【ぼくのおじさん】

【ぼくのおじさん】

近所の図書館に行ったら『ぼくのおじさん』という題名の日本映画が DVD になって開架式書架にあったので借りてきた。 2016 年 11 月公開の東映映画で、主演の松田龍平とじょうずな子役がいい味を出していた。テーマ音楽「おじさんサンデー」もいい。

北杜夫が若き日の自身をモデルに書いたという原作があるのを知らなかった。読んでみたくなったので新潮文庫に収録されている文庫本ではなく、1972 年に旺文社から出た和田誠の挿画がカラーで見られる箱付き上製本を探し、なんと古書で 100 円だったので注文した。

届いたので読もうと箱から取り出し、「なんだずいぶんきれいに読まれているじゃないか、どうしてこれが 100 円なんだろう」と首を傾げたら、カバーの裏表紙側に元の持ち主だった女子児童がペンで大きく氏名を書き込んでいた。

この子がこれを書き込んだとき、のちに 100 円の安さに引かれて古書を手にすることになるこのおじさんは、静岡県清水市で高校生だったわけだ。とうぜん女子児童もおばさん年齢に達し、どこかで「おばさんサンデー」になっている。

以下、本文より秀逸な箇所を引用。

「おじさんて、あんがいなにも知らないんだね。」
「そんなことあるものか。おじさんはなんでも知っている。ただこどもが知っているようなことは知らないんだ。それは頭脳のムダだからな。」(北杜夫『ぼくのおじさん』旺文社より)

松田龍平が演じたおじさんを思い浮かべて読むと、ひときわ味わい深い。


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20 音オルガニートで

20 音オルガニートで『サン・トワ・マミー Sans toi ma mie 』
作詞作曲/S.アダモ

20 音オルガニートで『ケ・セラ・セラ Que Sera, Sera 』
作曲/J.リビングストン

20 音オルガニートで『懐かしのヴァージニア Carry me back to old Virginny 』
作詞作曲/J.ブランド

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【教えられたり教えたり】

【教えられたり教えたり】

場所と意味がいつも結びついたまま不変のボタンとしてそこにあると、意味はわからなくてもスマホの操作は覚えやすい。ことばの理屈ではなく、からだの動きのほうが記憶しやすいからで、だから理屈じゃなく身体で覚えろなどと昔の人は言った。

「ここを押せばいいと覚えたのに、いつもここにあったボタンがない」と言われたら、「モーダル」といって、あなたがいま何をしようとしていて、そのためには何をすべきかによって、「ここ」に表示されるパネルやボタンがかわるのです、ということを教えてあげなくてはならない。

そうでなければ専用パネルや専用ボタンだらけになって、ちいさなスマホの画面は操作不能になってしまう……という理屈を「ことば」で教えるのが難しい。指を器用に使って自由に操作するためには、形而上のむずかしい操作をからだで覚えなくてはならないからだ。

2023/09/26 東京都立小石川 中等教育学校グラウンド

朝食用の牛乳を買いにコンビニへ行き、レジでスマホのポイントアプリを提示したら、カタカナ名の名札をつけた女性がたどたどしい日本語で
「バーコード小さいから大きくして」
と言う。そうかこのアプリのバーコードは拡大できるのかと気づき、二本指でピンチアウトしてやった。

「ちがう、下に『バーコードだけ表示』いうボタンあるでしょう」
と言うので、なるほどと思って押そうとしたら
「ちがう大きくしないで押す」
と言うので、二本指でピンチインし、通常画面に戻してから押してやったらぴったり収まり、リーダーを当てて読み取られた。

教えられたり教えたりである。


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20 音オルガニートで

20 音オルガニートで『月 tuki 』
作者不詳

20 音オルガニートで『うさぎ Usagi 』
作者不詳

20 音オルガニートで『エターナリー Eternally 』
映画『ライムライト』より
作曲/C.チャップリン

を公開。

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【もつ煮】

【もつ煮】

NHK の東京ローカルニュースで下町のおでん屋が映り、嬉しそうに袋に入れてもらったもつ煮込みを持ち帰る客がいて羨ましい。ニュース映像から拾った区名とおでんともつ煮で検索したら、荒川区のジョイフル三ノ輪近くにある田川商店らしい。おでんと牛もつ煮込みが有名な持ち帰り専門店だという。

