安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

エディ・ヘンダーソン「PHANTOMS」、雑誌「BRUTUS」2023年2月15日号の特集「温もる、洋食」。

2023-02-05 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

雑誌「BRUtUS」の最新号の特集が「温もる、洋食」だったので、購入。お店が92軒紹介されていて、観ているだけで楽しい。マリリン・モンローが来日時にロイヤルホストの前身を訪ねていたのを初めて知りました。温もる演奏です。

EDDIE HENDERSON (エディ・ヘンダーソン)
PHANTOMS (SteepleChase 1989年録音)

   

エディ・ヘンダーソン(tp, 1940年生)は、1970年代は、ハービー・ハンコックやノーマン・コナーズのフュージョン、ファンク系統のバンドにいたので、関心を持ちませんでした。しかし、1989年録音の本作は、バップ系統のジャズを演奏していて、転機ともなったアルバム。

メンバーは、エディ・ヘンダーソン(tp)、ジョー・ロック(vib, 2曲に参加)、ケニー・バロン(p)、ウェイン・ドッケリー(b)、ビクター・ルイス(ds)。ケニー・バロンが加わり、彼の作曲した「Phantoms」を演奏してるのも注目されます。

曲目は次のとおり。

1  Beauty in The Bambles (Joe Locke)
2  Little Girl Blue (Richard Rodgers)
3  Phantoms (Kenny Barron)
4  Naima (John Coltrane)
5  Dolphin Dance (Herbie Hacncock)
6  Milestones (Miles Davis)
参加メンバーのジョー・ロックとケニー・バロンの曲が1曲ずつ、ハンコックの「Dolphin Dance」はじめ有名ジャズオリジナルが3曲、スタンダードの「Little Girl Blue」の6曲。なお、マイルス・デイビス作曲「Milestones」は、古い方のものです。

エディ・ヘンダーソン(tp)のオープンの豊かなトーン、繊細なミュートプレイの両方を味わえ、親しみやすい選曲もあり、楽しめます。ハンコック作「Dolphin Dance」はトランペット一本の演奏で、旋律の美しさを浮き彫りにし、「Milestones」では、ケニー・バロン(p)のソロを含めてバップに回帰したかのよう。バロン作「Phantoms」は、ミュートによるプレイで、浮遊感が出ていて、一番の聞き物。さらに、「Little Girl Blue」も歌詞を想い起こさせるようなバラード演奏。

(参考)本作から「Dolphin Dance」(ドルフィンダンス)が聴けます。

Dolphin Dance - YouTube

なお、エディ・ヘンダーソンは、近年はSmoke Sessions Recordsからアルバムを出しています。

Smoke Session Recrds 関連ホームページ:Artists - Smoke Sessions Records

安曇野市宅で聴いているところ。飾ってあるレコードは、右からハービー・ハンコック「Maidon Voyage」(Blue Note)、本作「Phantoms」、ハンコック「Inventions and Dimensions」(Blue Note)、同じく「My Pointo of View」(Blue Note)、エディ・ヘンダーソン「So What」(Eight Eights)。

 

【「BRUTUS」2023年2月15日号(マガジンハウス刊) 特集「温もる、洋食」】 

   

表紙

   

目次。東京や京都、神戸を中心として洋食屋さん92軒が紹介されています。

町の洋食レストラン「桂」。見るからに食欲をそそります。

酒場の洋食「ビヤホール・洋食 ランチョン」。東京の神保町のお店です。神保町はたまに行くので、こちらは是非寄ってみたい。

   

「洋食はじめて物語」のページも。

ハリウッド女優のマリリン・モンローが来日した際に、ロイヤルホストの前身のロイヤル中州本店で、オニオングラタンスープをいただいたようです。ロイヤルホストに久しぶりに行きたくなりました。

   

私の食堂、私の一皿の中に、二代目尾上右近さんの文章が出てきます。東銀座の「喫茶YOUのオムライス」が私の一皿ですが、歌舞伎座そばから移転して、今は超人気店になっているようです。

   

「洋食を巡る旅へ」と題して、熱海、京都、神戸のお店が特集されています。

僕が気になったのは、神戸のお店でした。「Sion」と「L'Ami」。

同じく神戸の「グリル十字屋」と「グリル末松」。神戸も長い間行っていませんが、西日本も機会を作り出かけたいものです。