安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ヘイリー・ロレン(vo)ライブ (東京コットン・クラブ)

2016-04-22 19:50:30 | 演奏会・ライブ

4月16日(土)に、東京コットン・クラブで、ヘイリー・ロレンのライブを聴いてきました。1月に、エミリー・クレア・バーロウ(vo)を同クラブで聴いて以来、久しぶりのジャズ、ヴォーカル関係のライブでした。午後8時開演の遅い方のステージでしたが、会場は満員で、ヘイリー・ロレンは人気があるようでした。

   

ビルの入り口に設置された、ショーの告知板。

出演は、ヘイリー・ロレン(vo)、マット・トレダー(p)、マーク・シュナイダー(b)、ブライアン・ウェスト(ds)という、2015年来日時と同じメンバーです。この2月に、2015年のステージを収めた「LIVE AT COTTON CLUB」というCDが発売されていますが、今回歌った曲は、そのCD収録のものが多かったです。

   

コットン・クラブのスケジュールなどを記載したPaperの表紙。2016年3~4月の表紙は、ヘイリー・ロレン。

歌った曲で、曲名がすぐわかったのは次のとおりです。「Love」、「Fly Me To The Moon」、「It Don't Me A Thing」、「Fever」、「I Wish You Love」、「A Whiter Shade Of Pale」(青い影)、「I've Got To See You Again」、「Undecided」、「Butterfly」、「Blue Skies」、「Ellie My Love」(いとしのエリー)。他には、ドアーズの多分「ハートに火をつけて」(?)やラグタイム調の曲、ファルセット(裏声)が強調されたバラードなどでした。

彼女のCDは何枚かもっていて、どちらかというと静かに歌う繊細な歌手というイメージを抱いていたのですが、最初の曲「Love」で印象が、変わりました。声がよく出て、かなりダイナミックさも持ち合わせていて、ちょっと驚きました。伴奏の3人とは息があっていて、マット・トレダー(p)のソロも入るので、ジャズ寄りなところもありました。

曲は、きちんと編曲されていて、奔放なアドリブをするといったものではありませんが、ジャジーなところのあるポピュラーという感じで、エンターテイメントとして楽しめるものでした。会場のお客様の雰囲気も暖かいもので、皆さん大いに楽しんでいたと思います。フランス語を交えて歌った「I Wish You Love」は、このごろ気に入っている歌なので、ひときわ印象に残るなど、まずまずよかったライブでした。

   

開演前のステージ。

【ヘイリー・ロレン・ホームページ】

 halie Loren. com   

【COTTON CLUB コットン・クラブ】

東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA 2F

TEL 03-3215-1555
営業時間 (5:00pm - 11:00pm ※土・日・祝のみ4:00pm - 10:30pm)
予約&お問い合せ受付時間 (11:00am - 10:30pm ※土・日・祝のみ11:00am - 9:00pm)
ホームページ:cottonclubjapan


ダイアン・リーヴス A LITTLE MOONLIGHT

2016-04-20 20:23:44 | ヴォーカル(A~D)

先日の17日(日)に長野マラソンが行われました。1万人を超える人が走るという一大イベントですが、僕はスタートから約11kmの第7給水所で、お手伝い(ボランティア)をしてきました。速い選手たちは、すぐに通過していきますが、順位が下がってくると、走ってくる選手(市民ランナー)の数がすごく多いので、水や栄養ドリンクの出る量も半端ではありませんでした。女性選手も何人も見かけましたが、やはり早い選手は颯爽としてかっこよかった。そんなアルバムです。

DIANNE REEVES (ダイアン・リーヴス)
A LITTLE MOONLIGHT (Blue Note 2002年録音)

   

ダイアン・リーヴス(1956年生まれ)は、発表したアルバムの数が多く、グラミー賞も5回受賞しているのに、日本ではあまり人気がないようです。例えば、ジャズ批評誌の「いま旬の歌姫たち」(Part1とPart2)にはアルバム紹介はあるのですが、小さい扱いです。僕もほとんど関心を持たずにいたのですが、3年ほど前にバーゲンセールで買ったアルバムの出来がよく、やはりグラミーをとるだけのことはあるなと、最近たまに聴いています。

メンバーは、ダイアン・リーヴス(vo)、ピーター・マーティン(p)、リューベン・ロジャース(b)、グレゴリー・ハッチンソン(ds)。Romero Lubambo(g)が3曲で、ニコラス・ペイトン(tp)が1曲で加わっています。伴奏の編成からもわかるように、ジャズよりのアルバムで、僕のような4ビート好きなファンにもいい作品です。また、ピーター・マーティン(p)のプレイも注目され、特に「I'm All Smiles」でよいソロをとっています。

