19.20日はin-kyoでお会いしましょう

明日明後日は駒形のin-kyoさんでコーヒー番をさせていただきます。
営業時間中はずっと淹れているはずなので、近くから遠くからお見えくださいませ。

ちえさんのおかげでアアルトコーヒーは続けられていると言っても過言ではありません。
in-kyoでコーヒーを取り扱ってくださってるということで、どれほどの信用を得られているか、
ほんとうに感謝の気持しかございません。
福島への旅立ちだから、終わるわけではないので、さみしくなんかありません。
だけど、蔵前から駒形と台東区にあったin-kyoの最後の2日、大切な2日間コーヒーを
淹れさせていただける重要性は誰よりもわかっているつもりです。
だから、いつもより軽やかに、優しいコーヒーを淹れたいと思っております。

そんなこんなで、明日明後日はin-kyoに来てね。

場所を持つということ 2

店を構えるということに重きを置く理由のひとつは（基本なにごとに対しても執着がないのです）
コーヒー豆屋という仕事をしていることが影響されている、と思う。
週末だけのオープンっていうのでは、いい鮮度のコーヒーを提供することが難しくなる。
売れ残ったコーヒーを翌週に販売すると、1週間古くなったものを売ることになる。
鮮度が命と言われているコーヒー店にとって、それは自殺行為だ。
廃棄するとなると、せめて廃棄するコーヒーの原価ぶんくらいは価格に上乗せしないと経営が厳しくなる。
趣味でやるならそれでいいのかもしれない。
だけど、生業とするのなら、そんな中途半端なことやっていると、お客さんが増えるどころか
どんどん減っていってしまう。
どこででもコーヒー買える世の中で、なぜ古かったり、価格の高い（いい原料だから高いという意味ではない）
コーヒーを買う理由があるのだろう。

店をあけていると、誰かは来てくださる。
もしかしたらボウズの日もあるかもしれないが、少ない人数であっても誰かしらは
来てくださる（ずっと来ないのなら廃業になるよね）
お客さんにとって、価格と内容のバランスがとれていれば、リピートしてくださる確率は上がる。
それをゆっくりゆっくり繰り返す以外に売り上げを上げる方法はない。

店舗を持たずに週末だけ人気のイベントに出て名前を売るっていう方法もある（らしい）
でもね、イベントはイベント、ほとんどの方はコーヒーを買うという目的で来られているわけではない。
たしかに、たくさん売れるからこりゃいいわと思ったときもあった。
だけど逆に、それをベースに考えると、日々100gのコーヒーをわざわざ買いに来てくださる方への
感謝の念が薄れていくんだ。
どれだけ自戒していても、目の前の大きな金額にはかなわない。凡人だからね、オレ。
だったら近寄らないほうがいい。
そのイベントがずっと続くかどうかはわからないし、お声がかかり続ける保障などない。
集客された中で販売していると、一番大切なモノを売るっていう方法がいつまでたっても身につかないのだ。
だってイベントのお客さんは目の前にたくさんいるんだから。
ここで売れているのは自分の力じゃない。
次回違うコーヒー屋がいれば、そこに行列が出来るだけのことなのだ。

商売に近道はないと思う。
劇的な方法もない。
ただ良いものを作り適正価格で販売し続ける以外に売り上げを上げる方法はない。
ビジネス本を買ったって、セミナーに行ったって、売り上げは上がらない。
一瞬は上がった気になっても永続的なわけがない。
そんな小手先のことに目をとられてたら、大切なことを見失ってしまうんだ。

だから、私は店を維持するために日々考え働いていくんだ、これからもずっと。

エルサルバドル

6年ぶりにエルサルバドルを焙煎しました。
深煎りで仕上げたのですが、酸味も残る軽い苦みのあるコーヒーです。
重くない深煎りが飲みたいなあと思っている方は是非。
アルヴァーブレンドやマンデリンよりは軽いです。
クリスマスブレンドに近いかもしれません。
ブレンドでなくいろいろな表情が見える面白いコーヒーです。
よろしくお願いします。

