前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

12.わたしの姑の癒し犬

2013-02-07 00:47:20 | ペット

我が家の愛犬のなまえは ポン太
13歳 オスのラブラドール・レトリバー です
毛色は イエロー(黄土色)
背中の毛が 少し ウェーブ しています
垂れた耳が 両方とも 縦に半分に畳まれたまま垂れています

きょう、うちのポン太の写真を見れるようにしました
ヤッター ポン太 ブログデヴュー だよ  

とっても 食いしん坊です 
食いしん坊を通り越して、食い意地が張っています

雑食です

ほんとうは 良くないのでしょうけれども 

ついつい好きな物を 食べさせてしまいます

好きなもの   椿の花 
いちじく 柿 りんご みかん 
           大根 かぶ キャベツ 白菜 きゅうり
          ブロッコリー 春菊 ちんげん菜 
          ヨーグルト せんべい クッキー 
          白いごはん パン
 うどん・ラーメンの麺

食べないもの バナナ

とても我慢強い、なんにでも興味を持つ犬種なので、

小さい時はとてもいたずらっ子でした

優しいし、
さみしがり屋なところがあります



今はポン太のお蔭で、とてもわたしの気持ちがなごみます

年をとって、耳が聞こえづらくなってきたので

『ただいま』と言っても、玄関まで迎えに来ることが なっくなってきました

でも、寝ているソファーからよっこらしょと下りて来て、わたしの顔を

じっと見上げて 『おかあさん おかえり』 と いう表情をしてくれます

テレビを見ていると 近くに来て 

わたしの足や腰のあたりに じぶんの体や鼻先が 触れています

思わず ニタ~ と なります   チョーラブリーちゃんです~

姑も飼い始めの時は嫌いだったけど 

今は 一緒に いてくれる存在になっているようです

ポン太用の おせんべいを 用意して 食べさせてくれます

私が仕事から帰って来ると、ポン太は姑とソファーに座っています

聞いたことはないけど きっと 姑はポン太に 癒されていると思います

そして ポン太も 安心して おばあちゃんと 留守をしていると おもいます


夫に ポン太の事を話すと 淋しそうに 『もう会えないな』と言う時もあれば

もう何の関心も無くなったような表情の時もあります

去年の夏頃からは 邪魔者扱いしていたのが 思い出されます

あの時は もう 前頭側頭葉型認知症が はじまっていたのかもしれません
 


11.救急処置室の診察室で

2013-02-06 02:36:19 | 健康・病気

ブログの内容が、現在と過去が一緒になっていたり、内容が重複したりしていて、読みずらいと思います。読んで下さる方には、内容が分かりずらいと思います。ごめんなさい。

ブログ10は、ブログ5・6のつづきです。なので、ブログ5は去年の10月6日頃の出来事で、ブログ6は同じく去年の10月6日で、5のつづき です。この11も5・6・10のつづきです。

読みづらくてすみません。


犬の散歩や車の運転をしていて、救急車を見ると、去年の夫が救急車で運ばれた時の事を、バァーーー と 思い出してしまいます。 思い出したくないのに・・・

でも、その時の事を思い出して、記憶が徐々によみがえり
 ( あっ そういえば) と、現在につながることを思い出したので今日は、そのことを書きます。


2012年10月8日(日)大学病院

救急処置室の廊下を隔てた診察室で、入院後主治医となる精神科の若いY 先生(20代後半?30代前半?)と、その後ろに、指導医と思われるちょっと髪の毛が薄く後退してきているけど、優しい顔立ちの優しい眼差しの40代のS先生が同席して、主人の事をいろいろと質問なさいました。(そのことで、特に覚えていることを書きます)

医師の質問

ご主人は、低ナトリウム血症です。ナトリウム値がかなり低くなっています。これ以上低くなると痙攣を起こしたり、死に至ることもあるのですよ。急にナトリウム値を上げると危険なので、点滴と食事で徐々にナトリウム値を上げていかなければなりません。このまま入院してもらいます。ご主人はどのような水の飲み方をされていましたか?

