前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

7.前頭側頭葉型認知症の特徴 配慮がなくなる

2013-01-31 21:31:25 | 健康・病気

夫は もともと 頑固で 自分のきまったパターンのルーティンの生活が好みだった

それが 更に 去年は強調されていた(今思うと)

その頃は、 自分の夫が 認知症 それも前頭側頭葉型という、 聞いたこともない認知症で、 65歳以下は 若年性認知症だという 知識もない

まさか まさか じぶんの夫が認知症になるとは 思ってもみなかった

そんなことが じぶんの身に降りかかるとは 思っていなかった

もちろん 夫だって 姑だって 同じはず


夫は 自分で自分の下着や洋服を洗濯し、食事の買い物を市場に買い物に行く人だった。音楽も好きで、自分の決めた時間に、自分が今日聞こうと決めていたレコードやCDを、聞いていた。散歩の時間も決めていた。歩くコースも、犬の散歩コースも決まっていた。糖尿病だったので、昼食後1時間以内に散歩や自転車に乗ることに決め、雨の降らない限り、きっちりやっていた。無口だが、それなりに、わたしや姑にも、配慮はしてくれていた
 ただ、姑や私が体調を壊し横になることがあっても、優しい言葉や食事の準備は簡単でいいよとかいうことは、一切なかった。お酒が好きで、仕事に行っていない時は、毎晩晩酌をしていた。糖尿病を発症する前は、日本酒、発症後は焼酎。平均的な、わがままな、日本的な中年男性。

それが、去年は、母親べったり
発達障害(あるTV番組で大人の発達障害というのをやっていて、夫の態度がそっくりだった)だったんじゃないかと疑う行動が、あらわれた。
わたしには 言いたい放題 
私はその夫のことばに傷つき、離婚まで考えた。 毎日毎日つらかった。 死のうかと考え、犬を車に乗せ、泣きながら、夜、港の岸壁に何度も行ってしまった

   配慮のないことばの一例
           
・おまえは人の金は使うくせに自分の金は使わない
            ・くだらないテレビ見て
            ・なにやってるのよ
            ・こんな血糖値の高くなるものを作って
            ・こんなもの喰われねえ
            ・俺の事なにも考えてないものな
            ・おまえは妻の仕事をしていない
            ・早くしろ

    


6.救急車を呼ぶ続き

2013-01-31 20:22:45 | 健康・病気

救急車【平成12年10月8日(日)】を呼ぶ 2日前【10月6日(金)】の出来事がで、ブログの5で  そのつづきを書きます

 

叔母が我が家に寄ってくれた

夫が2階から降りてきて 『 〇ちゃんだいじょうふだ?』 と聞くと 

『 腰いで(腰痛い)』 と 腰をもむ動作をする


叔母がすぐ、『 どれ 』 と 腰をもむ  夫はますます 『 いでー(痛い)いでー 』 と 叫ぶ

わたし 『 おばさん かえって痛み増すから もまないで 』

叔母さんには 事情をあれこれ説明している暇はなかった

夫が また 『 かあさん どごさいるのよ 』 と 聞くからだ

姑は姑の実家から 姑の妹の家に行って 泊めてもらった

夫は わたしに何度も 『 かあさん どごさえったのよ(何処に行ったんだ)』と聞いた

 

