「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「北」のミサイル発射 日本人の幸せ感

2017-08-29 05:58:46 | 2012・1・1
内閣府が18歳以上の日本人1万人を対象に今年6月―7月実施した「国民生活に関する世論調査」によると、国民の73.9%。7割強が”現在の生活に満足している、という回答があった。一方、政府の8月の経済報告によると、景気は緩やかな回復基調にあり、その長さは戦後のバブル景気をぬいて3番目だという。しかし、年金生活、すでに四分の一になる僕には一向に実感がない。

北朝鮮がまたまた弾道ミサイルを発射した。今回は日本列島を頭越しに通過、三つに分離され太平洋上に落下した。上記、世論調査によると,国民が政府に求める政策の第一は、医療福祉で65.1%で圧倒的に多いが、国防安全保障も前年比に比べて4.3%増加、36.2%と増えてはいるが低い。テレビの画面に警告の緊急情報が出る国とは思えない。

この種の”満足度”調査は国際的にも行われているが、内閣府の調査とは違う。OECD(経済協力機構)が15歳を対象にした調査ではOECD平均7.3に対して6.8と低く、調査47国中、下から6番目。また2014年に調査会社、ギャラップの数字では、わが国は調査145か国のなかで92番目と低い。どうも国際調査は所得だけが幸せ度の基準ではないらしい。

内閣府の調査では、満足感の強いのは70歳以上の老人だという。高齢者がそんなに満足しているとは思えないが、多分、健康なお年寄りだけを対象にしたものかもしれない。”健康な生活 幸せな生活”(Hidup Sehat Hidup Bahagia)というインドネシアの格言がる。その通りなのだが、北朝鮮は違うのかもしれない。他国の頭越しに弾道ミサイルを飛ばすのが幸せなのだ。