前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

91.ありました

2013-06-28 20:11:28 | 前頭側頭型認知症

夫がしまったお金見つかりました!!!


昨日の深夜、そんなに見つけにくい所に隠すはずはないと、考え直し、最初からやり直しと思い、探したところ、


あったーーーー!!!!!


最初に捜したポッシェットに張り付いていました!!!


よかった~~~~!!!
ほっとした~~~!!!


これで、一安心です。


夫も、考えたんですね~、自分が忘れないように一まとめにしていました。


仕事の同僚と老後の資金の話をしました。

彼女は子供たちが県外なので、同居も考えていないし、墓は自分たちが死んだら永代供養すると決めているとの事。
それは、私もそうしたいと思いますが、本音を言えば、誰かが戻って来てくれたらと心の隅で思っています。県外にいつも遊びに行くのも楽しいかなとも思いますが。
そうなれば、永代供養だなあ~
永代供養料は 100万円だそうです。

死後、家を売却する時、家が解体され更地にされていると買い手が付きやすいそうなので、家を解体すると、家の大きさにもよるが、400万円位はかかるらしい。

葬式代、戒名代、一番安く済ませ、一人100万円だとして、夫と二人分で200万円。でもこんな金額で葬式あげられるのかなあ~~?


生命保険がおりて、どうにか賄えるかなあ~~
不安な老後の経済状態です。
とほほです。


車も壊れそうだし、
やっぱり働いて、お金を貯めなくちゃ!

国民年金も20代の娘たちがもらう時には65歳ではなく、70歳になるとか。今より大変なことになり、自己責任でお金を運用して、自分で老後のお金を貯めておかなくてはならないらしい。


娘たちの厄介にならないように頑張ろう!!




90.金がない

2013-06-26 00:35:02 | 前頭側頭型認知症

6月24日(月)病院に戻って

昨日の男鹿の事を謝り、外泊も毎週しないで、時間は間を開けた方がいいと言われました。

夫、ズボンの中に手をつっこんで、「千円無い」と喚き始め、「車に落としたかもしれない、車に取りに行く」
私に怒られると思い、紙パンツの中にお金を隠して持ってきたのだなと思いました。


玄関から、スリッパのまま出ようとするので、私の靴をつっかけさせました。
慌てて車に行って戻ってきました。

「ね(無い)」を連発。
私が「落ち着いて、お金なんでもってきたの?」と言う声に答えもせず、
「ね、どこさ落とした?」と慌てている。

「まず、落ち着いて。ジーパンもパンツも脱いでちゃんと探したら?」

パンツとズボン下もジーパンと一緒に右から脱ぎました。
左を脱ぐと靴下とズボン下の間から万札が・・・。

私、ナースステイションに走って行き、K看護師さんに「また万札を持ってきたようなのですが、どうしたらいいですか?」「奥さん持って行きますか?」「はい」

なんと、2万円でした。
K看護師さん、ちょっとおどけて、「なんと、それなら、俺も欲しいな!落としたら、出て来ないよ。財布に入っていれば、親切な人に拾われれば出てくるかもしれないけど、札だけだとなあ~。奥さんに渡そう!奥さんだんなさんのお金に手出さないから。」

そうです。私は夫の隠してあるお金に触ってはいますが、盗んではいません!

夫、素直に従いました。「奥さんも無理して、毎週外泊に連れて行かないで、今回の事もあるし、すこしご主人にも考えさせるように、少し間あけたほういいよ」と言われたので、そうすることにしました。


病室を出ると、夫私を追いかけてきて、「俺の金だ、返せー!」と言って、ゾンビのように手を前に突き出して追いかけてきました。私、足早に逃げました。途中、夫、掃除の人とすれ違い、追いかけるのを諦めました。

なんかちょっと恐ろしい様子の夫でした。


それにしても、紙パンツに入れてまで、万札を持って行きたいとは・・・・・。
本当に呆れてしまいました。


そして、今日25日(火)そのお金を夫のへそくりの袋に戻そうとして気が付きました。
夫の黒い薄い札入れの中身がありません。〇〇万円ほどありません。
夫が隠したかもしれません。ちょっと大きな額で、私慌てています。
思いつくところをいろいろ探しましたが、見つけられませんでした。
また、しまったところを忘れてしまわれたら大変です。銀行の預金のように、喪失届を出して、お金が出てくると言う都合のいいようにはいきません。


それにしても、お金への執着はすごい!!!
これも、前頭側頭型の特徴なのだろうか?
 


