電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【絵文字入りチャットを読む】
【絵文字入りチャットを読む】
人間の話す言葉がたくさんの言語に分かれて互いに意思の疎通が困難になった理由は、旧約聖書創世記に書かれたバベルの塔、その根本に埋まっている。天に達するほどの高塔を立てようとした人間に怒った神が与えた罰、それが、ひとつであった人間の言葉を混乱させるため互いに通じないたくさんの言語に分けてしまう、ということだった。
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言葉について書かれた本を読んでいたら、著者Aが「面白いですよ」と薦め、著者Bが「読んでみます」と応じ、共著である本の中で共著者同士が別の本の話をしている。
「面白いですよ」「読んでみます」
この対話の中には面・白・読と漢字が3つある。
その3つの漢字の中には面=「首(あたま)+外側をかこむ線」、白=「どんぐりの実の台座+台座の上にある実自体」、読=言+売、言=「辛(きれめをつける刃物)+口」、売(賣)=「出+音符「買(賈)」=「网(あみ)+貝(財貨)」が含まれるている。
漢字は耳で聴く音ではなく、眼で視る絵記号(アイコン)のようなものであることがわかる。話し言葉による意思の疎通が困難になった多民族大陸での発明である。
書かれた日本語の文章は、絵記号(アイコン)である漢字が表す意味(表意)の裏に日本語としての読み(表音)を割り当て、さらに音そのものである「かな」を組み合わせた「漢字かな混じり文」という工夫になっている。
「漢字かな混じり文」によって書き表された日本語の対話は、音と絵を一緒に読む「絵文字入りチャット」になっていて、日本人はそれを器用に混ぜ合わせて読んでいる。速読もそういう伝達構造をうまく利用しているように思う。
2024 年 5 月 8 日 2022 年春にベランダで発芽したイロハモミジ
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を公開。
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