前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

148.お金の事、娘の事

2014-08-17 23:50:52 | ふだんの生活

消費税が8%になり、
そんなに買い物をしたつもりもないのに、姑と二人分の買い物なのに、2000円を超える買い物になっています。

お盆は姑がお金を出してくれました。

車の車検を取ろうと思ったら、修理に20万円以上かかると言われ、
錆びて、運転席のドアもギーっと鳴るし、真冬には窓の開閉が出来なくなって、零下の日には助手席のドアを開けると閉まらなくなるなど、車体の下も錆が酷く、結局修理しても次の年にはまた大金がかかると言われ、思い切って中古の車を買う事にしました。

私にしたら、一大決心でした。

軽自動車にしたかったのですが、普通車にしてしまいました。
軽自動車も普通車も対して金額が変わりませんでした。
軽自動車の人気が高まり、なかなか良いのが見つからなかったせいでもあるのですが・・・。

軽自動車は冬の雪国では、新車でも2年で錆が出ると言われているからです。
せめて私が年金をもらえる65歳まで乗れる車が欲しいと思いました。
普通車なら長持ちします。但し、その分経費もかかります。
自動車税が7400円から35000円に、車検が7万円位から9万円位になります。
それがこれからの生活にどの程度苦しさがでるかわかりませんが、普通車にしました。それに、妊婦と赤ん坊を載せることも考えました。

次女が、彼氏と無事入籍しました。
お腹には赤ちゃんがいます。
私もおばあちゃんになります。
結婚式を挙げて、両家の顔合わせや挨拶をかわしたい所ですが、夫の状況と87歳の姑、娘夫婦の転勤と転居、色々あって、していません。
お祝いをしてあげたいのですが・・・。

今日は近くにある西松屋を見に行きました。
お金はかかるけど、楽しみです。
【母子ともに健康に無事に夫婦仲良く!】と願っています。

長女が、人生の大転換を迎えようとしています。
一大決心をして、今の仕事を辞め、新天地に向かいます。
見守るしかできません。「頑張れ!」の気持ちだけです。
長女の事は姑には内緒です。どんなことを言いだすか心配だからです。

姑も少しボケてきたように思います。
姑用に細かく刻んだお浸しを目の前に置いてあるのに、私の分に手を出します。
平いんげんを煮物に入れ、柔かく煮えているのに、前歯で噛んで噛めないと残そうとします。「口の中に全部入れて、よく噛めば大丈夫だから、口から出さないで」と注意します。枝豆は消化が悪いからと食べなくなりました。

編み物をしているのですが、編み棒を無くして、よく私にどこかで見なかったかと聞きます。

暑さの感覚もずれて来て、暑いのに寒いと言い、ブラウスの重ね着をして、カーディガンを羽織り、赤い顔をしています。

おやつをしっかり食べるように言わないと、具合が悪いと横になっています。
仕事をしていると、食事の時間が不規則になって姑には申し訳ないことになっています。

16日には、整形外科に一人でタクシーに乗ってでかけ、膝の水を抜いてきたらしい。

厳しい嫁なので、なんでも自分でしてもらっています。とても助かっているのですが、もうそろそろ限界が来ているかもしれません。
いつまでこの状態でいられるか、ひ孫の顔は見られると思うのですが、その時が来ることも覚悟しておかないといけないのでしょう。


家もガタが来ています。
土台のヒビはまだそのままです。
風呂場と一緒に直さないといけないらしく、温水器も古いので取り替えると160万円と言われたのが去年ですから、消費税8%になっている今年は、どのくらいになるのか。市や県の補助はあるのか?

軒天も昨年の雪で剥がれていたり、雨漏りがあったり、修理費用がどのくらいかかるか恐ろしく、どこにも問い合わせていません。

赤ちゃんの出産に帰って来る娘のために、お風呂を新しくしてあげたいのだけれど、このボロ家を修理して大金を使ってしまうと、夫や私が亡くなった後、この家を解体する費用を娘たちに負担してもらわないといけないことになるので、それをしないためには、風呂を直さず、お金を残さなければなりません。

宝くじでも当たらないかあなんて考えて、買った宝くじはそう簡単には当たりません(笑)。

今更ながらに、夫に元気でいて欲しかった!
お金もほしい~~~~~!!!!!

兎に角今は、私が健康で元気でいなくてはと思います!