  夫は、糖尿病で、稀なことだが、2型から、1型の糖尿病に変異しているといわれていることを、前置きして、水の飲み方がどんなふうに異常だったか、止めると、逆に、ますますがぶ飲みして量が増えたことなど、話した。その異常ぶりが下記の通りです。

起床時にコップ1ぱい、

食前の薬を飲む水の量・・・普通の人なら1錠をコップ半分で済む
【錠剤1錠でもコップ1ぱい(5~7錠で2~2.5はい)、粉薬で1ぱい】

食後の薬も同様に2はいくらい

食後お茶(抹茶入り玄米茶)をマグカップで1ぱいと別に急須に1ぱい入れて2階で飲んでいる

昼食時も同様に薬を飲むので、やはり水は2はい~3ばいとお茶(ウーロ茶)1ぱい

3時にコーヒーを1ぱい(無糖のガムシロップを2滴入れる…夫が自分で)

夕食も薬を飲むので同様だが、お茶は飲まない

また、おしっこをするたびに、コップに1ぱい~2はい、

わたしや姑が止めても、かえって、逆効果、この地域の方言で えへで(わざと、とか、反抗して、という意味) 余計に多く飲んだことを話した

就寝前も、薬を飲んでいたので、同様に、また水の量は多かった

≪8月頃は夜寝ていて失禁(夜尿症)を3~4回していたので、水を飲んでいた≫

医師 『そうすると、多い時で1日6リットルくらい飲んでいたことになりますね

    普通は多くても2・3リットルくらいですよ。』


医師の質問

脳のCT検査をしましたが、脳の前のところに、ちょっと気になる小さい傷があるのですが、どこかにぶつけたりしませんでしたか?(この質問を何度も、しつこく感じるくらいに繰り返された)
 


今思えば、あの時は、なぜこんなにしつこく聞くんだろうとは思ったものの、気が動転していて、夫のその頃の生活を思い出し思い出し、話すのに精一杯で、医師の真意を汲み取ることができなかった。


・糖尿病なので、低血糖を起こすこともあり、倒れたことはあるが頭をぶつけたかわからない


・夜中におしっこにおきて、寝ぼけてか、あるいは脊柱管狭窄症なので腰が痛くてちゃんと立てなかったかして、ふらついて、倒れたこともあるが、隣の部屋で寝ているのでどこをぶつけたかは、わからない。


・夫がじぶんから、倒れて、TVまで倒れていたと言っていたこともある


・わたしが仕事でいない時、血糖値が高くなることを気にする夫が運動しようと、姑に助けてもらい、体を支えられて、体操をしていて、転んで、食器戸棚にぶつかったとは聞いたが、その時は背中をしたたかに打ち付けて、ちょっとの間、痛くて立てなかったと姑から聞いた話をした


つまり、脳の前の傷は、転んでできたものと思われていたが、医師も、もしかしたら、救急搬送されて診断した時から、脳の委縮、もしかしたら前頭側頭葉型認知症を疑っていたかもしれないのです。わたしは今になってそのことを思い出し、気づきました。馬鹿だなあ~~ 今頃気づくなんてと 思います(笑い)


そして、結局は、入院後、脳のCT検査・MRI検査・脳の血流検査等、いろいろの検査の結果、前頭側頭葉型認知症と告知されたのです。


告知は、家族のみで、夫は自分が前頭側頭葉型認知症と知りません。夫の性格から、不安が強くなることを家族も心配し、主治医も同様の判断をしてくださいました。


10.救急車を呼ぶ 当日の出来事

2013-02-04 00:40:22 | 健康・病気

ブログの内容の年月日が前後して読みずらいと思いますが、わたしの記憶の薄れないうちにと、書き留めておきます。

2012年10月8日(日) 午前10時過ぎ

夫が2階から降りてきて、姑をいつものように、傍に置こうと姑の部屋に行く

姑はもう夫の事がじぶんの息子ながら恐怖になっていたので、また、『助けでけれ』を連発する。

夫はもう、見ても判るほど、異常!! わたしに近寄って来て、肩をつかまえ、『母さんよべ、連れてこい!早ぐ!』という。

なんか臭いよ』とわたしが言うと、『くせべ(臭いだろう)』と、わたしに息を吐きかけてくる。『俺腐った』『くせべ(臭いだろう)!』と肩をつかむ。

異常!!  『 おかあさん 今 救急車呼ぶから 』 

わたしがそう言うと、夫の異常さに 火かついて爆発した!!