「東京さくらトラムに乗って買いに行ってみたい」
と言ったら、
「男の人って、ホントもつ煮が好きね」
と妻が呆れたように言う。

清水の珈琲焙煎店夫婦が上京したので御徒町で待ち合わせして昼飲みした。平日の昼間から飲める店がガード下に並んでいるので、初めての店に入ったらもつ煮がうまい。珈琲焙煎店のオヤジはおかわりしていた。

「おいしく煮込めてる」
と妻が言うので
「豚じゃなくて牛だから煮崩れてない」
と言ったら
「やっぱり」
と言う。

厨房内はヤンチャそうな若いお姐ちゃんたちが切り盛りしていたけれど、なかなか料理が上手くて気に入った。のんで、くって、わらって、外に出たらもう夕暮れ時になっている。


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20 音オルガニートで

20 音オルガニートで『月 tuki 』
作者不詳

20 音オルガニートで『うさぎ Usagi 』
作者不詳

20 音オルガニートで『エターナリー Eternally 』
映画『ライムライト』より
作曲/C.チャップリン

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【女の結論】

【女の結論】

愚痴を息子に言うと、だんだんつまらなさそうな顔をし、「結局、何が言いたいんだ」と話の途中で言い出す。だけど女の愚痴は結論だけなら何もない。言いたいのは話の初めから終わりまで全部、つまり小説なんです。(鶴見俊輔『読んだ本はどこへいったか』潮出版社)

鶴見俊輔にそう教えたという真野さよ(1913 - ? )という人の本を読んでみたくなったので、図書館で探すかわりに、たまっていたアマゾンポイントを使って同時代ライブラリー『黄昏記 』岩波書店を古書で注文した。月末に届くらしい。

誰にもせまる老い
呆けはじめた老母と、50歳の娘の愛憎と葛藤を克明に描いた長編記録小説。
解説 鶴見俊輔
(帯の惹句より)

ナラティブ(物語)としての女性たちの愚痴を黙って聞きながら、だから結局何が言いたいんだ!と大声を出したくなったという西部邁を懐かしく思い出し、女性のそういうところが自分を驚かせる「女性らしさ」なんだろうなと、このごろ思うことが多いからだ。

2023/09/26 図書館前の花壇にて


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20 音オルガニートで

20 音オルガニートで『月 tuki 』
作者不詳

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作者不詳

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映画『ライムライト』より
作曲/C.チャップリン

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【覚えた名前はどこへいったか】

【覚えた名前はどこへいったか】

草花の名前は覚えにくい。調べたり教えてもらったりして、忘れずに覚えておこうと思っても、いつの間にか記憶から消えている。鶴見俊輔『読んだ本はどこへいったか』風に、「覚えた名前はどこへいったか」と思う。

草花の名前より樹木の名前の方がいくぶん覚えやすい。近所に買い物に出て、道端の草を見た妻が「わぁ、かわいい葉っぱ」と言う。たしかに可愛くて針槐(はりえんじゅ)の葉のつき方に似てるな、などと樹木名なら思い出せるのだ。

茂っても枯れても樹木がじっとその場所にあって見え続けているのに対して、草花は一年のうちのほんの一時期だけそこにあって人の目を引き、残りの月日には消えたまま姿がないからかもしれない。

妻が可愛いと言った草の名前が思い出せないので、スマートフォンで撮って Google Lens に尋ねたらナガエコミカンソウ(長柄小蜜柑草)だという。別名ブラジルコミカンソウというくらいで熱帯・亜熱帯からの帰化植物らしい。

名前がわかったので、自分のブログ内を検索したら、やはり【ナガエコミカンソウ】と題して 2014 年 9 月 17 日に日記を書いていた。自分で調べて書いた名前を忘れているのだ。ほんとうに覚えた名前はどこへいったのだろう……と思う。

気にして見ているせいか、わが家のそばでも自生しているのをたくさん見かけるようになっている。自生場所をいくつか覚えたので、枯れたところで種を採取してプランタで育ててみようかと思う。それくらいのことをすればさすがに名前は忘れないだろう。


