平成27年8月30日現在
夫はとても安定しています。
今日も外出しました。
外出目的は、床屋で散髪です。
カットAという理容室で、65歳以上1500円で顔そりと散髪がセットでできます。
散髪後、草生津川の土手を私と一緒に散歩しました。
歩く様子も足取りがしっかりし、以前はお尻をクネックネッとさせて歩いていたのが、今はゆっくりながらすっすっ歩いています。
歩き方までしっかりして不思議です。
自宅に帰って来る車の中で、血糖値・インスリンの報告もありました。
利尿剤が四日前から飲まなくても良くなった。
利尿剤は、糖尿病の末期と言われ、腎不全の診断を日赤で受けた時、腎機能のために処方されたのです。
「飲まなくなって大丈夫?」
「おしっこが出なくなった」
「えっ?」
「コーヒー飲むと出る」
とのこと。
まずは私も夫の様子を見る事にし、内科の先生に問い合わせることはせず、お任せにすることにしました。
血糖値は就寝前は300位あっても、朝には90位に下がっている
そのため、インスリン量が下がった
ランタスが 22単位
アピドラ 朝食前 18 昼食前 15(?) 夕食前 6
抑肝散を日赤から退院して、今のS病院に戻ってから飲むようになっていま。
前頭側頭型認知症の特徴は、以前のように顕著ではないような気がする。
〇時間・時刻に固執する
・病院に迎えに行く時刻を私が気にして、時間前に着くようにしているし、遅刻したら、帰る時刻を遅刻した分だけ遅く家を出ている
・自宅に帰って来て食事をする時など、食事できる時刻を前もって宣告しておく
*以前のように、自分から6:30に食べるとは言わなくなって大助かり
*余裕があるようになったのは、階段から落ちてからの大きな変化
・外出する時刻は13;00、病院に戻るのに自宅を出る時刻は16:30
〇こだわり
・自分の決めた予定は、絶対変えない
*外出の目的を決めて、絶対に変更できない
・本を買いに行く
・デパートに行く
・コーヒーをイオンのスタバにのみに行く
・散歩に行く
・CDを聴く・・・その時に決めたジャンル
一回の外出で二つの事をする時は、散歩が入る
(今の夫の楽しみ)
読書・・・今野敏から西村京太郎に戻った
今野敏はまだ作品が少なく、TVドラマ化されたと知ったら読まないと言った。
西村京太郎もドラマ化されているのに、それは気にしないらしい。作品もたくさんあるし、飽きないようだ。
野球観戦
・アメリカ大リーグ
・日本のプロ野球(アンチ巨人)巨人以外のチームが勝っていると喜んで見ている
・高校野球
夏の甲子園でのわが県の代表校はどうでもよかったらしく、自分の応援している高校があったらしいが、どこの高校か、わからない
自宅に外出・外泊して来ること
・散歩する
・洋服など持ち帰る
・レコードやCDを確かめる
・本を確かめる
〇不潔
・同じ洋服をずっと着たままで気にしない
・今は病院でお風呂に入るように言われて、習慣となっているので、3~7日で着替えている
それでも、汗をかいたものを三日も着ていると、この暑い夏場は、汗臭くて酸っぱい匂いになっていた
〇失禁・失便
・一時期、ちょっとした外出でも、頻繁におしっこが出たくなったり、病院に戻る途中に我慢できず、野小便することがあったり、コンビニで間に合わず、失便の事もあったが、今は何故か失敗していない。
〇反社会的行動
・乱暴なことはしなくなった
・私や姑に悪態はあまり言わなくなった
・病院に入院している患者さんの事は相変わらず、「あれはよ・・・・」「あいつは、汚くてよ」と、顎でしゃくって悪口を言う
・相変わらず看護師さんの好き嫌いがある
・相変わらず女性蔑視・・・それでも、私と姑と娘達・妹や姪たちは別に悪口の対象でなくなった
以前、あれほどおかしげな行動をとっていた夫を思い浮かべるのが難しいほどに、今は普通に近い夫です。
穏やかで、素直で優しい口調の夫になっています。
これも認知症のなせる業なら、神様仏様がもっと残りの人生を大切にしなさいとおっしゃっているのかもしれません。
今の生活に感謝して、夫との生活を大事にしていきたいと思います。
今がこれまでで一番いい時なのではないでしょうか。
一緒にデパートやスタバに入るなんて私には夢のまた夢です。
スーパーでリンゴを一つ手に取らせて、セルフレジでそそくさと会計・・・それも夏に入る前にやめてしまいました。
ドライブにも滅多に行かなくなりました。
車に乗る前の大きな声でのひとりごとと、
帰ってから車が止まらないうちにドアを開けて降りようとするのを力ずくで止めるのが億劫になってきました。
まだいろんなことに挑戦できそうですね。
ほんとに不思議なのです。
やっぱり階段から転落して、輸血して、回復していく過程で、赤の他人の善意の血液の影響かなと、思ってしまうのです。
死を意識・覚悟して、そういう考えや意識があるかどうかは、言葉にして聞いたことも話した事もありませんが、言葉にして言い表しはしないけれども、そんなことを考えている・いたのではないかと思うのです。
この穏やかな生活ができるだけ長く続くことを願っています。
Yさんのご主人の様子、胸が詰まります。
いままでも随分頑張って来られて、それも冷静に迅速に対応なさっていて、本当に感心するばかりです。
頭が下がります。
私のお手本・お師匠さんは、Yさんとららさん、それにfranzeさん、その他の若年性認知症のご主人のいらっしゃる方達です。
Yさん、がんばりすぎないでくださいね。