わたしは その度に 『 あした 帰ってくるから 』

夫 『 ほんとだべな(本当だろうな) 』 『 本当だから 』

この会話が 何度もつづいた

それでも 姑がいる時より 夫は わたしの 言うことを聞いてくれて その夜は無事に過ぎた



翌日 午後 姑は帰ってきた

また 夫は べったり 自分の母親についてまわり 一時も自分の傍から離さない

トイレにもついていく

お茶を飲むと お茶を飲むなという 姑はおやつも食べられなくなった  


5.救急車を呼ぶことに

2013-01-31 11:30:07 | 健康・病気

平成12年10月6日頃の事です

10月8日(日)に救急車を呼ぶことになるのですが、その2日前の出来事です。

 「わたしの首を絞めた」 と 姑が嫁のわたしに言う

(うそでしょう)  と 内心思うものの、「どんなふうだったの?」と聞くと

肩をつかんでこんなふうにと 自分の首を絞める 動作をしてみせる

その後 こわい! 怖い! 恐い! と 自分のむすこから逃げるようになっていた

その日も、姑は夫に追いかけられた

『 恐い!恐い! 〇〇(私の名前)たすけでけれ! 』 と 逃げ回る

『 隣の家に逃げて 』(私) 姑は仕度をして 隣の家に逃げて行った

その間 わたしは 夫を抑えて 出て行かないようにした

『 かあさん どごさえったのよ(何処に行ったんだ?) 』(夫)

いろいろ誤魔化した

隙を見て、お隣に行き、『 おばあちゃんをおばあちゃんの実家に行かせたいとおもうので、それまでお願いします 』 と 夫の状況を少し説明し お願いした

夫は2階の自分の部屋に上がっていた
姑の実家に連絡し、車で迎えに来てもらう

叔母が内に寄ってくれた


4.前頭側頭葉型認知症の夫①63年の概要

2013-01-31 00:47:38 | 健康・病気

昨年から異常な言動をするようになり、いろんな事があった

そのいろんな事が起こったことを書く前に、夫の事を整理します

A.夫の性格・趣味等

 性格 : まじめ 時間に几帳面 がんこ 無口  
      自分に自信あり
      運動が好きではない? 好色 自転車で散歩
      車の免許なし
      機械が苦手 買い物が好き 節約家  収集好き     
  
 趣味 : 音楽鑑賞
  (ロック、カントリー、ジャズ、クラッシック、ポップ )  
      野球観戦(主にTV、アンチ巨人 )

B.病歴  高血圧 1982年( 結婚当初から )~
       甲状腺機能低下症 1984年 ~
       痛風 1987年頃 ~
       糖尿病( Ⅱ型 ) 1991年 ~
       うつ 2006年 ~
       糖尿病 稀なことだがⅡ型からⅠ型に
             変異していると診断 2010年 ~
       白内障 2011年 ~
       脊柱管狭窄症 2011年 ~

C.夫の63年間の主な出来事
  1、父 死亡 ( 昭和48年 1973年 ) 
         現在地に住む 転職
  2、妹ふたり結婚
  3、夫とわたし見合い結婚、姑と同居 
              ( 昭和58年 1983年 )
  4、むすめたち生まれる
            ( 長女 昭和59年 1984年 )
        (
 次女 昭和61年 1986年 )
  5、夫の勤務する会社大変革
  6、夫 東京へ単身赴任 
             ( 平成元年 1989年 )
  7、糖尿病発症 ( 1991年 )
  8、夫、勤務先で倒れ、日赤の救急外来へ
        ( 1992年 )
     その後 会社に異動希望を出し、子会社に移る
    ( 2006年 )
  9、うつを発症 3年間の休職後 退職 ( 2009年)
 10、実の妹 肺がんで亡くなる ( 2010年 )
 11、糖尿病がⅠ型に変異し血糖値のコントロールが
    できなくなり入院  
( 2012年)
 12、異常行動が表れ、救急車で大学病院に運ばれ、即入院
    低ナトリウム血症と診断される
    また、さまざまな検査の結果 前頭側頭葉型認知症と
    診断される
 13、大学病院(2ヶ月25日入院)から現在の
    S病院(内科精神科)に転院し 今に至る

こう書き出してみると、いろいろあったなあー
歌の文句じゃないけど、人生いろいろだね
おとうさん  いまごろどうしているかなあ
ちゃんと寝てるかな?
低血糖起こしていないといいけど

低血糖を起こしても、ブドウ糖を飲みたがらなくて、困っていると看護婦さんが言っていた
前回の面会の時、そのことがどうなったか聞いたところ、女性の看護師さんの言うことは聞かないが、男性だとちゃんと言うことを聞いて、ブドウ糖を飲んでいるとのことだった。但し、タブレット4錠(10g)のところ1錠しか飲んでくれないですけどねと、男性の看護師さんがおっしゃていた。
ある女性の看護師さんが、『 わたしがついていて、なにかあったら大変(責任)だからちゃんと言うことを聞いて、飲んでくれるといいけど 』 と。
ほんとうに看護師さんたち、ごめんなさい!! よろしくおねがいします!!

