安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

映画「スパイの妻」を観ました。 (10月17日 松本市イオンシネマ)

2020-10-17 19:50:01 | 映画・DVD・テレビ

映画「スパイの妻」(劇場版)を観てきました。内容が面白そうなことと、ベネチア国際映画祭で賞をとったことで、注目しました。

   

(あらすじ)

1940年の満州。恐ろしい国家機密を偶然知ってしまった優作は、正義のためにその顛末を世に知らしめようとする。夫が反逆者と疑われる中、妻の聡子はスパイの妻と罵られようとも、愛する夫を信じて、ともに生きることを心に誓う。そんな2人の運命を太平洋戦争開戦間近の日本という時代の大きな荒波が飲み込んでいく。蒼井と高橋一生が「ロマンスドール」に続いて夫婦役を演じたほか、東出昌大、笹野高史らが顔をそろえる。第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞。

(出演・スタッフ)

蒼井優、高橋一生、板東龍汰、恒松裕理、みのすけ、玄理、東出昌大、笹野高史

監督:黒沢清 脚本:濱口竜介、野原位、黒沢清 音楽:長岡亮介

(感 想)

期待通り面白い映画だったのですが、ストーリー的に最後の方が息切れですっきりしない部分もありました。まず素晴らしかったのは、戦前の神戸の街(映画館、邸宅、家並み)や登場する温泉旅館などが当時のものとして描かれ、リアリティがありました。

秘密を知った妻の夫に寄せる愛情や変貌ぶりがすさまじくて、「スパイの妻」というタイトルには納得がいきました。ただし、一般的に想像する「スパイ」とはちょっと違っていて、「告発者あるいはコスモポリタン」の妻といった方がいいのかもしれません。

蒼井優さんの演技が迫真的で、最後まで緊張感が途切れず見ることができました。また、夫役の高橋一生さんも得体の知れない人物を演じて、その時代の不安感や逼塞感を強く印象づけました。設備の良い映画館(イオンシネマ松本)で観たので、映像、音質ともに迫力を感じられたこともよかった。

   

   

   

【映画「スパイの妻」ホームページ】

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