147.剥離骨折

2014-08-17 22:30:04 | 糖尿病と前頭側頭型認知症

8月3日(日)面会に行くと、
8月1日、夫が病院内で転んで、
左肘と左膝を酷く腫らしていました。
月曜日の4日にレントゲンを撮ると
左膝の靭帯剥離骨折だったそうです。
特に、積極的な治療をしなくても良いらしく
湿布だけだそうです。

今は、痛そうにはしていません。
どうなのと聞いても、気分が向かないと
答えなかったり、「ぐきっとする」と言う時も
あります。

6月・7月に、同室の方の煎餅を盗んだとか、
牛乳を貰って飲んだとか、
カロリーオーバーとなり、
血糖値のコントロールが難しくなって
いたため、内科の主治医に、「家族として
血糖値のコントロールを上手くやって
長生きしてもらいたいか、それとも、
夫の好きなように食べさせたいか。」
と問われました。
主治医は、血糖値のコントロールを
優先して考えてくれ、夫をできるだけ
良い状態で長生きしてもらおうという、
優しい若いお医者さんです。

おやつを食べさせるかどうかという事です。

私は、どんなに注意しても、貰ったりして
看護師さんの目を盗んで、食べたり
飲んだりだろうなと予想していました。
それでも、まず、おやつは食べさせない。
そう主治医との面談で決めました。

けれども、
やはり、貰って食べていたので、
看護師さんが提案してくれた
ゼロキロカロリーの飲むゼリーと
ブラックコーヒーを、私が持参しても
良いことにしました。

それからは、面会の度に持参しています。
それなのに、やっぱり、夫は同室の方から
ファンタを貰ったりしていました。
内科の主治医も、カロリー制限は、
前頭側頭型認知症になっている夫には
無理だと判断してくださったようで、
インスリンの量を多くしてくださった
ようです。

腎不全が進んで、透析をしないといけなく
なったら、他の透析も出来る精神科の
ある病院に移る希望も出しています。
本当は出来たら、今のままS病院に
居させてもらいたいのですが・・・。
看護師さんもいい方達ばかりだし、
主治医の先生も、夫の病気が進行しな
いように考えて下さっているし、家族の
事も考えて下さっています。
病院と自宅の行き来で、何とかやって
いけたら、夫にとって、家族にとって、
安全で安心なのですが・・・。
その希望も、身勝手な考えなのでしょう。
いつまで、夫がこのままの病状を維持で
きるのか。維持してもらいたいと思います。


お盆が近づき、夫を墓参りさせたい
なあと思っていました。
施設を勧められている事を、夫に
話すと、お医者さんからか
看護師さんからも言われたようで
「俺、他の施設に行くのか」と
とても、悲しい顔をしていたので、
どうしても、一度でもいいから家に
連れて行きたかったのです。
骨折はしていましたが、歩ける
状態だったので、車いすを貸して
貰って連れて行きたいことを
お願いしました。

望みが叶いました。

13日、昼食後、1時から5時、外出許可を
貰いました。

自宅で昼食を食べることは許可さ
れませんでした。カロリーオーバーが
目に見えているからです。
夫は、お寿司とラーメンを自宅で食べる
と決めているからです。
前頭側頭型です。
変な所でこだわりが変更できません。
日赤からS病院に戻って、かなり
こだわりが消えて、看護師さんたちの
いう事を聞けるようになっていたのに、
徐々に元に戻ってきています。

同室の方から、食べ物を貰っているのに
悪態をつきます。
聞こえたら大変だから、やめなさいと
面会に行くたびに、注意していますが
なにかトラブルを起こさなければ
いいけどと心配しています。

13日
87歳の姑と夫を連れて、
夫の妹のお墓参りと
我が家のお墓参りをしました。

8か月ぶりの外出で
感激したい所でしたが、
そんな余裕はありませんでした。

耳の遠く足のおぼつかない姑と
剥離骨折している前頭側頭型認知症の
夫との墓参りは、案外スムーズでした。
姑に気を使う夫と、骨折している息子に
気を使う母が、声をかけあって、
助け合っていました。

自宅では僅か30分程しか居られませんでした。
高校野球を見ながら、ゼロカロリーの
飲むぜりーとブラックコーヒーを30分かけて
飲んでいました。
30分かけて飲むんだと言って、口に含んだ
コーヒーをずーっとブクブクして飲んで
いました。

インスリンをしないと、血糖値が高くなるので
血糖値にこだわりの有る夫は、
「4時20分には自宅を出発するよ」と、宣言した
私に逆らいませんでした。
「じゃあ、仏さん拝んでくる」と仏壇を拝み、20分
に席を立って車に乗ってくれました。

帰りの車の中で、
「30分しか居られなかった。無駄だった。
来なければよかった」と
何度も言っていました。
その度に、
「ちゃんと墓参りできたし、
8か月ぶりに外出できたんだから
良かったでしょ」と、繰り返しでした。
そう言うと、ちょっと夫はだまりました。

8か月ぶりに、病衣から私服にも着替えました。
自分でベルトを締めれることに感激していました。
左肘が痛いので、TシャツやYシャツは
私が着せました。

最近では、面会の時に
手の爪、足の爪を切るのが私の仕事になって
います。
髪の毛を切る時は、何も言わずに髪に触ると
「何をする!」と怒鳴られていましたが、
足の爪を切る時は、私の膝に足を載せさせ
切っています。
こんな事をする日が来るとは、思ってもみま
せんでした。
素直に従ってくれる時は助かりますが、
少しでも気に入らない事があると、
ずーっと罵られどうしで、
頭にきて、「もう帰る!」と言うと、
「帰るな!もう少し居ろ!」と怒鳴ります。

それでも、次回は、墓参りもなしで
自宅に1~2時間は居られるように
してあげたいと思います。