今日も髪はクルックル

コーヒーロースターの毎日です。

小さな店の作り方のヒント④

2015-03-04 14:20:34 | Weblog
小さな店はオープンして何年かは、店主がいつもいるということが重要だ。
料理がおいしかったり、良いセンスの品ぞろえがある店だとしても
それを作ったり、セレクトしたりする(と思われている場合も含む)店主が
いなかったりすると、せっかく来てくれたお客さんはガッカリすることがある。
店を従業員にまかせて営業に走り回るのは本末転倒だ。
というか、最初は従業員を雇わずに自分ひとりか、家族の助けで出来る範囲で
事業内容を考えたほうがいい。
結果大きくなることはあるかもしれないが、最初から大きなことを
想定してはじめるのは、相当な資金と人脈とアイデアがないと厳しい。
それらがあれば全然やっちゃってください。

不定休よりは定休日を決めたほうがいい。
キチンとしたリズムを作ったほうが、お客さんにもわかりやすいし、
自分の生活リズムも出来て体調管理しやすいからだ。
無理をして休まず働いていると、どこかで歪みが出てくる。
自身は大丈夫だと思っていても、身体や精神は知らないうちにストレスを
貯め込んでいるものなのだ。
それに休みがないと、何かを自分にインプットすることが出来ない。
いつもと同じ場所にいて、いつもと同じことをやるのは大切だけれど厳しいことだ。
そのうち常連さんがついてくると、ただただ同じ毎日の繰り返しになり消耗していく。

店を続けるということは、同じことを来る日も来る日も繰り返すことだ。
だからこそ、何かをインプットしていかないとダメになってしまうんだ。
人としての魅力がある店に、人は集まる。
だからいつも店主は、店にいなければならない。
長時間営業や不定休で、ずっと店に居続けると魅力的な人にはなれない。
このアンビバレンツな問題は悩ましい。
だけど思いっきって休みを取ろう。
週に一度休みをとるくらいで、赤字になるようなモデルなら、最初の計画がすでにおかしいのだ。
その場合は速やかにプランを練り直さなければならない。

変わらずに我慢するものと、速やかに変更(撤退)しなければならないものの
見極めが出来るかどうかが一番大切なポイントなんだ。

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