曲はスタンダードです。「Loads of Love」、「I Concentrate on You」、「Reflections」、「Skylark」、「What a Little moonlight can Do」、「Darn That Dream」、「I'm All Smiles」、「Lullaby of Broadway」、「You Go To My Head」、「We'll Be Together Again」の10曲。やや珍しいのは、リチャード・ロジャース作「Loads of Love」とセロニアス・モンクの曲にジョン・ヘンドリックスが歌詞をつけた「Reflectinos」といったところで、あとはお馴染みの曲です。

歌詞が明瞭で、リズムによく乗った聴いていて気持ちがいいアルバム。スキャットを用いてアドリブを繰り広げるところは、サラ・ヴォーンを思い浮かべます。スキャットで出始める「Loads of Love」、ためを作ってゆとりのある歌い方をしている「I Concentrate on You」、ドラムスのブラシ伴奏で出てスキャットでスイングする「What a Little Moonlight Can Do」、ニコラス・ペイトン(tp)が伴奏に参加したバラード「You Go To My Head」などが印象に残ります。「What a Little Moonlight Can Do」は、エミリー・クレア・バーロウも歌っていますが、リーヴスのこれをお手本にしているのかもしれません。

【ダイアン・リーヴス・ホームページ】

Dianne Reeves.com

【長野マラソン2016 手伝い】

   

給水所設置の準備。

   

ちょうど見えた飯縄山。

   

トップ集団。早くてびっくり。水には誰も手を付けませんでした。


東京、横浜小旅行

2016-04-19 20:24:41 | お出かけ・その他

4月16日(土)に、オーディオファンの友人Iさんと、東京と横浜へ、オーディオとジャズの一日旅行へ行ってきました。話がまとまったのは、彼はオーディオのパーツを探すこととジャズ喫茶のオーディオを見たいということ、僕はCDプレイヤーの導入を考えているので試聴したかったのと、夜はライブへ行こうと予定していたからです。

   

車窓からの浅間山。蛍光灯が写り込んでいますが、山の様子がわかります。雪が少ない。

長野駅7時57分発の北陸新幹線あさま(臨時)で、東京へ。臨時とはいいながら、土曜日だけに始発の長野駅からまずまず多くの人が乗り込んでいました。東京駅から京浜東北線に乗り換え、まずは、秋葉原へ。ここでは、ラジオ会館にある「インパルス」というお店などで、Iさんはオーディオ関連のパーツを探したり、お店の社長と話をしたりしていました。

   

僕は、ローテル社製のCDプレイヤーの試聴をさせていただきました。アンプなどもいいものを使っているので、やはりくせのない音がします。さらに、中間にDACもつないでいるので、中低音が豊かに聴こえました。聴いているとほしくなってきますが、CDプレイヤーの導入は、小遣いをためてからなので、早くても夏~秋くらいに購入できればいいと考えています。

   

   

ラジオ会館では、他のオーディオのパーツ屋さんも覗いてから、御茶ノ水へ歩いて向かいました。まずは、オーディオ・ユニオンへ寄って、1階から4階まで歩き回り、展示品を見たり、カタログをもらいました。ハイエンドの高い製品にはとても手が出ませんが、見て歩くのは楽しいものです。続いて、ディスクユニオンのジャズ東京へ行って、新入荷CDのコーナーを見てみました。マーヴィン・ハンニバル・ピーターソン(tp)のミューズ盤があり、懐かしかったので、購入しました。

御茶ノ水から横浜へ。まずは中華街で、少し遅めの昼食。小龍包が美味しいと話題を集めているらしい「鵬天閣」というお店に入ってみました。ランチのセットを頼みましたが、ヴォリュームもそこそこあって、小龍包ばかりでなく、チャーハンの味もよくて満足しました。ビールを飲みながらいただきましたが、昼間のお酒はまわります。

   

   

   

   

次に、ジャズ喫茶「マシュマロ」へ。マシュマロでは、Iさんは、マクソニックののスピーカーや、ナショナルのレコードプレイヤーが珍しかったらしく、覗きこんでいました。僕は、山の写真やスタン・ゲッツ(ts)の録音のことなど、マスターの上不さんと話をすることができて、有意義な時間を過ごしました。

   

二階がジャズ喫茶「マシュマロ」

   

マクソニック製スピーカー

   

ナショナル製プレイヤーなど。

   

カウンター後ろのディスプレイ

横浜石川町の駅から、東京駅へ戻り、そこで解散し、それぞれ予定のところに行くことにしました。僕は、そのあと、東京駅近くの東京コットン・クラブでヘイリー・ロレン(vo)のライブを聴き、楽しい小旅行になりました。

   

東京駅


シダー・ウォルトン EASTERN REBELLION

2016-04-17 06:46:27 | ピアノ

佐久市(長野県)に住む友人から、NHKで放映されている大河ドラマ「真田丸」に因んだ珈琲をいただきました。ミカド珈琲の「上田ブレンド」というもので、ミカド珈琲上田ツルヤ店で提供されているものをお湯を注ぐだけで入れられるようにパック化したものだそうです。「真田丸」が放映されることで発売されたもようです。さっそく飲んでみましたが、雑味がなくてこの種のものとしては、結構いける方でした。結構いけるアルバム。 

