「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

8人に1人が75歳以上の年寄りだといっても

2014-09-15 06:40:33 | Weblog
「敬老の日」である。戦後すぐ人生50歳といわれた時には、自分がまさか80歳まで生きられるかどうか思ってもいなかった。果たして21世紀の世に存在できるかどうかさえわからなかった気がする。しかし、今こうして80歳半ば近くまで生きられ、改めて日本の長寿社会を実感する。総務省の調査によると、いわゆる団塊世代がお年寄りの仲間入りしたこともあって、65歳以上の人口は過去最多の3296万人、総人口の25・9パーセント、4人に1人がお年寄りという計算だ。さらに驚いたのは75歳以上も1590万人、12.5パーセント、8人に1人もいることだ。

確かに僕の周囲も長寿社会である。日本にいる約5万人の百歳以上のお年寄りの一人、E.Iさんは毎月定期的に新聞の切り抜きに添えて季節の便りを送ってくださる。介護1で、週に2回、地域のデイ・サービスを楽しんでおられるとのことだ。しかし、E・Iさんは別格だ。今でも僕は90歳以上の方8人と年賀交換をしているが、残念ながら最近は、お会いしたくとも足腰が弱まり会えなくなり、耳が遠くなり電話での会話も無理になってきた。

近いうちに人生90代時代が来るという。平成24年度の厚労省推計では、日本の90歳以上の高齢者は152万8千人、総人口の1・2パーセントだという。多分この数も増加していると思う。2020年の東京五輪には、僕も90歳に達するが、問題は先輩のE・Iさんのように心身ともに元気でいられるかどうかである。医療チューブにつながれベッドに寝たままだったりの生活であっては意味がない。問題は統計的な数字ではなく「健康寿命」である。願わくば、他人のお世話にならず、いつまでも元気に人生を楽しみたいものだ。