前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

8.反社会的行動

2013-02-01 22:48:48 | 前頭側頭型認知症

前頭側頭葉型認知症 は 脳の 前頭葉 と 側頭葉 が 萎縮 していく
認知症です

前頭葉は、主に意思や思考、感情をコントロールするとともに、人が行動を起こすという行為と深いかかわりがあります。前頭葉のあるおかげで、人は感情を抑制し理性的に行動することができる。

側頭葉は、聴覚や味覚をはじめ、記憶や判断力、感情等をコントロールするじゅうような働きを担っている。そのため、側頭葉に異常(障害)が起こると、記憶障害などを引き起こす。

何を調べても、そう書いてありました。

理性を失い、反社会的な行動をとっても、本人はその理性を司る脳の部分が委縮しているから、反社会的行動だとの、自覚がまったくない。

夫にも、残念ながら、表れています。

S病院に入院してから、同室の隣の男性のコーヒーを飲むのが気に入らず、コーヒーを窓からカップごと捨ててしまいました。そのため、ナースセンターの中にある観察室に、入れられてしまいました。本人は、自分のした行為に、自覚がないので、『ひどい病院だ』と、しょっちゅう言います。 ⇒ 本人はコーヒーが飲みたいのに飲めない、夜飲むのは、自分はしていなかったし、飲む音がうるさいから、そういう行為をした と 妻のわたしには想像がつきますが、今度面会にいったら、コーヒーやお茶について、持参してもいいか聞いてこようとおもいます。

また、着替えを持っていき、Gパンを持って帰ろうとしたら、ポケットから千円札を隠すように出して、別のGパンに移そうとしたのです。夫にはお金を一円も渡していなかったので、あれ?と思って聞きました。『そのお金どうしたの?』『知らない人から貸してもらった』『知らない人って誰?入院している人?』『知れない』『看護師さん?』『わからない』    (  もしかしたら、誰かから盗んだかな? )  早速看護師さんにお話ししたところ、『こちらでも、たしかめてみますが、そのお金は取り上げず、そのままにしておいていいですよ』といってくださった。そのやさしい言葉にすくわれます。ありがとうございます。

去年の5月にT病院に血糖値のコントロールがうまくいかなくて入院した。その時、同室に、主人の他に4人の方が入院していたのですが、その内3人が流動食のチューブをつけたかなりの年配の方達で、その方たちに、『 早く死ねばいいのに 』 と 言ったのです。 カーテン越しとはいえ、付添いの奥さんも一人おられたので、『 なんてこと言うの!! そんなこと言うもんじゃないでしょ!!!! 』 と小声でたしなめ、腹がたって情けなくて、わたしは帰ってしまいました。 とても考えられないことばでした。 もうすでにあの時から、前頭側頭葉型認知症になっていたのじゃないかと、今は思えます。

そう思えば、姑の首を絞めたのも納得がいきます。