カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

ペーターゼン監督の訃報。

2022-08-17 18:19:24 | Weblog

ペーターゼン監督が亡くなられたという。R.I.P.

ペーターゼン監督の映画作品『ネバーエンディング・ストーリー』は、1985年3月16日に日本で公開されたらしい。それは厭世観や対人恐怖に囚われて生きることに絶望していたちょうど中学3年の終わり頃で、卒業間際の学年行事として学校からバスで新宿駅近くの映画館へ連れて行かれ、これを全員で鑑賞したあと、新宿区百人町にあった日本海洋会館の大食堂に移動して全員で黙々と食事をした記憶がある。

『ネバーエンディング・ストーリー』主題歌(リマール)
https://youtu.be/bWW7gF4U-GQ

映画『ネバーエンディング・ストーリー』は、生きることに絶望しすべてにやる気を失い低迷していた当時の自分の心中にさまざまな影響刺激を与えてくれたように思う。もちろん主人公バスチアンの心情や境遇への深い思い入れ共感同情がいちばんだったがそれのみならず、リマールの歌った主題歌や爽快なオーケストラ挿入曲〈バスチアンの飛行〉も深く心に刻まれた。その年の春に高校へ進学するも、相変わらず英語をはじめどの科目の勉強も今一つでどうしたらよいのか自分でも本当によく分からず苦しんでいたが、たまたま、吉祥寺の東急百貨店上階の紀伊國屋書店の洋書売り場でミヒャエル・エンデの『ネバーエンディング・ストーリー』の英語版ペーパーバック(映画からの場面の画像が表紙になっていた)を見付け、勉強のお守りとしたくて思わず購入。その後ももがきあがき苦しみかなしみ紆余曲折あり、大学受験直前期になってからの強烈な記憶のひとつは、勉強の〈ながら〉で聞いていたラジオの映画音楽リクエスト番組へひそかにハガキを書いて〈自分に前へ進む勇気を奮い起こしてくれる『バスチアンの飛行』〉をリクエストしたのを、折悪しく帰宅途中にカーラジオをつけていた父に聴かれ、帰宅した父から居間へ呼ばれて〈勉強に集中しないで何をやってるんだ。もっと真剣になれ〉と大雷を落とされたことだ。今ではあのときの父の気持ちがよく分かる気がする。閑話休題。

ペーターゼン監督、素晴らしい作品をありがとうございました。R.I.P.

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けふ。

2022-08-17 08:30:48 | Weblog
8月のお盆(月後れお盆)は昨日16日まで。昨日の昼間は、酷暑のなかの仕事中、胸奥でずっとオーケストラが鳴っていた。今日はいちにち休み。懸案の歌誌『塔』8月号POP文案メモ作りを少しでも進めねばと思うも、朝から身体ぐったり。今朝は実家の母と電話で、明日18日は二十代前半で病没した松濤の大伯母の百歳のお誕生日ですね、という話をした。
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