あっ　価格はいつもと同じ、100g500円　200g900円　500g2,000円（税込）です。

日曜日

春から中学生になる娘の通学用の自転車を選びに大型の自転車屋に行った。
2階建ての大きな店のいたるところに自転車が所狭しと並んでいた。
だけど娘がカタログで決めていた自転車の現物がなく、他のを見ていたのだけれど
どうにも決めかねて店を出た。
これだけの数の自転車があるのに、買おうとしたものが無いっていうのも
売れ筋と違ったものを選ぶのは、私に似てるのかしらと思った、

昨年の春に祖母が亡くなっていらい、祖父と食事に出かけることにしている。
97才の祖父は毎晩2合の日本酒を飲み、たくさんの食事をとる。
戦争で耳がほとんど聞こえなくなった彼の人生にくらべると、なんだろうなオレは
もっともっとがんばらなくっちゃと思うのだけれど、なんにもがんばってないから
恥ずかしい人生だ。
だからせめて一緒に酒を飲む機会を持つようにしたい。

コーヒー豆を煎って生活が出来るとは思ってもみなかった。
今はたくさんの仕事がある、ように思われている。
だけど本当はね、２つしかないんだ。
一生懸命にする仕事か、なんとなくやっている仕事かの２つだけ。
やるべきことは重要ではない、どんな仕事でも一生懸命やればいいんだ。
会社員時代の私のまわりの人たち、ごめんなさい。もっとちゃんとやればよかったなあと反省してます。

あっ、昨日はバレンタインデーでしたよね。
娘からチョコレートいただきました。
なんだか、うれしかったです。いや、ほんとはすごくうれしかった～
さて、今日は月曜日。
今週も一生懸命がんばって参りましょう！
おー！

人だ、うん、人だ。

昨夜のイベントは楽しかった。
高校生、大学生の人たちが来てくれた。
47歳のおっさんの話を聞きに。
普段生きている中では絶対に出会わないであろう私のような人が
彼ら彼女らの目にはどう映ったのだろう。
道を外れたって楽しく生きていくことは可能なんだよって
頭の片隅にでも残ってくれるとうれしいな。

これからも続けていきたいと思ってます。
変わっていくかもしれないし、変わらないかもしれないけれど
続けていくことで見えるとことがあるんじゃないかな。
次はみよし市？それとも徳島市？
大学や高校でもやれるといいな。
教育者、そう先生たちとも話をしてみたい。
すべては人なんだ。

希望が見えた。
小さな一歩。
これからもゆっくり歩いていきます。
みなさん、お付き合いよろしくお願いします。

若いときより、ずっと今のほうが楽しいんです

来週からはじまる、えちがわのりゆきさんの「ほわころカフェ」のための
ブレンドを作ったり、来月に伊勢丹新宿店のイベントのためのお題をいただいた
コーヒーを2種作ったりしているのだけれど、ふだんルーティンばかりだから
脳の中のクリエイティブな場所（そんなとこあるのかしら）が動きだしてくれません。
常に考えるクセをつけてないといけないんだなあと痛切に実感しております。
ルーティーンも大切だけれど、考えることも大切なんですね。

昔は答えを求めたり、正解を探したりしていたのだけれど、最近はなんだか
そんなことどうでもいいやって思ったりしています。
ただ生活に余裕がないだけと言えばそれまでなのですが。
どうやら私には、ヒマのない、こういう生活が向いてるんだなあと。
やることがあるから生きられるタイプなんですね。
定年のある会社員をやめたのは正解だったのかもしれません。

うまくバランスを取ろうとしてたのですが、そんなことは無理だと気付きました。
仕事も、家族も、趣味も、楽しもうなんて無理無理です。
そんなことができるほど器用じゃないって知ってるくせに、カッコつけてたんですね。
できることをとにかく全力でやる。それ以外にないなあと思う今日この頃です。
って歳をとったんですかねえ。
でも、確実に若いときより、いろんなことに対してやる気があります。

若いときより、ずっと今のほうが楽しいんです。

場所を持つということ

店舗を構え維持していくことに一番重点を置いている。
いまどきのビジネスなんていう人たちからみればナンセンス極まりないのかもしれない。
固定経費はかけず、在庫は持たず、利幅は大きく。
まったくもって逆のことをやっている。
でもね、場所を持つということは人が集うということなんだよ。
人が集まることでしか生み出されないものがあるんだ。
古臭いって、だけどね、ものごとに新しいも古いもない、ただ変化してるだけなんだから。

