昨日の東大阪市教科書採択について、なぜ育鵬社に決定したのか、どういう経緯でそうなったのか疑問の声が上がっています。
東大阪市教育委員会を傍聴されたMさんの怒りに満ちた傍聴記を掲載します。
Mさんより
本日の東大阪教科書採択ははじめから決まっていたように、選定委員会の答申にもない育鵬社を再び採択するという暴挙を行いました。
傍聴希望80数名の中から幸いにして、12人の傍聴者の内8人が採択させない市民で確保しました。
13;30~の会議ははじめに傍聴者にも会議録が配布され、その中の選定委員会答申一覧には、なんと地理、歴史、公民ともに育鵬社以外の3社が選定されていました。
思わず『やったー』とぬか喜び、そんな甘いはずはないと思ったら、案の定報告した教育次長が経過報告の中で、『保護者の意見反映のため、調査の結果現在使用の教科書を使用してほしい」との意見があったと補足し、それが現在の公民、歴史には含まれていないとわざわざ説明したころから、怪しい雰囲気が漂いはじめ、閉会後の記者会見で乾教育委員長は育鵬社に決めた理由にそれを持ち出したのには驚きもないです。
とりあえず会議は国語から粛々と進み、極めてあいまいな採決もとらない決定のしかたが、気になっていたことと、前回も育鵬社を推薦した酒井教育委員がしきりに『現行の教科書では・・」と『現行」を持ち出していたのがひっかかっていましたが、各教科5分も要さず粛々と決めていきました。
それにしても、社会の地理は帝國書院から東京書籍に、歴史は東京書籍から教育出版に現行ではない教科書を採択しながら、公民になるといきなり『現行が一番いい」と言い出し、選定委員会の名誉のために言っておくと、それぞれ選定の観点を5点(人権とか東大阪にふさわしいかとか)、また、選定された各教科書の理由を逐一報告した上での、教育委員による育鵬社『現行通り」との決定だったことが茶番を証明しています。
ちなみに選定委員会があげた3社とも、『現代社会にふさわしい内容、拉致問題、東大阪の子どもを大切にしているかをクリアし、国旗国歌もきちんと説明されている、遜色ない」と言う報告したあとに
まず、酒井委員が現行育鵬社と東京書籍に差はない。差がないなら現行のほうがいい。変える必要ない(やはり一番の推進者)。
神足委員は多角的多面的に考える分野において甲乙つけがたい。決められない。どの教科書でも良い(責任放棄にのけぞりそう)
堤委員(この4月から採用)それぞれ現代社会のしくみ課題を偏りなく書かれている。突出して記述に彩色あるのを判断すると現行でいい。(やっぱりおまえもか)
教育長は前回育鵬社を推進したくせに、なぜか今回は生徒たちの興味関心をひく細かい工夫がされている、総合的に判断して教育出版がいい(これ明らかな茶番)
乾教育委員長が神足委員に再度どれかと問いかけると神足委員『現行でもかまいませんが、他のでも」と言葉をにごす。
乾教育委員長が『私も現行でいいと思うが、教育長いかがですか・と問いかける。教育長は「先ほど申しあげたとおり』と小さな声でつぶやく。
乾教育委員長が神足委員再度現行でいいかと確認し、「それでは現行通りでいきます」(ええーっつ!ちょっと待てよ。なんじゃそれ?)
やはりわずか5分程度で決めてしまいました。しかも育鵬社の採択理由を一言も言わず、取材していた記者まで『いつ決まったのか?」とあとから聞きに来るようなひどい決め方。
傍聴者の怒りの抗議に『退室を命じる』委員長。2時30分より前に決まってしまったことを伝えるために、一人退出する。
その後、傍聴者から『茶番やないか?野田市長に言われたのか?責任を持って採択しろ」と抗議の声があがるが、平然と15社を決めていき3時には15の教科書全ての採択が終わりました。
ちなみに私も退室を命じらましたが、平気で出入り自由だったし、最後まで抗議のヤジを飛ばし続けても、別に力づくで制止はしないという状況。はじめから予想していたのでしょう。
これが東大阪教育委員会の実態。4年前に突然採択された驚きと悔しさに、丁章さんが『東大阪の教育は死んだと思った。だから生き返らせなければと立ち上がったと、教育委員会への申し入れに語られましたが、今日は胡桃澤さんが『4年前東大阪の教育は殺された。よみがえらせようとしたのに、二度殺された。』と、怒りと悲しみを記者会見で声明として読み上げました。
市役所前で抗議街宣を行い、再び抗議と撤回を誓って解散したのが5時20分頃。長くしんどい午後でした。東大阪のやり方はまさに安倍の集団的自衛権と同じ手法、クーデター的やり方。文科相が通知した「選定委員会の絞り込みにしばられず、教委育委員会議で決定」を忠実に実行した安倍、野田路線の始まりといえるでしょう。
けれど東大阪の市民は「しつこくあきらめず」がモットーで、これからも、市教委へ押しかけ、抗議撤回を続けます。このまま「見殺しにされてはたまりません」。たくさんの府下の支援の方々に感謝しつつ、まだまだ各地で採択が行われます。互いに力を束ねてがんばりたいと思います。