次回、夫を外泊させた時に、夫に直接聞いて見ることにしました。

なくなったら、ショックな額です。


89.夫とバスで

2013-06-26 00:04:12 | 前頭側頭型認知症

6月23日(日)男鹿から戻ってから、午後


久しぶりに夫と一日中一緒に居られるので、無理でも夫に付き合おうと決心していたので、夫の希望を聞きました。駅前に行くとの事。

男鹿から帰り着いてわずか15~20分ほど休憩し、「駅に行く」に付き合いました。

十何年ぶりに、夫とバスに乗っての外出です。

陽が照り付けている中をバス停で待つのは嫌らしく、近くの食堂の軒下で涼んでいました。食堂のご主人らしき人と奥さんらしき人が出て来て、ちょっと仕事をするのを見て見ぬふりをする夫。見ぬ振りではなく、俺には関係ない、無関心。よその家の前だと迷惑だよの私の声も無視。(あ~~~前頭側頭型だあ~~)

風が吹くと、髪を抑えている様子も異常!

後から来た男性二人も、夫の事を時々チラチラ見ているよう。

Yさん、ららさんもこんな気持ちなんだろうなあと思う。

バスの中も、大きな声で話しかけてくる。
「保険証(介護保険証)を出すから、半額になるからな」
そうなるなら、私も有り難いと思っていましたが、バスの中の掲示は、高齢者資格証とあり、写真も貼ったもののようです。
私唇に人差し指を当てて、シーのポーズをする。その時はまた話すのを止める。
でも、また大きな声で話しかける。バスの中で話しているのは夫だけ。仕方なく答える私の声もバスの中に響くような気がした。

「高齢者資格証じゃないから、半額にはならないよ」
「前に半額になったから、聞いてみろ(運転手に)!」
運転手さんに聞きましたが、高齢者資格証と障害者手帳でないと半額にならない事がわかりました。

(障害者手帳か~、退院したら必要かなあ~)と思いました。

夫の変さ加減に、あ~~~、やっぱり、これも、前頭側頭型の特徴の、周囲への配慮や礼儀にかける脱抑制か~~、と思い知る。

駅前に行く理由は、姪がデパートの礼服売り場に勤めているのを見に行く為、ただそれだけだと解りました。

「〇ちゃん迷惑だよ」「いいから、行く」

〇ちゃんは「わ~!おじさん、おばさん、こんにちは、今日はどうしたんですか?」
「(夫)〇ちゃんに会いに来た。(私)見に来たんだよ、迷惑だよね、ごめんね。」
「うううん、大丈夫だよ。おじさん退院したんですか?」
「退院じゃないよ、退院できないよ」と私。夫こっちを見ていました。
(そう、今日の様子じゃおとうさん、無理だよ)

帰りもバスで。
バス停では、髪をおさえ、床屋さんの入り口を塞いで立ってしまう。注意して、移動してもらう。待ち時間がもったいないと言う。
そこで、私の車でくればよかったと言うかと思ったが、そこには考えが至らないようだった。


家に帰って、ちょっと休憩すると今度はイオンに行こうかなと言う。
今度は私の車で、3時半でしたが、夕飯の準備の6時まで帰って来ることにして出かけました。今度の出かける理由は、久しぶりに行きたいから。

確かに、去年は夫が前頭側頭型認知症だとは知らなかったので、酷い生活でした。イオンにも行っていません。サティに行った時はサンザンでした。


イオンでは特に目的がなかったので、私にくっついて歩きました。

本屋で、県の地図を見ましたが、男鹿はあまり詳しく出た物なかったので買うのをやめました。


スターバックスでコーヒーを買って、車の中で飲みました。
ホットコーヒーしか飲まない夫、熱いよ言っているのに、ぐっと飲もうとして
「アッツ!」と慌てていました。


帰り、いとく(スーパー)によって、かつおの刺身を買って帰りました。


ハードな一日で疲れました。

夕飯後疲れてソファに横になって寝てしまいました。それでも、姑の声が聞こえてきました。

「今度から無理させればだめだ。男鹿は無理だったな。大変だったな。」

(そうだけど、無理でもしないといけない事があるんだよ!!!と私怒りモード)

「外出した先でご飯を食べれるようにしたいし、結婚式に出られるようにするための練習を兼ねていたんだから、無理でもやります。外食できるようにします。そうでないと、結婚式出られませんから」と、きつめに言いました。


結婚式は甥だけでなく、まだ相手はいませんが、娘たちの結婚式も意識してのことです。

娘たちよう~~~、良いご縁があって結婚して幸せになってね~~~!!!