14ｇを作ってから、確実に私の世界は変わった。
って、アアルトコーヒーで焙煎して梱包して店番している毎日っていうのは変わらない。
だけど、いろんな人たちと出会い、自分の気持が変わったんだ。
気持が変われば世界は変わる。
そう世界は主観で出来ているんだから。
面白い出会いがたくさんある。
きっと、もっともっと面白くなる。

力をつけたい、もっともっと。
つまらない権力じゃなくて、強い背骨をね。
なにをやったらいいかわからない人、場所を作ってみればどうかしら。
何をやるかは後からでもいいのかもしれない。
やりたいことをやるための場所ではなく、場所がやりたいこと、いや、やらなければならないことを
教えてくれるかもしれないんだ。
たぶんだけどね。

明日の夜は脇町でお会いしましょう！

いよいよ明日の夜、脇町のフナトトでフィルブックス主催によるイベントがある。
「雑談をしたいです」という要望に応えてくれて企画してくださいました。
徳島ではほとんどイベントをやったことがないので、西部方面は初、なんだかドキドキしています。
まずは誰か来てくれるのかしら？ってところからですね。
お時間があえばお見えください。
18:30スタートです。

徳島という地方都市でアアルトコーヒーをはじめて10年。
ほとんど町とかかわりなく（ほんとはそんなことないんですよ、コーヒー買いにきてくれてますから）
やってきたのだけれど、14gという場所を作ってから次第に何かが変わってきました。
これが今後どうなるのかはわかりませんが、とりあえずはじめてみようと思います。
何もやらなければ失敗もしないし、叩かれたりもしないとわかってるんですが、
なんだかねえ、こればっかりはどうしようもないですね。

14gを作ってスタッフを抱えたり、本を出させてもらったりしたおかげで、
なんだか守りに入っていたような気がします。
もともと守備力セロなんだから、守りに入ってどうするってことですよ。
いい人に思ってもらいたいなんて、いい人じゃないくせに思ったのが大間違いなんですよね。
ちょっと前までのように、好きなこと言って生きていきますね。
どうせ人生1回だし、いまさら将来を心配する歳でもないしね。

自分の人生だもの、好きにすればいいんですよね。
人に迷惑さえかけなければ。
大きなことは出来ないけれど、かかわる人たちが幸せになれば、これよりうれしいことはありません。
って、またいい人ぶったこと言ってる（笑
そんなこんなで、明日脇町でお会いしましょう。
2部は宴会もあるそうですよ。一緒に飲みましょう！

私の半分は佐野元春で出来ている。

「誰に憧れてましたか？」
と聞かれて、困ってしまった。
そういえば誰かに憧れて真似をしたり、コレクションしたりしたことが、ない。

「誰かに生まれ変わるとしたら誰がいいですか？」
と聞かれて、さらに困ってしまった。
誰かになりたいというのがない上に、そもそも生まれ変わってきたいのかすらわからない。

まったく自分のことが好きじゃない。
ものごころついたときからそう。
容姿も性格も嗜好も、なにもかも。どちらかというとイヤだ。

あんなに風に歌えたらなあ、あんなにカッコよかったら、小説が書けたらなあ
と思うときはもちろんあるけれど、それがこの人じゃなきゃいけないっていうのはない。
なんなんでしょうね、このヤな性質。

私の半分は佐野元春で出来ている。ってよく言っているんだけれど、半分なんだよね。
すごっく好きで、ずっと影響を受けたであろう人でさえ半分、全部じゃないんだ。
そこらへんがきっと、私の個性であり、すべてなんだと思うんだ。

19，20日はin-kyoでお会いしましょう！

19，20日の両日、駒形のin-kyoでコーヒー淹れさせていただきます。
福島に移転のため20日で駒形のお店は終了になります。
きっとみんな、ちえさんに会いに来てコーヒー淹れる間もないだろうなと
思ったので、こっそりコーヒー番で参ります。
思い起こせは蔵前in-kyoの最後の日にもコーヒー淹れに行ったなあと
懐かしいことを思い出しました。
こりゃ福島にも行かなきゃいけないですね。

そんなこんなで19，20日はin-kyoでお会いしましょう。
アルヴァーブレンドを愛してくれた皆さんに感謝を込めて淹れさせていただきます。

って、ちえさんに比べたら、もうひとつなんで、そこはひとつご勘弁くださーい！