安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ミルト・ジャクソン「at The Montreux Jazz Festival 1975」、前橋のジャズ喫茶「木馬」訪問、音質が向上していました。

2023-07-30 19:30:00 | ヴァイブ、オルガン他

久しぶりに、前橋のジャズ喫茶「木馬」を訪問。先日の「尾瀬」や「至仏山」登山の報告をマスターにして、山や花の話で盛り上がりました。アンプの真空管を換え、音質が向上したとのことです。木馬の装置で聴きたいレコード。

MILT JACKSON (ミルト・ジャクソン)
The Milt Jackson Big4 at the Montreux Jazz Festival 1975 (PABLO 1975年録音)

   

ヴィアブ奏者のミルト・ジャクソン(vib, 1923~1999年)のアルバムで傑作としてあげられるのは、「Opus de Jazz」(Savoy)や「Milt Jackson Quartet」(Prestige)、「Goodbye」(CTI)あたりで、PABLOレーベルのものだと、数も多く食指が動かないかもしれません。でも、これは素晴らしい。

メンバーは、ミルト・ジャクソン(p)、オスカー・ピーターソン(p)、ニールス・ペデルセン(b)、ミッキー・ロッカー(ds)。スイスのモントルー・ジャズ・フェス1975年に出演した際の録音。同フェスは、1967年から開催されていて、録音では、1968年のビル・エヴァンスのアルバムが最も知られていると思います。

曲目は次のとおり。

1  Funji Mama (Blue Mitchell)
2  Everything Must Change (Benard Ighner)
3  Speed Ball (Lee Morgan)  
4  Nature Boy (Eden Ahbez)  
5  Stella By Starlight (Victor Young)
6  Like Someone In Love (James Van Heusen)
7  Night Mist Blues (Ahmad Jamal)
8  Mack The Knife (Kurt Weill)
曲は、スタンダード主体で、ジャズオリジナルの「Funji Mama」、「Speed Ball」や「Night Mist Blues」も比較的知られていると思います。

ミルト・ジャクソン(vib)とオスカー・ピーターソン(p)の組み合わせに、ベースがペデルセン(b)ですから、ものすごくスイングして、しかもグルーヴィー。「Funji Mama」や「Mack The Knife」におけるミルトのソロは、スピードがある細かなフレーズを綴っていて、胸がすくようです。ピーターソン(p)が絶好調で、煽りまくっていて、切れ味のあるソロもとっています。「Like Someone In Love」などバラードは、デリケートで美しい。拍手も録音されていて、モントルー・ジャズ・フェスの会場の興奮ぶりがダイレクトに伝わってきます。

   

レコードで聴いています。レコードのラベル。

(参考)ミルトとピーターソンの共演した別のジャズフェスの録画です。曲は、「Renion Blues」。

JAZZ MÜZİK#Jazz Festival i #1986 #müzik ziyafeti Milt Jackson ve Oscar Peterson Trio-Reunion blues. - YouTube

 

安曇野市宅で聴いているところです。飾ってあるレコードは、いずれもミルト・ジャクソンのリーダー作でPABLO(パブロ)レーベルのものです。右から、「All Too Soon」、「at the Montreux Jazz Festivel 1975」(本作)、「It Don't Mean a Thing」、「Soul Route」。

【木馬】

住所:群馬県前橋市下小出町2-1-12
電話:027-231-6520
ホームページ:木馬 - 中央前橋/喫茶店 | 食べログ (tabelog.com)

木馬外観。

入口。

スピーカーは、不動のアルテックA7です。

カウンター席など。

最近購入されたクリフォード・ブラウンの「Study In Brown」オリジナル盤。これで、US廉価盤から始まり4枚目の同アルバムだそうで、今回のものは、ピカピカの状態の良いものです。シンバルなどすごい音でした。

「Study In Brown」をかけているところ。

上段右に置いてあるパワーアンプの真空管を全部取り替え、メンテも行ったようです。余分な雑音(チリパチノイズなど)が消えて、音質が向上したと話していました。(この写真は、今年の1月に撮影したものです。)

初めて見た珍しいアルバム。Eddie Johnson 「Indian Summer」(Nessa)です。テキサステナーではありませんが、迫力とうねりがあります。バックは、ジョン・ヤング(p)らで、ヤングのソロも聴けます。