『呼ぶな!』『呼ぶな!』と連呼し、わたしを追いかけてくる、『〇〇 逃げれ』と、姑が夫を後ろから抑えてくれた。

わたしは、その隙に携帯電話をもって外に逃げた。歩きながら消防署に電話、救急車の要請をした。その時、乱暴をするのでと言うと≪パトカーも行く事になりますがいいですか?≫とのことだった。もう破れかぶれ、とにか入院するしかしょうがないという状況だと直感していたので、『いいですので、お願いします』と返事した。

そのやり取りをしている間にも、夫はサンダルをつっかけて追いかけてきた。ぐるぐる家の周りをまわっている間に、救急車のサイレン<ウ~~~~ ウ~~~~~>と?、救急車の前にパトカーが到着、え?え?3台と思うまもなく、おまわりさんが私を囲み、主人はと見ると、救急隊員の方に囲まれ、『 ニャー ニャー な おれ 腐ったべ ニャー 腐ったべ』と、臭い息を吐きかけている。

警察官がなんと6人、中に一人肩章がほかの人とは違う若くてイケメンの警察官がいた。実は主人は糖尿病で、確かに姑の首を絞めたりの乱暴をしたりしましたが、あの主人の状況は見ても分かる通り普通じゃないので、とにかく病院に連れて行って診てもらいたいので、と説明しました。

やはり、誰が見ても普通の状態ではなかったので、警察の方は、≪病院に行かれた後で結果を知らせてください≫と、帰って行かれた。

救急隊員の方は、『大学病院か、市外のS病院に搬送することになりますが、いいですか?』とのこと。『いいです』と答えると、『じゃ空きがあるか確認しますので、その間に、ご主人の保険証やお薬手帳・インシュリン注射等準備してください』と

急いでかき集め、準備して救急隊員の方に渡す。『大学病院の精神科に空きがありますので、そちらに行きます。奥さんは後から、車で来てください。車の運転は十分気をつけてきてくださいね。』

姑に話し、とにかく大学病院の救急処置室に行くと、わめき声

『 おばあちゃ~~~ん おばあちゃ~~~ん おばあちゃ~~~ん ゞ ゞ ゞ・・・』

いつ止むのだろうと思うくらい長いこと、ずーーーーと 夫はじぶんの母親をおばあち
ゃんと呼び、叫び続けていた


9.面会に行ってきました

2013-02-03 21:14:12 | 健康・病気

今日、夫から電話がありました

びっくりです!!!

『今日来るんだが?』『うん、行くよ。電話かけれたんだね』

『何時に来るのよ』『もうすぐ行くよ、2時過ぎには着くよ』

『早ぐけや(来いよ)』

夫にはテレホンカードを渡してあったのですが、公衆電話のかけ方をもう忘れてしまったか、あるいは、電話のある場所が、気に入らない場所なので、、そこには行きたくないと思っているか、どちらかだと思っていました。こだわりがひどいので、もう電話はかけてこないだろうと思っていたので、  
わ~できるんだ と ちょっと嬉しくなり、楽しい会話ができるかもと、ちょっと期待して出かけました。

一週間ぶりの面会です

ナースセンターの呼び鈴を押しましたが、看護師さんが気づかず、ちょっとドアの前に立っていました。
夫が、自分のコップを持って、歩いていました。そのまま水の入ったペットボトルにかぶせました

 

あ~~ また はじまった ↓  

夫は低ナトリウム血症なので、水分の制限があり、 一日 1000ml しか 飲めません
食事に含まれる水分は含まれませんが、薬を飲む際の水、食後のお茶が入ります。だから500mlのペットボトル2本の水しか飲めないのです。だから、看護師さんに気づかれないようにコップで洗面所に行って、水を飲んで来たのに違いありません


わたしに気が付いた夫に手を振りましたが、無視されたのか、わたしだと解らなかったのか(パーマをかけたので⇒前回の面会でわたしの白髪頭を気にしてチラチラ見ていたのでかけたんだよ)、きっとわかっていた筈、部屋に入ってこっちを見ていたので、再度ブンブン手を振った。

 

ナースセンターのカウンターにいた患者さんが気づいて看護師さんに教え、やっと入れました

きょうは節分でした。わたしが入ってまもなく豆まきの準備が始まり、みんな楽しそうに壇上に上がって、袋に入った落花生を投げようとしていたので、

『ほら、豆まき始まるよ。おとうさんもやってみようよ』
『やらね』『やろうよ、楽しそうだよ』と、部屋から出ると、乱暴に私をつかんで部屋に無理やり押し込もうとしました。看護師さんが気づいて、『〇さん、奥さんびっくりしてるよ。部屋は開けといて』と言ってくださった。それでも、どこまでもドアを閉めそうにするので、『ふたりで話をしますので』と看護師さんに断って、夫と話をした。

『今日はいいチャンスだから、T病院に行く』T病院とは、去年五月血糖値が安定せず入院した病院です。『あそこの、S医師は糖尿病の専門で (中略)』 この後、S病院の悪口が・・・ 医師や看護師さんの悪口が・・・  話をそらそうとしても、またそこに戻る

