安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

シダー・ウォルトン EASTERN REBELLION

2016-04-17 06:46:27 | ピアノ

佐久市(長野県)に住む友人から、NHKで放映されている大河ドラマ「真田丸」に因んだ珈琲をいただきました。ミカド珈琲の「上田ブレンド」というもので、ミカド珈琲上田ツルヤ店で提供されているものをお湯を注ぐだけで入れられるようにパック化したものだそうです。「真田丸」が放映されることで発売されたもようです。さっそく飲んでみましたが、雑味がなくてこの種のものとしては、結構いける方でした。結構いけるアルバム。 

CEDAR WALTON (シダー・ウォルトン)
EASTERN REBELLION (Timeless 1975年録音)

   

オランダのレーベルであるTimeless(タイムレス)の記念すべき第1作です。シダー・ウォルトン(1934~2013年)は、テナー・サックス入りのコンボで盛んに活動を行いましたが、ジョージ・コールマンを起用して録音したこのアルバムは、曲の面白さや熱いソロが聴けるので、強く印象に残ります。「Eastern Rebellion」というタイトルで、メンバーが若干異なりますが、第4集まで作られています。

メンバーは、シダー・ウォルトン(p)、ジョージ・コールマン(ts)、サム・ジョーンズ(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)。コールマンは、1曲を提供している他、長いソロをとっていて、準主役といっていい扱いです。シダーを中心としたピアノトリオは、躍動的なリズムを送り出していて、それも快感です。

曲は、ジャズオリジナルで、シダー・ウォルトン作「Bolivia」と「Mode for Joe」、ジョン・コルトレーン作「Naima」、ジョージ・コールマン作「5/4 Thing」、サム・ジョーンズ作「Bittersweet」の全5曲。ウォルトン作曲の2曲は、彼の代表的なナンバーですし、コルトレーンの「Naima」は取り上げる人が多く、どこかで耳にしたことのあるメロディが出てきて、親しみやすい。

このコンボの演奏は、爽やかでかっこいいです。コールマン(ts)は、モーダルなフレーズを吹いていますが、プレイにファンキーさも感じられます。ウォルトン(p)は、クールさをもって長めのラインを弾いていて対照的で、いいコンビになっています。「Bolivia」では、伴奏の音型が面白く、コールマンの熱いプレイが聴け、少し早いテンポの「Naima」では、シダーの美しいイントロが印象的。また、「Mood for Joe」では、シダーのロングソロとジョー・ヘンダーソン張りの短いフレーズを繰り返しながらアグレッシブに吹いていくコールマンに目をみはります。

【ミカド珈琲 上田ブレンド】

ミカド珈琲上田ブレンド紹介ホームページ:mikado-coffee.com