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20 音オルガニートで

20 音オルガニートで『月 tuki 』
作者不詳

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【見てなくても見える】

【見てなくても見える】

図書館から借り出した DVD ビデオを返却しに行ったら、返却カウンターでケースを開けた若い女性館員が……

2023/09/21 図書館前の花壇にて

「あ〜……観終わったディスクはデッキの中に入ったままですね」
と言うので笑った。
「当たり」。
人は見えない状況も見ることができる。


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20 音オルガニートで

20 音オルガニートで『月 tuki 』
作者不詳

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【余分な自分】

【余分な自分】

consciousness(意識) とは「自分への気づき」のことで、自分への気づきを合わせ鏡の中に虚像として見てしまうことを self-consciousness という。self-consciousness とは自意識であり、自意識は自分に付きまとう亡霊のようなものであって、自分に対して善い働きをしたためしがない。

consciousness(意識)の意味はすでに自分を含むので、self-consciousness (自意識)には、もうひとつ余分な「自(self)」が重複して入っている。

2023/09/23 溝の口駅ホーム

その余分な「自(self)」ってなんだろうと考えても、生きているうちはなんだかわからないのかもしれなくて、人が死ぬということは余分な「自(self)」と別れることである、とだけは言えそうな気もする。

余分な「自(self)」の方だけが妙に気になるのは自意識が過剰だからだろう。


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作者不詳

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【脳の快感】

【脳の快感】

名前のど忘れという現象はおもしろい。
「ほらむかし NHK の朝ドラに出てて、〇〇のコマーシャルに出たりして、奥さんが女優の〇〇で、ほらほら、あの人なんて言ったっけ……」
と顔も経歴も覚えていてスラスラ言えるのに名前だけ出てこなくてしばらく考え、
「だめだ……、思い出せない!」
と言う。なぜか名前だけが思い出せないのである。

アフリカのような空

「思い出した!」
「誰だった?」
「〇〇〇〇!」
「そうそう〇〇〇〇!」
「ああスッキリした!」
と妻と言い合うとき、脳内で何が起きているのだろう。脳のワーキングメモリー開放だろうか。そうだとして脳のメモリー開放を脳が気持ちよがっているのが奇妙な気もする。脳が忘れて、脳が思い出して、脳が脳を気持ちいいと感じる、マルチスレッド、マルチタスクである。


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20 音オルガニートで

20 音オルガニートで『月 tuki 』
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【妻をチンする】

【妻をチンする】

「記憶は人間にとってなんのためにあるのでしょうか」
という問いはおもしろい。

あえて三つあげれば、今日の自分が昨日の自分のつづきであることを確認するため、自分の家族を見失わないため、自分の居られる場所を忘れないため、それらをひとつにまとめれば
「自分と他者と世界の関係を保つため」
かな。それさえ忘れなければなんとかこの世界に自分として存在していられそうな気がする。

生活は、記憶の「符号化」「アーカイブ化」「検索呼び出し」のくりかえしである。毎朝、目が覚めて、記憶を引っ張り出して解凍して意識にロードする作業は「記憶をレンジでチンする」ようだ。

寝起きの悪い妻のために朝食を用意し、声掛けし、起こして食卓につかせる作業をしていて、それもまた「妻をチンする」のに似ている。

郷里清水でひとつ上級生だった珈琲屋のオヤジも、毎朝かいがいしく朝食を作って妻をチンしているらしい。


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20 音オルガニートで

20 音オルガニートで『「セレナーデ」弦楽四重奏・第17番よりSerenade for String Quarteto No.17  Op.3 No.5 』

20 音オルガニートで『老犬トレイ Old Dog Tray 』
作詞作曲/S.フォスター

20 音オルガニートで『大きな古時計 Grandfather's Clock 』
作詞作曲/H.C.ワーク

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【我は意味の子】

【我は意味の子】

長田弘は「我思わぬところに我あり」と書いているらしい。鶴見俊輔がそう言っていたけれど出典は知らない。

思わぬところに我があるというのはいかにも詩人らしい言葉の飛び道具的使用法と感じるけれど、「我思わぬところに我はあった」と過去の振り返りとして「あった」というならよくわかる。

「わたしが余計なことを考えていなかった時こそわたしらしいわたしがあったように思える」と過去を振り返ることで、いまの我と過去の我がきれいに分離する。

分離するといえば毎日食べるヨーグルト。

表面に溜まった水分はホエー(乳清)といい、乳成分の一部である水溶性たんぱく質やミネラルやビタミンが分離したものなので、栄養があるから捨てずに食べろと、どのメーカーのパッケージにも注意書きがある。

