「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

天皇陛下の靖国神社ご親拝復活を

2017-10-18 05:13:04 | 2012・1・1

靖国神社の秋の例大祭が始り、安倍首相が「内閣総理大臣」名義で真榊(まさかき)を奉納されたが、自身の参拝はなかった。安倍総理は第一次内閣のあと、自身の靖国参拝を公約していたが、2013年12月、一度、公約を果たし、参拝したが、以後参拝はなく、この4年間、真榊奉納で済まされている。

戦前、靖国神社の例大祭は春は4月30日、秋は10月23日と決まっており、この日には天皇陛下のご親拝があり、学校は休日で神社境内には沢山の露店が出て参拝客で賑わった。(写真)は昭和7年6月号の「写真週報」に掲載されたもので、昭和天皇のご親拝の模様と荒木貞夫陸軍大臣の九段坂での戦没者遺族見舞いの写真である。この年の大祭には満州事変と上海事件で亡くなった600柱の英霊が合祀されている。

靖国神社の例祭というと、僕ら昭和一ケタ世代にとっては天皇陛下のご親拝が想い浮かばれる。事実、戦後になってからでも昭和天皇は7回も参拝されているが、昭和50年(1975年)を最後にご親拝していない。今上天皇になってからは一度もない。理由は靖国神社がいわゆるA級戦犯を合祀した問題だとされている。

靖国神社側は、A級戦犯合祀を求めている。僕も反対ではないが、”天皇陛下万歳と笑って死んだ戦友”(露営の歌)を歌った僕ら世代にとって、これだけの理由で天皇陛下のご親拝が半世紀近くないのは、英霊に申し訳ない。今上陛下の退位が来年中にも行われるようだが、退位を機会に是非、靖国神社のご親拝を復活して頂きたい。戦争体験世代の願いである。