88.強行は良くない

2013-06-26 00:03:04 | 前頭側頭型認知症

6月23日(日)・24日(月)の23日午前

久しぶりの日曜日の外泊

夫が前回・前々回の外泊の時、男鹿へ行けないか言っていたので、誘って行こうと思って、何日か前から、インターネットでルートを検索してみました。でも、どういう訳か地図をプリントアウトできませんでした。

夫はあまり行きたがりませんでしたが、強行しました。
ルートを確認はしていたのですが、実際走ってみると、病院から男鹿直通の道路に通じる支道に出る目印がありません。迷って夫をイライラさせてしまい、行きたがらないのを無理やり連れて行くことになりました。
途中、工事している人に聞き、ようやく予定のルートに乗ることができましたが、真っ黒い雲も出て、夫は一時間で行って帰れると思っている(ありえない、片道一時間半はかかる筈)のを、行けば時間がかかるのもわかり、仕方なく外食にも同意するだろうと考えて、運転していきました。

でも、考えが甘かった。
いつまでかかるのよ!
戻る!
帰る!
最悪の日だ!
無駄だ!
を、道を間違えるたびに連発。

道を間違えるのも、夫が左折、右折と指示出した方に行くと、変になり、元来た道に戻ると言う、悪循環。私も、夫の指示だよと言うので、機嫌もますます悪くなり・・・。


それでも、20年前を思い出しながら、寒風山と入道崎に行ってきました。


寒風山 頂上に着いて、トイレタイム。夫が「早くせ!」と、トイレまで追いかけてきて怒鳴ります。売店で、お腹が空いたので、チョコを買う時も、大声で怒鳴ります。
周りのお客さんも異様なものを見るように振り返り、横を向いて夫の様子をうかがって、その後私の方に視線が来ました。


私、売店の店員さんに聞かれてもいないのに、「夫認知症なもので、叫んですみません」と、言ってマーブルチョコレートを買いました。


車の前でも、「早くせ!早く車さ乗って出せ!」と怒鳴ります。怒鳴られても、無視し、折角なので、景色の写真を撮りました。能代方向、秋田方向、大潟村の干拓地と残存湖、日本海の地平線、地平線に浮かぶ船、青い空、光る海、気分爽快になりました。もっとゆっくり見ていたかったのですが、私を引っ張りに来ました。でも、私に、「ほら見て、きれいだよ」と言われると、ひとあたりぐるっと見渡して気が落ち着いたようでした。車に乗ると「早く入道崎に行け」と言いました。


「もう、12時だねが、早く家さ帰って、母さんと寿司喰」
でも、入道崎には行きたいようで、またまた道を間違いそうになり、喧嘩しながら、何とか入道崎に行きました。夫は自分からさっさと灯台の方に行ってしまい、景色を眺めて気が済んだらしく、私は置いてきぼり、夫の「早くせ!」声を背中に聞きながら、ここでも、景色を夫よりはゆっくり見ました。でも、5分も見てはいません。それでも、地平線は弧を描いているし、その弧の上に船、太陽の輝きが反射してきれいでした。日常を離れて、夫の事がなければ、最高のストレス発散です。


                               Dvc00447

夫はここでも、大声で怒鳴りまくり、私はまたトイレに行き、姑に御煎餅を買いました。
「何してるなや、早くせって!」お店のイカ焼きの前で怒鳴りまくり、お店の人も迷惑そうに驚いて見ている。その前を通るときに、大きな声を出して、商売の邪魔をしてすみませんと謝りました。


もう、お昼なので、低血糖にならないよう、入道崎の食堂で何かしら食事を摂らせたかったのですが、家で自分の母と食事をすることに執着し、「帰って食べる。2時でもいいから、帰って、母さんと食べる」と、言い張ります。


私、だんだん夫が低血糖になったらどうしようと不安になってきました。不安が本当になるかも・・・。


途中で、夫が「頭おかしい!」と、運転している私の方に倒れ掛かるように揺れだしました。


私(大変だ!車の中で、低血糖起こしたら、どうする?ぶどう糖はある。でも、飲まないだろう。じゃどうする?どこかで、寿司を。そうだ!途中にいとくがあった。あそこの寿司にこだわっている。食べるかもしれない!)



