本年の卒業式で不起立処分を受けたグループZAZA11名のメンバー野村尚さん、吉田正弘さんが合同で支援集会を開催します。多くの方々のご参加をお願いします。
不起立」処分撤回-野村・吉田支援-集会ご案内
=この2年6ヵ月のこと=
《君が代起立》を職員に義務づける「君が代起立条例」が2011年6月に制定され、《同一職務命令違反3回で免職》を定める「大阪府職員条例」が2012年度から施行されました。
その中で、2012年1月17日、「全教職員に対する教育長通達-校長からの職務命令」が発せられ、府下の学校は「全面的な職務命令-処分体制」に置かれることになりました。
2011年度卒業式において府下の公立学校で35名、2012年度入学式において2名、2012年度卒業式において12名の教職員が「不起立」等による処分(文書訓告、戒告、減給)を受け、また、そのうち7名がそれらを理由に再任用を拒まれるという実質上の解雇処分を受けました。
府教委の強権的な管理体制の下、学校職場には重苦しい雰囲気が蔓延し、多数教職員が日常的な抑圧感に息苦しさを感じています。
=吉田さん・野村さんのこと=
吉田正弘さん(府立H高校)は2012年度3年生担任としての卒業式における不起立を理由に、「上司の職務命令に忠実に従う義務に違反」し、「その職の信用を著しく失墜するものである」として戒告処分を受けました。
野村尚さん(府立K高校)もやはり3年担任としての卒業式において同じく戒告処分を受け、更に、処分伝達後、「今後、入学式や卒業式等における国歌斉唱時の起立斉唱を含む上司の職務命令には従います」という「意向確認」に(違法な思想調査であるがゆえに)応じなかったことを理由にして、決定していた再任用を取り消されました。
=被処分者支援、そして、この状況を変えよう=
「君が代」斉唱時に座っていたことだけで戒告処分を受ける、それは本当に仕方がないことなのでしょうか? ましてや、解雇によって生活権さえも奪われるということがあってよいものなのでしょうか?
処分を受けた方が例外的な存在なのではなく、「自分の身に降りかかってくる」事柄だと多くの者が感じています。
私たちはこのような状況を受け入れ順応しているのではありません。抑圧を感じ息苦しさを感じること自体がその表れです。しかし、その感覚が一人一人のうちにしまい込まれているままでは、いまの事態に抗うことが難しいのではないでしょうか。少しでも形のある行動を探っていきたい、という思いを強く持ちます。
被処分者への支援は、その結束点の一つになると考えます。
吉田・野村両氏は、この処分が憲法第19条が保障する思想良心の自由を侵していること、教育基本法第16条に言う不当な支配にあたること、特定行為について問いただしそれを任用の条件とすることが違法な思想調査・差別であること、等を主な論点として、人事委員会に処分撤回の申し立てをしています。また、再任用取り消しについては公開質問状を携えて直接府教委に交渉を求めようとしています。
お二人の処分撤回の闘いを支援し、また、職場内外で私たちが置かれている状況を交流し、この状況を変えるきっかけが得られたら、という気持ちを込めて、下記の通り、「処分撤回-野村・吉田支援集会」を開きます。
是非ともご参加くださるよう要請いたします。
処分撤回-野村・吉田支援-集会 日時 : 2013年12月7日(土) 午後2時~ 場所 : 大阪市住まい情報センター研修室 (地下鉄天神橋筋六丁目駅下車すぐ) 主催:吉田さんの処分撤回を支援する会 再任用問題(野村支援)連絡会
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