本日は、枚方なぎさ高校10周年記念式典が枚方市民会館でありました。全校生が参加する行事でしたので、急遽、ビラを用意し、会場を訪れた生徒たちに配りました。今年の3月まで教えていた現3年生、2年生、久しぶりに見る懐かしい顔、顔、顔にぐっとこみあげてくるものがありました。1年生は、離任の時に話しただけですが、「足踏まれた」話した先生やろ、と覚えてくれていた生徒が複数いました。
「足踏まれた」話というのは、誰かに足踏まれたら、我慢せずに諦めずに「痛い!」ってちゃんと言おうよ。それでなければ踏んだ人は、いつまで経っても自分が「足を踏んだ」ことに気づかない、という「差別」のたとえ話をそのときしたのですが、覚えてくれていたなんて感激でした。
下記は、「なぎさ」の生徒に配ったビラです。
枚方なぎさ高校のみなさんへ
お元気でしたか?
お久しぶりです!
と、言っても1年生のみなさんは、私のこと知らないですよね。
私は、今年の3月まで枚方なぎさ高校で教員をしていた志水博子といいます。(注「辻谷」のことです)
今日は、みんなに知ってほしいことがあってこのプリントを渡しに来ました。
できれば読んでくださいね。
私は、今年の枚方なぎさ高校の卒業式で「『君が代』斉唱時には起立して斉唱せよ」と「命令」を受けました。しかし、そんな「命令」に従うことはできないと「君が代」斉唱時には立ちませんでした。その為、減給処分を受け、「再任用」(定年後も仕事を続ける制度)を希望していましたが、それも不合格になりました。私は、この「命令」の背景には大きな企図があると考えています。第一、どう考えたって、「君が代」を立って歌え、などいう「命令」そのものがおかしいです。そのうえ、来年の卒業式に向けて、中原教育長は「口元チェック」通知(「君が代」を本当に歌っているかどうか、先生の口元が動いているかどうか検査しなさいという通知)を出すと言っています。本当に馬鹿げていると、思いませんか?いったい、どうしてこんなことになったのか、私は、それを明らかにする為、来年1月裁判を起こすことにしました!と、言っても、これは私1人ではできなかったと思います。私と同じく「不起立」で処分された10名のなかまをはじめ、多くの方が応援してくださっています。弁護士さんも20名近くの方がこの裁判にかかわってくださっています。それはとても嬉しいことですが、私が、この裁判を一番知ってほしいのは、そして応援してほしいのは、枚方なぎさ高校のみなさんです。次は、もっと詳しい冊子を配りますので本日はその予告だと思ってください。
もう一つは、「ど・こ・で・も学校」へのお誘いです。みんなは、枚方なぎさ高校に通いながら、世の中のことでも学校のことでも「これって、おかしい!」って思うことがたくさんあると思います。たいがいの場合は、しかたがないと諦めてしまいますよね。でも、諦めずに「おかしい」って思うことに取り組んでみませんか?現在、「ど・こ・で・も学校」は、私も含めて4名で「やりたいこと」に取り組んでいます。憲法のことや表現・映像のこと、夏のイベントではスイカ割りをしました。楽しいこと、おもしろそうなこと、一緒にやりませんか?そして世の中のおかしなことを変えていくためには何ができるか一緒に考えてみませんか?入学生には今だけの特典!「憲法」の本をプレゼントします!「ど・こ・で・も」学校へのお問い合わせ・入学希望は、メールください。では、お問い合わせ待っています。元気でね。また、会う日まで。
2013.11.22 志 水 博 子