廃棄されるために作られしもの

昨晩から降り続く雨が、今日午後には豪雨となりました。

前川の水嵩は長靴でも入れたものが腰高さにまで増え、
更に半時もせぬ内に、それは濁流となり下り始めました。

流れを暫く見ていると、濁流は滞留した塵芥を推し流し、
河を経てやがて海底深く堆積させることが推測できました。

地上に在りしものを人為的に変異させたこれらの塵芥は、
生産は即ち廃棄という、構図を定めにして創られたのです。

深く堆積した塵芥は悠久の時を経て、再生再利用されたり、
次の生命群に引き継がれ、新たな価値観を得られるのか。

晩秋の豪雨は、今もその勢いが衰えず降り続いています。
川の水位は更に増え、その深く広きを推し流していきます。