そこで、「いとくによって寿司買うから、低血糖起こさないように食べて!」と言って、急いでいとく(スーパー)にハンドルを切ろうすると、「行くな!だめだ!喰わね!いらね!帰る!寄らない!」と


ハンドルを触って、行かせないようにしようとした。


ギョギョギョ!!!!!


車の中で、買う、買うな、食べて、喰わない、の大ゲンカ。
私、ここでも、強行!スーパーに買いに走りました。夫が車から出て来て、買いに行かせないように出てきましたが、諦めて追いかけてきませんでした。


寿司を買って車に戻り、「食べて、低血糖起こしたら大変だから」とすすめました。
知っているいとくのシールを見て、?という反応を見せました。
「おなじいとくの寿司だか?」と確かめてきました。
「そうだよ。卵は食べないだろうから、残してもいいから」と言うと、「お前のと一個取り替える。でも、家に帰ってからだ」と、スーパーの袋をくるくるまとめて、どうしても、食べようとしません。私は、中巻(イカと納豆)を2個食べました。それにも、「喰うな!」


もうお手上げ!!!

S病院に電話しました。病院を出てくる時に対応していただいた、K看護師さんに話し、兎に角何か食べさせるように言われましたが、夫が食べないと言い張る、家に帰ってから食べることにこだわっている事を話し、夫に話してくれるように頼みました。


夫に携帯電話を持たせようとしても、持ちません。私、夫の耳に携帯電話を押し当てて話をさせました。どういっているのか判りませんが、夫の表情がちょっとやわらかくなりました。


看護師さんと話すと、「ご主人が食べないようなら、病院に連れてきてください。兎に角食べさせて。」と言われたので、


夫に「食べなかったら、病院に戻るよ」と、私もかなり大声で怒鳴り、怖い声で迫りました。


それでも、「かね(方言)」と言うので、「じゃ、病院に戻る!」と、こちらも態度を硬化させ、車を発進。


信号が見えて来た時、
夫、「病院には戻らね」と、急にドアを開けました


(あ~~~完全に前頭側頭型だ~~~!!!誰かのご主人がこんな困った行動取っていたかなあ~~??でも、これは私が嫌がっている旦那を無理やり連れてきた罰だよなあ~~)


それでも、夫も、危ないと思ったのか、ドアを閉めたので、私すかさず、ドアをロックしました。


そこから、「寿司一個でも食べたら、病院に戻らないで家に帰るから」と譲歩。
夫「したら、喰う」
車を道路の脇に寄せて、マグロ一貫だけ食べました。
「じゃあ、病院に戻らないで、家に帰るから」

途中、夫「腹落ち着いた」
私、(11時頃から腹へったを連発していたのになんで素直にできないかなあ、やっぱり前頭側頭型だよなあ)と、心の中で思い、取りあえず、低血糖を回避でき安心しました。


もう精神的にくたくた。


家に着いて、姑の声にイラつくも、怒鳴る気力もなく、病院に報告。
看護師さんに、ご迷惑をかけましたと謝りました。
「奥さん、毎週外泊させなくてもいいんですよ。無理しないでください。ちょっと外泊を休まれて、ご主人にも少し考えてもらった方がいいでしょう。奥さんに何かあったら大変ですよ」と、
優しいお言葉をいただき、そうだなあ、無理しちゃいけないなと思いました。


87.親友

2013-06-22 21:37:32 | ふだんの生活

86.ひどい私 のブログを見て、大学時代の親友が携帯にメールをくれました。

メールが来たと、気が付いただけで、ど~~~~と涙が出てきました。
うれしいです!ありがたいです!

ありがとう!! Sちゃん!

Sちゃんが、Sちゃん本人や娘さんが大変な時、私はなにも知りませんでした。
ごめんなさいね。何もできなくて!

それに、大学時代のもう一人の親友Kちゃん、今はどこにいるのでしょう?
まだ福島県内に居ることはわかりましたが、音信不通になって、何年になるでしょう。
Sちゃんと、Kちゃんが以前住んでいた田村市に行ってみようと私から言っていたのに、夫が前頭側頭型認知症になって、色々な理由をつけて、二の足を踏んでいる。
ごめんなさい。

それに、同じ前頭側頭葉変性症の家族がおられる皆さん、色々な経験をブログで発表してくれて、私はどんなに助かっているか、本当に救われています。
私が頑張る原動力になっています。

もちろん、家族は大事な支えです。
娘たち、姑、母、弟、弟の家族、夫の妹たちとその家族。

みんなに   ありがとう ! 

Sちゃん    ありがとう !