血糖測定器の針を 100円shopから 買ってる と いう (よっぽど病院から出たいんだな)と、思うものの、この思い込みをじぶんで本当だと信じてしまっては困ると思い、看護師さんを呼んで本人の傍で確認をした。   『 そんなこと ありえませんよ 』 と 看護師さんもあきれたというか、どうしてそんなことを考えたんだろうというような 戸惑うような 困ったような表情でした

食事を残しているとの事で、ご主人の嫌いなものは栄養士に伝え、極力出さないようにしているのですが、それでも捨てていたり、食べなかったりで、血糖値を安定させることがむずかしいとのことでした。水を隠れて飲んでいることもご存じでした。とても困っておられるようでした。  ( 『前頭側頭葉型認知症なので、本当にご迷惑をかけて、ごめんなさい』と謝り、『よろしくお願いします』と頭を下げてきました。 わたしも夫がこの認知症だとわかる前は、飲む水量・献立・カロリーの事・血糖値の事で毎日けんかでした )  


夫と食事の事を話すと、食べられないものを出すからだ、おかずは窓から捨てている、ご飯(米)は食べてる  また悪口・・・・・・

死ぬという時間が前回までは5時だったが 今日は4時と 一時間 早くなった 

 

やっぱり    病院を出たいからだよね   ( ごめんね )

 

わたしの言うことが気に入らないとこずいたり、たたいたり、一度は強く叩こうとして、わたしの座っていた椅子に自分の手をガッツリぶつけて、何度も『手いで(痛い)』と言った。話の分からないことを看護師さんに聞きに行こうとすると引っ張って引き戻されて・・・  死ぬからな 4時になったら死ぬから見てから帰れ ・・・

 

この堂々巡りの会話が 2時間近く

 

かわいそうだけど  ごめんね  また 来週来るからね


8.反社会的行動

2013-02-01 22:48:48 | 前頭側頭型認知症

前頭側頭葉型認知症 は 脳の 前頭葉 と 側頭葉 が 萎縮 していく
認知症です

前頭葉は、主に意思や思考、感情をコントロールするとともに、人が行動を起こすという行為と深いかかわりがあります。前頭葉のあるおかげで、人は感情を抑制し理性的に行動することができる。

側頭葉は、聴覚や味覚をはじめ、記憶や判断力、感情等をコントロールするじゅうような働きを担っている。そのため、側頭葉に異常(障害)が起こると、記憶障害などを引き起こす。

何を調べても、そう書いてありました。

理性を失い、反社会的な行動をとっても、本人はその理性を司る脳の部分が委縮しているから、反社会的行動だとの、自覚がまったくない。

夫にも、残念ながら、表れています。

S病院に入院してから、同室の隣の男性のコーヒーを飲むのが気に入らず、コーヒーを窓からカップごと捨ててしまいました。そのため、ナースセンターの中にある観察室に、入れられてしまいました。本人は、自分のした行為に、自覚がないので、『ひどい病院だ』と、しょっちゅう言います。 ⇒ 本人はコーヒーが飲みたいのに飲めない、夜飲むのは、自分はしていなかったし、飲む音がうるさいから、そういう行為をした と 妻のわたしには想像がつきますが、今度面会にいったら、コーヒーやお茶について、持参してもいいか聞いてこようとおもいます。

また、着替えを持っていき、Gパンを持って帰ろうとしたら、ポケットから千円札を隠すように出して、別のGパンに移そうとしたのです。夫にはお金を一円も渡していなかったので、あれ?と思って聞きました。『そのお金どうしたの?』『知らない人から貸してもらった』『知らない人って誰?入院している人?』『知れない』『看護師さん?』『わからない』    (  もしかしたら、誰かから盗んだかな? )  早速看護師さんにお話ししたところ、『こちらでも、たしかめてみますが、そのお金は取り上げず、そのままにしておいていいですよ』といってくださった。そのやさしい言葉にすくわれます。ありがとうございます。

去年の5月にT病院に血糖値のコントロールがうまくいかなくて入院した。その時、同室に、主人の他に4人の方が入院していたのですが、その内3人が流動食のチューブをつけたかなりの年配の方達で、その方たちに、『 早く死ねばいいのに 』 と 言ったのです。 カーテン越しとはいえ、付添いの奥さんも一人おられたので、『 なんてこと言うの!! そんなこと言うもんじゃないでしょ!!!! 』 と小声でたしなめ、腹がたって情けなくて、わたしは帰ってしまいました。 とても考えられないことばでした。 もうすでにあの時から、前頭側頭葉型認知症になっていたのじゃないかと、今は思えます。

そう思えば、姑の首を絞めたのも納得がいきます。