02月25日 11時46分 NHK
学問の神様、菅原道真をまつる京都の北野天満宮で、道真をしのぶ伝統の「梅花祭」が行われました。
京都市上京区にある北野天満宮では、梅の花を好んだとされる菅原道真をしのんで、命日にあたる2月25日に毎年、「梅花祭」が行われています。
ことしは、新型コロナウイルスの影響で訪れた人たちが茶を楽しむ野点(のだて)は中止されましたが、代わりに京都の花街の1つ、「上七軒」の舞妓と芸妓が茶をたてて、本殿に奉納しました。
このあと、雅楽が奏でられる中、神職が玄米に紅梅や白梅の枝を挿した「紙立(こうだて)」などを神前に供え、新型コロナなどの疫病退散を祈願していました。
境内では、50種類およそ1500本の梅の花が見頃を迎えていて、訪れた人たちは梅の花の写真を撮影したり香りを楽しんだりしていました。
50代の女性は、「初めて梅花祭に来ましたがとても厳かな気持ちになりました。梅がきれいで香りも豊かで、来てよかったです。なかなか家から出ることもなかったので、すがすがしい気持ちになりました」と話していました。
北野天満宮の梅の花は、来月中旬まで楽しめるということです。