今日も髪はクルックル

コーヒーロースターの毎日です。

音楽が聴こえる小説

2016-09-06 14:55:55 | Weblog
音楽が聴こえる小説が好きだ。
昨日ひさしぶりに「ダス・ゲマイネ」を読んで震えた。

 私は、まっすぐ走りだした。歯医者。小鳥屋。甘栗屋。ベエカリイ。花屋。街路樹。
 古本屋。洋館。走りながら私は自分が何やらぶつぶつ低く呟いているのに気づいた。
 - 走れ、電車。走れ、佐野次郎。走れ、電車。走れ、佐野次郎。
 出鱈目な調子をつけて繰り返し繰り返し歌っていたのだ。あ、これが私の創作だ。
 私の唯一の詩だ。なんというだらしなさ!頭がわるいから駄目なんだ。だらしがないから駄目なんだ。
 ライト。爆音。星。葉。信号。風。あっ!


太宰はカッコよすぎるんだよなあ。。

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