東大阪市教育委員会を傍聴されたMさんの怒りに満ちた傍聴記を掲載します。
Mさんより
本日の東大阪教科書採択ははじめから決まっていたように、選定委員会の答申にもない育鵬社を再び採択するという暴挙を行いました。
傍聴希望80数名の中から幸いにして、12人の傍聴者の内8人が採択させない市民で確保しました。
13;30~の会議ははじめに傍聴者にも会議録が配布され、その中の選定委員会答申一覧には、なんと地理、歴史、公民ともに育鵬社以外の3社が選定されていました。
思わず『やったー』とぬか喜び、そんな甘いはずはないと思ったら、案の定報告した教育次長が経過報告の中で、『保護者の意見反映のため、調査の結果現在使用の教科書を使用してほしい」との意見があったと補足し、それが現在の公民、歴史には含まれていないとわざわざ説明したころから、怪しい雰囲気が漂いはじめ、閉会後の記者会見で乾教育委員長は育鵬社に決めた理由にそれを持ち出したのには驚きもないです。
とりあえず会議は国語から粛々と進み、極めてあいまいな採決もとらない決定のしかたが、気になっていたことと、前回も育鵬社を推薦した酒井教育委員がしきりに『現行の教科書では・・」と『現行」を持ち出していたのがひっかかっていましたが、各教科5分も要さず粛々と決めていきました。
それにしても、社会の地理は帝國書院から東京書籍に、歴史は東京書籍から教育出版に現行ではない教科書を採択しながら、公民になるといきなり『現行が一番いい」と言い出し、選定委員会の名誉のために言っておくと、それぞれ選定の観点を5点(人権とか東大阪にふさわしいかとか)、また、選定された各教科書の理由を逐一報告した上での、教育委員による育鵬社『現行通り」との決定だったことが茶番を証明しています。
ちなみに選定委員会があげた3社とも、『現代社会にふさわしい内容、拉致問題、東大阪の子どもを大切にしているかをクリアし、国旗国歌もきちんと説明されている、遜色ない」と言う報告したあとに
まず、酒井委員が現行育鵬社と東京書籍に差はない。差がないなら現行のほうがいい。変える必要ない(やはり一番の推進者)。
神足委員は多角的多面的に考える分野において甲乙つけがたい。決められない。どの教科書でも良い(責任放棄にのけぞりそう)
堤委員(この4月から採用)それぞれ現代社会のしくみ課題を偏りなく書かれている。突出して記述に彩色あるのを判断すると現行でいい。(やっぱりおまえもか)
教育長は前回育鵬社を推進したくせに、なぜか今回は生徒たちの興味関心をひく細かい工夫がされている、総合的に判断して教育出版がいい(これ明らかな茶番)
乾教育委員長が神足委員に再度どれかと問いかけると神足委員『現行でもかまいませんが、他のでも」と言葉をにごす。
乾教育委員長が『私も現行でいいと思うが、教育長いかがですか・と問いかける。教育長は「先ほど申しあげたとおり』と小さな声でつぶやく。
乾教育委員長が神足委員再度現行でいいかと確認し、「それでは現行通りでいきます」(ええーっつ!ちょっと待てよ。なんじゃそれ?)
やはりわずか5分程度で決めてしまいました。しかも育鵬社の採択理由を一言も言わず、取材していた記者まで『いつ決まったのか?」とあとから聞きに来るようなひどい決め方。
傍聴者の怒りの抗議に『退室を命じる』委員長。2時30分より前に決まってしまったことを伝えるために、一人退出する。
その後、傍聴者から『茶番やないか?野田市長に言われたのか?責任を持って採択しろ」と抗議の声があがるが、平然と15社を決めていき3時には15の教科書全ての採択が終わりました。
ちなみに私も退室を命じらましたが、平気で出入り自由だったし、最後まで抗議のヤジを飛ばし続けても、別に力づくで制止はしないという状況。はじめから予想していたのでしょう。
これが東大阪教育委員会の実態。4年前に突然採択された驚きと悔しさに、丁章さんが『東大阪の教育は死んだと思った。だから生き返らせなければと立ち上がったと、教育委員会への申し入れに語られましたが、今日は胡桃澤さんが『4年前東大阪の教育は殺された。よみがえらせようとしたのに、二度殺された。』と、怒りと悲しみを記者会見で声明として読み上げました。
市役所前で抗議街宣を行い、再び抗議と撤回を誓って解散したのが5時20分頃。長くしんどい午後でした。東大阪のやり方はまさに安倍の集団的自衛権と同じ手法、クーデター的やり方。文科相が通知した「選定委員会の絞り込みにしばられず、教委育委員会議で決定」を忠実に実行した安倍、野田路線の始まりといえるでしょう。
けれど東大阪の市民は「しつこくあきらめず」がモットーで、これからも、市教委へ押しかけ、抗議撤回を続けます。このまま「見殺しにされてはたまりません」。たくさんの府下の支援の方々に感謝しつつ、まだまだ各地で採択が行われます。互いに力を束ねてがんばりたいと思います。