    
    



3,自分だけじゃない(夫が前頭側頭葉型認知症)

2013-01-30 01:17:50 | 健康・病気

自分だけじゃない わたしだけじゃ

去年の8月ザーザーと雨の降る日、前に勤務していた同僚Kさん
      Sさんと会食をした
     Kさんは認知症のお母さん(アルツハイマー型?)を去年だっ
     たか、亡くされていた
     お父さんもあの東日本大震災の時、
     (震災の起こった場所とは違う県に住んでいた)
     亡くなり、あの大変な時期にお葬式等執り行う経験をしていた
     

そんな中、わたしは主人に振り回されて大変だと い~ぱい愚痴を
言った (その頃はまさか自分の夫が前頭側頭葉型認知症だとは、また
前頭側頭葉型という認知症があるとも知らなかった)

    『 大変なのはあなただけじゃないよ 』   穏やかな言い方だった

また、同じく同僚で10年以上先輩で、娘の同級生のお母さんにも言われた

    彼女は、ご主人のお父さん(舅)とお母さん(姑)の事を話してくれた
    お父さんは前頭側頭葉型認知症で、わたしの主人と同じ病院に入院後、
    グループホームに入って生活していること
    舅さんが前頭側頭葉型認知症のため、姑さんに暴力をふるっていたため
    姑さんを引き取って同居していること
    姑さんも認知症で、近くのコンビニに買い物に行くと言って
    つけていたGPSをはずし出かけ、とんでもなく遠いところまで迷子になり
    警察から電話があり、迎えに行った経験など話してくれた


   『 あなただけじゃないよ   彼女にも言われた

そして  このブログを書こうと思ったきっかけとなったのが


前頭側頭葉型認知症を検索していて見つけたブログ
(ここにリンクを貼り付けたいのだが、まだやり方を知りません)

【前頭側頭葉型認知症~主人が若年性認知症に~】(ウェブリブログ)でした

彼女のもの凄いがんばっている介護のブログを見て

まだまだわたしはましなほう、恵まれている、

   私だけじゃない   と  ほんとうに励まされました

そして、そのブログをパクったようなタイトルをつけてしまいました
ごめんなさい  でも、きっと許してくれますよね


前頭側頭葉型認知症は検索していても、なかなか症例が少ないようです
特に夫が、若年性認知症、というのは、なかなかみつかりませんでした
わたしの夫は現在63歳
突然(というか最近は解ってきました)軽い暴力をふるいます
そのブログのご主人は40代の発症で進行も早いようです
ほんとうにつらくて、悲しくて、やることがいっぱいで、
逃げたくて、でも、できなくて、
突然なんの脈絡もなく、なみだがぼろぼろ出てきて、
くるまを運転していてぼーとなって、職場や家に曲がる道を通り越したり、
犬と散歩していて、下うつむいて、知り合いに会いたくなくて・・・
いちばんはふとんに入ってから、突然鼻の奥がツーンとなって泣いてしまうこと
「何やってだ私は」と声をだし
『わたしだけじゃない』と 呪文のようにとなえています


同僚とブログの方とに感謝です  
ありがとう

そして いつも でんわやメールで 私の愚痴や話を聞いてくれる
聞くのも 家族だから同じように苦しいのに その苦しみに気づいてあげれなかった母です
ごめんなさいね  そして 
ありがとう
これからも よろしくね


そして おばあちゃん(姑) いつも きびしく つらくあたって ごめんなさい
いっしょに  たすけあって  がんばろうね