「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

自爆テロは"kamikaze Attack"ではない 抗議すべきだ

2016-07-16 06:06:50 | 2012・1・1
フランスの革命記念日の7月14日、南部の観光都市、ニースで、また自爆テロが起こり、花火見物の観衆の中にトラックが飛び込み84人が死亡、100人以上が負傷した。フランスでは昨年11月、パリの同時多発で130人が死亡、まだ全土に非常事態宣言が布かれているさ中の痛ましい事件である。

欧米のメディアは自爆テロのことをKamikazeと呼んでいるようだ。たまたま15日深夜のNHKラジオのワールドニュースを聞いていたら、フィレンツエ(イタリア)からの報告のなかで、そのことにふれていた。自爆テロを”Kamikaze Attack"と欧米のメディアが呼び出したのは2001年9月11日の米国の同時多発テロ以来である。”Kamikaze"とは第二次大戦末期、日本海軍の「神風特別攻撃隊」のゼロ戦が敵の艦艇に体当たり攻撃したことを指している。この神風特攻隊の攻撃でで3868名の若い尊い生命が失われている。

自爆テロを神風特攻隊に擬えるのは英霊に対する冒涜である。先のバングラディシュの人質テロ殺害事件がなぜKamikaze Attack"なのか。政府は、この種の誤った呼称に鈍感すぎる気がする。例えば「従軍慰安婦」とか「性奴隷」とかいった言葉だ。まったくなかった言葉に抗議もせず放置していたために完全に独り歩きをし始めてしまった。

昭和の時代には、"ソープ.ランド”の事を”トルコ風呂”と呼んでいたが、当時”日本に留学していたトルコ人地震学者の抗議で渡部浩三厚労大臣時代、小池百合子氏の尽力で”トルコ”の名前を廃したのは有名な話だが、都知事候補の約束としてKamikazeの誤使用について抗議してもらいた。

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