CEDAR WALTON (シダー・ウォルトン)
EASTERN REBELLION (Timeless 1975年録音)

   

オランダのレーベルであるTimeless(タイムレス)の記念すべき第1作です。シダー・ウォルトン(1934~2013年)は、テナー・サックス入りのコンボで盛んに活動を行いましたが、ジョージ・コールマンを起用して録音したこのアルバムは、曲の面白さや熱いソロが聴けるので、強く印象に残ります。「Eastern Rebellion」というタイトルで、メンバーが若干異なりますが、第4集まで作られています。

メンバーは、シダー・ウォルトン(p)、ジョージ・コールマン(ts)、サム・ジョーンズ(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)。コールマンは、1曲を提供している他、長いソロをとっていて、準主役といっていい扱いです。シダーを中心としたピアノトリオは、躍動的なリズムを送り出していて、それも快感です。

曲は、ジャズオリジナルで、シダー・ウォルトン作「Bolivia」と「Mode for Joe」、ジョン・コルトレーン作「Naima」、ジョージ・コールマン作「5/4 Thing」、サム・ジョーンズ作「Bittersweet」の全5曲。ウォルトン作曲の2曲は、彼の代表的なナンバーですし、コルトレーンの「Naima」は取り上げる人が多く、どこかで耳にしたことのあるメロディが出てきて、親しみやすい。

このコンボの演奏は、爽やかでかっこいいです。コールマン(ts)は、モーダルなフレーズを吹いていますが、プレイにファンキーさも感じられます。ウォルトン(p)は、クールさをもって長めのラインを弾いていて対照的で、いいコンビになっています。「Bolivia」では、伴奏の音型が面白く、コールマンの熱いプレイが聴け、少し早いテンポの「Naima」では、シダーの美しいイントロが印象的。また、「Mood for Joe」では、シダーのロングソロとジョー・ヘンダーソン張りの短いフレーズを繰り返しながらアグレッシブに吹いていくコールマンに目をみはります。

【ミカド珈琲 上田ブレンド】

ミカド珈琲上田ブレンド紹介ホームページ:mikado-coffee.com

   

   

   


戸倉山登山 (長野県駒ケ根市・伊那市) (2)

2016-04-15 21:10:24 | 登山・ハイキング

戸倉山登山の続きです。

(復 路)

   

山頂から7合目までどんどん下りてきました。

   

この案内があったので、滝を見に、左に折れて下りていきました。

   

結構急な下りですが、ロープが張ってあるので、道はわかります。 

   

戸倉山登山道の表示。沢コースの上りを示しています。

   

黄色いリボンもありました。

   

ダンコウバイがあって、こちらのコースの方が、植生的には面白いかもしれません。

   

結局滝がわからず、そのまま平らな沢のところまできました。

   

渓谷は荒れ気味ですが、水辺を歩くのは気持ちのいいものです。

   

急流に削られていますが、道はついています。

   

沢コース登山口の駐車場。数台大丈夫そうですが、当日は1台も停まっていませんでした。

   

林道を下りてくると、水源地コースへの看板があります。右手に折れて、登り返します。

   

水源地。

   

登山道は、あまりはっきりしません。これはいい方です。

   

そろそろ平らなところへ。

   

戸倉不動明王標柱。既に上の森コースを登っていますが、合流はこのすぐ下のところで、特に目印はありませんでした。

   

上の森コースも、歩きやすいです。

   

4合目です。キャンプ場コースには4合目の表示はありません。

   

キャンプ場コースの合流手前。

   

合流しました。左折してキャンプ場コースを下ります。

   

下りてきて、馬止の松です。駒ケ根ソースかつ丼を食べようと、昼食を我慢していたのですが、お腹がすいたので、持参していたおにぎりを2個食べました。ソースカツ丼は次の機会に先送りです。

   

キャンプ場駐車場に到着。

   

戸倉山がどこにあるかはっきりしませんでした。途中車から降りて写真(西峰だと思います。)を撮りましたが、多分これかなという程度です。

   

一度アップしたあと、追加しました。これは、駒ケ根インター近くにあるセブンイレブンの駐車場から撮ったものです。後ろに大きく見えるのが仙丈ケ岳、手前のやや左にみえる山が戸倉山西峰、右に進んで東峰です。離れるとよくわかります。

【こまくさの湯】

住所:長野県駒ヶ根市赤穂759-4 早太郎温泉 こまくさの湯
電話:0265-81-8100 
ホームページ:komakusanoyu

   

駒ケ根高原内にあり、賑わっています。駒ケ岳ロープウェーへ向かうバス乗り場の近くです。