前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

144.愛犬の死 ①

2014-06-30 11:01:32 | ペット

愛犬ポン太が6月12日午前1時頃(おそらく)亡くなりました。

このタイトルで書くことに抵抗があり、ずっと避けていました。(また泣けてきた)



記事を書き始めて、また、一週間以上経ってしまいました。
じゃ、書かないでスル―するとか、簡単に書いてしまえばいいかとか・・・・・
(前回の143の記事は6月7日のupでしたから、もう23日たったのかあ~)


動物病院の院長先生や奥様・その他の先生や職員の方々にとっても親身に親切にしていただきました。


亡くなったらどうしようかと、本当に、心的に、体力的に、対処法を考えておけばよかったのですが、まさか、本当に亡くなるとはどこかで思いたくなかったようです。

姑も私も、おそらく娘達・夫も、強い悲しみにくれた日が続きました。
姑と私は、未だに、涙してしまいます。
部屋のあちこちに愛犬の写真を貼ったり置いたりしたのが良くないのでしょうか?

未だに
食事の時
おやつを食べている時
自宅を出る時
帰宅する時
車に乗っている時
トイレに入っている時
ごみを捨てに勝手口に行く時
納戸に入る時
寝る時
スーパーのペット用品の売り場を通る時
家の近くの愛犬が歩いていた道を見たり通ったりした時
愛犬の姿を感じてしまいます。

足元をチョロッと通る感じ
顔を出す感じ
寝ている感じ
見ている感じ
いる感じ

これがペットロスなのかなあ~と思います。

克服するためにも、逃げずに向き合うのが良いのかもしれません。

なので、亡くなる時の様子も書こうと思います。


今6月30日、TVで、ダンカンさんの奥さんが乳がんで47歳の若さで亡くなり、葬儀の席でダンカンさんが、「一生好きだ!」と泣きながら声を詰まらせながら絶叫しているのを見て、涙してしまいました。辛いよね!!!(涙)


6月に入り、薬を飲ませるのに苦慮するようになりました。

薬も飲ませられなくなり、せめて、好きなもの食べたい物だけでもと思い、

カステラになり、
カステラも、2回食べて、食べなくなり

次に何を食べさせたら食べてくれるのかと悩んで考えて、
一個130円のオレンジ味のマドレーヌにすると、ばくばくと食べてくれてほっとすると、またすぐに、2個食べただけで食べるのを拒否するようになり

じゃあ、何か、食べたくなるもので消化も良くて、タンパク質もビタミンBも摂取できるものはと考えて、プリンにしてみました。

プリンはグリコのプッチンプリン3個入り、これは3個食べてくれました。でも、一回に2個、そして1個、そしてついに顔をそむけて拒否の態度。

お願いだから食べて!
食べないと死んじゃうよ!
お願いだから食べて!

と言いながら、スプーンから手のひらに載せて鼻先に持っていっても、匂いを嗅いで顔をそむけるようになり、顔を上げることも自力ではできずらくなり、片手で頭を持ち上げてあげてやってみても、舌も出してくれず、結局食べさせるのを諦めてしまうの繰り返しになってしまいました。

水を飲む時は、体を起こすこともできないので、腹の下に両手を入れて、前足を広げるように、自分で自分の体をいくらかでも起こしていられるように、補助してあげていました。

それも自分で飲む意思がある時は良いのですが、亡くなる2日前には、舌を出して飲むのも出来ずらそうで、注射器に水を入れて、口の端から入れてあげていました。

食べる量が極端に減ってきても、下痢は相変わらず、ジョーとでていました。
最初の内は、勝手口のペットシーツの所に立って行こうとしていたので、立ち上がらせ補助していたのが、歩いて行けなくなり、その場に寝たままするようになってしまいました。

そうなると、大変で、敷いてあるペットシーツも新聞紙取り替えるのはもちろん、ポン太の体やお尻を何度も何度も汚れや臭みが取れるまで吹きました。
この時役立ったのが、図らずも夫のために買って用意した、お尻拭きでした。

下痢がシーツからはずれてしまった時には、カーペットが汚れてしまい、ハイタ―を原液で点けて何度も吹いて、とそんなことを姑も頑張ってしてくれました。
もちろん愛犬ポン太を持ち上げることはできないので、物凄く大変だったろうと思います。

