【染井橋架け替え】

【染井橋架け替え】

(『電脳六義園通信所』アーカイブに加筆訂正した 2003 年 7 月 24 日の日記再掲)

橋を架けるのは大変な工事だ。

何もない場所に架けるのも大変だけれど、既存の橋を架け替えるのも大変だし、長期間使用停止にならないよう使用しながら迅速に架け替えるのはさらに大変だ。

郷里静岡県清水、JR東海道線を跨ぐ主要幹線道路に架かる清水橋も、現在老朽化に伴う架け替え工事中だけれど、使用停止にするわけにも行かないので、片側一車線対面通行の道幅を確保しながら、半分ずつ架け替えをしていて「なるほどな~」と思う。

同じく旧清水市内、巴川に架かる JR 東海道線の鉄橋架け替えの方法を清水橋に関する掲示板で教えて頂いたのだが、深夜の列車ダイヤの隙間を使って「えいやっ!」と架け替えたという方法には、目から鱗が落ちる思いだった。使用中の鉄橋の横に新しい鉄橋を造り、深夜スライドさせて一気に置き換えたのだという。
 
豊島区駒込 3・4 丁目と文京区本駒込 6 丁目の境、本郷通り沿い六義園染井門前から斜めに入り、直進して巣鴨スイミングプール脇を抜けて染井霊園にいたる染井通りが JR 山手線を跨ぐために架けられたのが染井橋で、その染井橋が現在架け替え工事中だ。

買い物の途中でふと見たら大変なことになっていた。さほど交通量の多くない橋なので、通行止めにして完全に撤去し、その後で新しい橋を架けるのだろうと思っていたら、古い橋が撤去されつつある中で、その真上に新しい橋が用意されているのである。撤去が完全に終了したら、「えいやっ!」と新しい橋を下ろすのだろうか。

どうしてそんな面倒な作業をしているのかと不思議に思い立ち止まって考えてみたけれど、古い橋を足場にして真上に新しい橋を造り、新しい橋を利用しながら古い橋を撤去した方が効率がよいのでは、と思えてきた。下をひっきりなしにJRの客車が行き交っているので、コンクリート片一個たりとも落下させるわけにはいかないので、撤去作業の足場としての用も兼ねているのではなかろうかというのが僕の推測だけれど、真偽のほどはわからない。

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【染井橋架け替え2】

【染井橋架け替え2】

(『電脳六義園通信所』アーカイブに加筆訂正した 2004 年 7 月 5 日の日記再掲)

JR山手線駒込駅の巣鴨駅側に染井橋という跨線橋がある。染井霊園への主要道であるとともに、植木職人の村、染井の名を冠した大切な橋なので、老朽化に伴う架け替え工事の模様が気になっていた。

2003 年 7 月 24 日 木曜日【染井橋架け替え】と題して日記を書き、古い橋を撤去した後に渡された黄色い橋脚を徐々に下ろして新しい橋とする手間のかかる工事をしている、などと書いたのだけれど、とんでもない勘違いをしていたらしい。

新年早々、新しい染井橋はどうなっているかなと思い出し、散歩がてら見に行ってみたら、なんと黄色い橋脚は陰も形もないし、それを支えたコンクリート部分も再度取り壊されており、要するに黄色い橋脚は新しい橋を造る下準備作業のために仮に設置されたものだったらしい。

昨夏から手間のかかる下準備作業をした結果、ようやく黄色い仮の橋が不要になったのかもしれない。さあ今度こそ、どこかで組み立てた新しい橋を深夜大型トレーラーで運んで来て一気に山手線上に載せて完成、などと気が急いて、またうかつなことを書いてしまいそうでこわい。

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