本日(8月22日)、大阪府教育委員会会議で、来年度の教科書採択がありましたが、今年も大阪は、教育委員会による「実教外し」を阻止することができました。
これは、危ない教科書を子どもたちに渡すな!大阪の会が、粘り強く情報公開制度等を利用し、中原教育長の行動の不当性を明らかにして来た成果といえます。
8校の実教日本史学校選定は「条件付き採択」ではありますが、採択されました。しかし、補完教材の使用の強制等まだまだ問題は残っています。今後もみなさんとともに教科書への不当な介入を許さず声をあげていきたいと思います。以下、大阪の会のIさんからのメールを転載します。
8月22日、大阪府教育委員会議で、高校教科書採択がおこなわれました。結論から言いますと、実教日本史については、高校日本史A(302)を選定したのが3校、高校日本史B(304)を選定したのが5校となり、合わせて8校での選定となりました。昨年度から引き続き実教日本史を選定したのが3校で、今年度から新たに選定したのが5校となっています。これらの8校の選定に対して、教育委員会議では、「条件付き採択」とはいえ実教日本史を採択しました。教育委員会議の中では、事務局から選定教科書の報告があり、ほとんど議論がなく採択がおこなわれました。
昨年、中原教育長と歩調をあわせて強烈な政治介入をおこな った大阪維新の会(以下「維新」)は、表だって政治介入の動きを見せませんでした。昨年、私たちは、「維新」の介入をことあるごとに問題にしました。そのことは、マスコミでも取り上げられたり、府議会でも議論となりました。また、今年の7月には昨年8月8日の中原教育長と「維新」との勉強会のやりとりを公にさせ、政治介入の実態を明らかにしてきました。そういったことの結果として、今年の維新の会の介入を事実上封じることもできました。
しかし、いくつかの学校では、各学校の教科担当者から実教の選定をしようとしたところ、校長の圧力で覆されたところもありました。また、実教を採択した学校では、今後「補完教材」使用が強制されていきます。今後、各学 校での校長圧力の実態を明らかにしたり、「補完教材」の問題点を明らかにし、強制をやめさせる取り組みをおこなっていきたいと思います。
昨年度、明成社(旧課程版)を採択した1校が、同じく3年生で明成社版(新課程版)を選定し、そのまま採択されました。このことについての取り組みも必要となっていることを痛感しました。