分離しているから気になるのであって、糖分を加えてスプーンでくるくるかき混ぜてやると一体化してしまう。

よけいな考えに囚われているときの自分に我はないので、そういう心理状態を「我を失う」という。そして、自分が囚われていたよけいな考えを振り払って自分を取り戻したと思うことを「我に返る」という。我のあるなしは分離と融合の問題なのである。


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20 音オルガニートで『「セレナーデ」弦楽四重奏・第17番よりSerenade for String Quarteto No.17  Op.3 No.5 』

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【夏の純粋経験】

【夏の純粋経験】

アロハシャツについて頭で考え、マニアックな蘊蓄(うんちく)をかたむけ、理屈をこねているときのアロハは「アロハシャツという意識」であり、グダグダ言わずサラリと身に着け颯爽(さっそう)と街に繰り出すときは「アロハシャツというもの」にすぎない。

意識のアロハであろうが、もののアロハであろうが、どっちも同じアロハなのだけれど、そういう意識とものに区別される前の、ややこしくない未分化の状態を哲学者西田幾多郎は「純粋経験」と呼んだ。

アロハを着ていかにも嬉しそうにニコニコしているだけで、ああ、この人は夏のアロハが大好きなんだなとわかる。風呂上がりに涼しいアッパッパを着て嬉しそうにしていた祖母も、やはり夏のアッパッパが大好きな人だった。その姿そのものに尊い悟りがあらわれていて、禅寺での只管打坐(しかんたざ)などなしで、どちらもあるがまま純粋経験中の人なのである。


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【シャルウイダンス】

【シャルウイダンス】

高校柔道の授業で体格の似た級友と組み、「上手く投げる・上手く投げられる」という練習をして実技試験に臨んだら、
「バカヤロー、俺はお前らのダンスが見たいんじゃない」
と怖い柔道教師に笑われた。

なにか深い教訓を得たような気がして忘れずにいるけれど、何を得たのかはいまも曖昧なままである。


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20 音オルガニートで『「セレナーデ」弦楽四重奏・第17番よりSerenade for String Quarteto No.17  Op.3 No.5 』

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【カプセルのなかのわたし】

【カプセルのなかのわたし】

小学校に上がったばかりの頃、夜ひとり布団にもぐって目を閉じ考え事をしていると、想像しただけで身をよじるくらいに恐ろしい想像があった。それは「もしかすると自分はここ以外に生まれついた可能性もあった」「日本じゃない外国に生まれていてもおかしくなかった」「自分はたいへんな偶然の結果としてここに生まれてきたたんじゃないか」というものだった。

8月の六義園内

今そういうことを想像してみても何がそんなに恐ろしかったのかがわからない。宇宙に据えられたガチャガチャマシンの中に入れられたカプセルトイのような自分が、引かれて落ちて生まれる境遇が選べないといったような、インターネットスラング「親ガチャ(おやがちゃ)」の発想にちょっとだけ似ていたかもしれない。


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【質問と答え】

【質問と答え】

「私って何」と聞かれたら「私とは言葉であり、いまこの言葉を発しているこの身体です」と答えるだろう。

犬に「私って何」と聞いたら、きっと目を見つめて「ワン」と言うので、「そうだよ、おまえはワンワンだよ」と言いながら両手で耳のうしろをワシワシしてやるだろう。

「世界」すなわち「質問」であり
「存在」すなわち「答え」である

豊島清掃工場


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【自動検閲】

【自動検閲】

届いたメールで初めてクラファンという言葉を見た。「クラシック音楽ファンのことかな」と一瞬思い「ああそうか、クラウドファンディングか」と一拍間(ま)をおいて思う。

昼のニュースで、金正恩(きむじょんうん)がロシアの扇風機工場を見学したと言うので「北朝鮮も暑いんだろうな」と一瞬思い「ああそうか戦闘機工場か」と一拍間をおいて思う。

2020年秋の六義園上空

この一拍間をおいてのあいだに自動で校正作業が行われている。意識しているわけでもないのに脳が自主的にそういう作業をしている。

他人との会話で思わず口がすべって言ってはいけないことを言い「あ、まずい」と一拍間をおいて思うのも、自動検閲が入っているからだろう。


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20 音オルガニートで『「セレナーデ」弦楽四重奏・第17番よりSerenade for String Quarteto No.17  Op.3 No.5 』

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