そして、最後には、注射器であげていた水も吐き出すようになりました。

11日7時頃です。
(水も吐き出す?おかしい!異常だ!)と思い、娘たちにメールしました。
≪ポン太がおかしいから、あなたたちの声を聴かせて!≫

10時半、次女から電話があり、携帯電話をポン太の耳にあてがい、次女に励ましの言葉をかけてもらいました。
ポン太もしっかりと目を開けて、どこかをしっかりと見て、次女の声を聴いているのが解りました。次女と判っているようで、目が優しい光になり、コクコクと頭を少し動かしました。

11時過ぎ、長女から電話。
受話器をポン太の耳にあてがうと、長女の「ポン太!ポン太!」の声にすぐ反応し、目をキョロキョロさせて、頭を持ち上げようとしてみたり、頭をはっきりと大きくうなずくように動かしました。
(長女と私がポン太を連れて来てのです。長女のために買った飼った犬だったのです。)

娘達には、もうだめかもしれないと伝えていました。

長女が12時頃もう一度電話をくれました。
その時は、ポン太は、まだ生きていました。
目を開けていました。
でも、私は、なんだかすごく眠気に襲われて、長女の電話をポン太に聴かせませんでした。そこが一番悔やまれるところです。長女の声をもう一度聞かせてあげればよかったと。

4時に目が覚めました。
ポン太と見ると、お腹が動いていません。
急いで近づいてみるともう息をしていませんでした。

もうもう遅かった~~~
なんで寝てしまたんだろう
ごめんね~~~

あとは泣いて泣いて

片目は開いたままです。寝ていた私の方向を見ていたようにも思えました。
水を吐いていました。
ちょっとだけ(直径5センチほど)下痢もありました。
苦しかっただろうなと・・・・・・・。
おかあさん、おかあさんと心の中で叫んでいたんだろうなと
泣けて泣けて泣けて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・












143.愛犬ポン太

2014-06-07 22:43:27 | ペット

4月から、

愛犬ポン太に色々な体調の変化が表れ、毎日、看護・介護に追われる日々を送っている。

その合間をぬって、夫の所に行っている。

4月初め、散歩中に、野鳥の死骸をガリガリ?
何かを拾ってかじっていると思って、近寄ると、野鳥(すずめ位の野鳥の羽のついた手羽先)の残骸が傍に落ちていた。

口の中に手を入れて、取ろうとしたが、取られまいと、ゴックンと飲み込んでしまった。
自宅に、ウェッウェッと喉につまらせて吐きそうにして帰った。

鳥の骨は、縦に裂けるので、絶対に犬には食べさせてはいけない!

大変だと、即、動物病院へ連れて行った。
事情を説明すると、すぐ診ていただけ、吐かせる薬を使ってダメなら、全身麻酔で手術(ファイバー)をするとの事。

その、吐かせることもとても危険だという事。裂けた骨が、食道や胃壁・腸などに刺さって危険の状態を引き起こすとのこと。

それでも、先ずやっていただくことにしました。それでもだめなら、手術を・・・。

早速、レントゲンを撮って見せてもらった。確かに、腸にヘの字に鳥の骨が写っていた。

ポン太を預けて、全て先生にお願いし、途中経過を仕事先に連絡してもらう事にして、私は仕事に行きました。

4時頃電話があり、レントゲンの骨が消えていて(?)、吐かせる努力をしたが何も出て来ないので、全身麻酔で手術することになるが良いかとの事。お願いしました。

先生もわたしも一緒にレントゲンでへの字の骨を見ていたのになぜ消えたのか?
後で先生に聞きましたが、先生もわからないとの事でした。

仕事を終わって、動物病院へ。

8時半過ぎに主治医の院長先生に呼ばられ、手術室に入り、説明を受けました。

結局、呑み込んだはずの骨は見つからず、その代り、危険な異物が2つ見つかり、取り除いたと、見せていただいた。

1つは、白色で、円形の四分の一の大きさで、厚さ2㍉の鋭利な破片。
もう1つは、への字で5cm長さの黒灰色の破片で、同じく2㍉厚さ。

四分の一の方は、胃の出口を塞ぐ可能性があったとの事。
への字の破片は、刺さる可能性が・・・。

その日はお泊り。様子を見るため。

その次の日退院。 98,000円(ギョッとする値段でした)
その後も様子を見せに連れて行き、レントゲン・エコーを撮り、抗生物質など薬を貰い・・・。高額な出費となりました。

それでも、元気になり、5月の連休に長女が帰省した時には、一緒に散歩にも行きました。でも、その連休の頃から少しお腹がゆるくなりはじめていました。

娘が帰った後、激しい下痢をしたのですが、ちょっと様子を見ようと思っていました。ペットショップへ缶詰の餌を買いに行って、相談すると、「高齢になっているし、脱水症状を起こしたら大変だから、すぐ動物病院へ言った方が良いですよ」と言われました。

