジパング倶楽部の会員だと、乗車距離が往復200km以上の場合は3割引きの適用を受けられる(要するに片道100km以上であれば3割引きとなる)。しかし、途中下車出来ないという例外規定があり、それに該当して困っているのでどうしたら良いかという相談である。

 具体的にはAさんの場合、旅行初日に勝沼ぶどう郷で下車し、ぶどうの丘に宿泊。翌日に勝沼ぶどう郷から小淵沢下車でサントリー白州蒸留所に行き、帰路は小淵沢駅から一気に新宿方面へ戻ってくるという計画。途中下車の例外規定を調べると、右の図(図1)に示す地域内では途中下車出来ないことになっていてそれに該当。当初は、小淵沢から先の、小海線野辺山を越えた信濃川上までの購入を考えた。しかし、これでは乗車しない区間が長くて勿体ないことになってしまう。

 そこで思い付いたのが甲府から身延線で一つ先の金手までの往復切符を購入するという方法。図1を外れるから途中下車可能。それでは、甲府から先の小淵沢まではどうするのか。同時に甲府⇔小淵沢の往復切符を購入してもよいし、当日乗り越し清算をしても良いだろう。一応、緑の窓口で東京⇔金手の往復切符で途中下車できるか否か聞いてみたところOKの返事。(図は途中下車出来ない範囲:再掲)

 因みに片道の乗車券代を調べると
 単に新宿→小淵沢は 3024円
 
「新宿→金手 2270円」+「甲府→小淵沢 669円」=2939円 
 何と分割購入の方が85円安いのである!(よくあることだが)

 Bさんの場合は伊豆高原にある宿に宿泊し、帰路真鶴で途中下車したいとのこと。この場合も図1の地域内移動となり途中下車不可(伊豆高原へのJRは伊東まで)。しかし、Aさんケースと同じように熱海を少し超えての東京⇔函南と熱海⇔伊豆高原の往復切符を同時購入すれば問題解決に思えた。
 しかし、踊り子号に乗車したいとのことであったので、これも同時に購入すれば良い、と当初は考えていたが、やや問題がありそうに思えた。窓口へ聞きに行く前に、東海道新幹線こだま号利用を考えついた。不思議なことに新幹線利用での往復乗車券購入の場合は途中下車が可能となるのだ。そこで東京⇔伊豆高原の往復切符と東京→熱海のこだま号購入をお勧めした。こだま号と踊り子号を比較すると、時間的にはこだま号の方が速い。値段的にはトントンである。熱海で乗り換えなければならない点が不便だが、熱海から先の伊豆急では「リゾート21」に乗車すれば、それこそリゾート気分が味わえる。というわけでリゾート21に接続のよいこだま号を紹介した。

 この場合も片道の乗車券で比較してみると
 東京→伊豆高原 乗車券 2926円  踊り子号特急券 1750円 
 東京→伊豆高原 乗車券 2926円  こだま号特急券  1730円  
 (“ぶらっとこだま”が利用できるとより安くなるが、それは静岡以西を旅する場合に適用される)

 結論を急ぐと、往復乗車券では途中下車出来ない場合に、図1を僅かにはみだすような往復切符購入で途中下車が可能となり、料金もそれほど高くならないこともあり、安く済む場合もある。


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