「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

リベラルって何? 立憲民主党

2017-10-03 05:26:56 | 2012・1・1
希望の党の小池百合子代表から排除しかかった民進党の枝野幸男党代表代理(元官房長官)が”リベラル”派を集めて立憲民主党を立ち上げた。早速、菅直人元総理は”リベラル勢力結集の最後のチャンスだ”として新党への参加を表明した。

”リベラル”と聞くと、戦後派(アプレ)世代の走りである僕らには、戦後すぐの時代、雨後の竹の子のように出版された”カストリ雑誌の一つの名前を想い出す。カストリとは酒のない時代密売されていた焼酎で、三合飲むと失明するといわれ、雑誌も三号出すと倒産するといわれた粗悪の雑誌だが、戦前禁止されていたセックスが伏字なしで”自由に”読めるので売れに売れた。

本来、リベラルとは英語の”liberal"から来ており、ネットの定義を総合すると”古い仕組みから自由に脱した新しい革新的な考え方”のようだ。その意味ではカストリ雑誌「りべらる」は文字通りリベラルであった。しかし、今、日本で一般に使われているリベラルは、保守派に対して進歩派。どちらかといえば、左翼の代名詞として使用されている。今回の民進党と希望の党との合流劇でリベラルはという言葉を最初に使ったのは小池百合子代表だが、小池代表が何を基準にしてリべラル派を排除するといったのか今一つ解らないが、代表の頭の中にはリベラル即左翼という考えがあったかもしれない。

立憲民主党の考え方や政策は、参加者からだいたい想像つくが、本来の意味のリベラルかどうか。戦後70年、時代に明らかに即さなくなった憲法改正問題一つとっても党名に”立憲”にこだわるようでは、リベラルであるかどかだ。もっとも、枝野さんは、自分自身をリベラルとは呼んでないようだが。