そこで、5月7日(水)動物病院へつれていきました。
血液検査の結果、タンパクが正常の範囲をずっと下回り、危険な状態で、このまま放っておいたら死んでしまうほどの数値と言われました。赤血球も半分以下に減っているとの事。原因は自己免疫異常で、自分の腸を攻撃しているためだろうと言われました。もしかしたら、ガンがどこかにできているかもしれないとエコーも撮りましたが、腸に何やら影があったりしましたが、取りあえずはっきりとは見える物はありませんでした。

即、入院という事になりました。
入院している間に、みるみる食べれなくなり、ぐったりとなり、このまま死んでしまうのではないかと心配になりました。病院の餌を一切受け付けなってしまったのです。
どうせ、このまま死んでしまうのなら、自宅で看取りたいと、先生に話し、2泊3日の入院でした。退院する時、病院で消化の良い固形の餌と、1個380円とお高い缶詰の餌を買いました。その缶詰だけは、ガツガツと食べたのです。
ポンはが体が大きいので、1食2缶760円で、一日2食だと1520円と、人間様より高価な食事だと笑って帰ってきました。
薬:抗生剤、下痢止め、消化剤、整腸剤、自己免疫機能を挙げる薬等

三日ほどは、缶詰の餌を食べてくれましたが、それも食べなくなり、薬も飲まずお手上げ状態。
主治医の先生から、喉に手を入れて薬を飲ませてと言われ、やってみましたが、私のやり方が下手なようで、手を噛まれて我慢しながら無理やり飲ませても、薬を吐き出してしまいました。
また相談し、チーズの香り付のはちみつ状のネリものに薬を隠し、薬はそれなりに呑み込めるようなりましたが、食べ物の方は、次から次と食べなくなり、固形の餌はだめ。缶詰の餌もだめ。主治医の奥さんから、手作りの餌(つみれにしてみたり、チーズをかけてみたり、めんつゆで味付けしたり)をあれこれ、あれこれ試してみては、食べなくなり・・・。

今では、薬を飲ませるのも失敗し、食べられるのはカステラに・・・。

水はがぶ飲み。

もう。自分では起き上がれなくなって10日以上経ちました。
体重は27キロから、21キロに、わず1ヶ月で減ってしまいました。

体の向きも替えられないので、時々、持ち上げて無理やり反対向きにします。
水を飲ませる時も、おしっこに立たせる時も、立ち上がらせるのによっこらっせっと、持ち上げ、後ろ脚を広げさせます。

脊髄の後ろ足の神経にも障害が出て来ていて、上手く足を運べません。
立ち上がらせても、座る時苦労してかなりの時間をかけて、腰砕けに座り、ドサッと横に倒れ込みます。
じっと立って歩けず、腰を支えて倒れないようにしています。
長いことは歩けません。
動物病院へ連れて行く時は、車へ乗せたり、下ろしたりも、一苦労です。
誰も頼りにできないので、抱きかかえていくのですが、途中一度はポン太を下ろして、持ち替えないと抱きかかえていられません。まだ21キロはあるのですから、女の細腕(?)では大変なのです(笑)。

下痢も水道の蛇口を最大にしてひねったように、ジャーっと出ます。

もう色水状態。

いつまで持つのか・・・。

今も、キュルキュルギュルギュルお腹が鳴っています。

部屋中、下痢の臭いが充満しています。

1日が、ポン太中心に回っています。

仕事も時間休を貰って、病院に行ったり来たり。
皮下注射(皮下補液)に通っています。
予約を入れても1時間半待ちになる事もあり・・・。
犬の皮は、伸びるので、首の後ろの皮に、黄色のビタミン液を500ミリリットル、10分以内くらいで注入するのです。チューブのボトルに空の注射器で空気を一杯入れて、中の圧力を高めて、注射が早く終わるようにしてくれます。

補液だけだと2500円位なのですが、その時に先生と話した事で、薬も変わったりすると、8000円位になったりで、動物の診療費はどういう計算をするのでしょうか?
4月からもうすでに、20万円以上支出しています。

かなり痛い金額ですが、例え犬でも大事な家族なので、仕方がありません。

高齢なので・・・。
どこかで、もう、死を覚悟しています。
私も、そして、ポン太も・・・。
でも、まだ、戦っています。
がんばろう!
ポン太!

とってもけなげで、さびしがり屋で、やさしい、かわいいポン太!