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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

One for All ! All for one !(47)

2013-03-24 21:57:56 | 渡部通信

渡部秀清さんのメールの掲載です。久しぶりで申し訳ないです。

渡部さんは根津さんのことを「彼女は苦しい闘いの中で鍛えられ、その度にたくましく、人々に優しくなってきたのではないか、とも思う。」と表現されています。すてきです。
 
また、渡部さんたちは次のように話をされたそうです。
 「私たちは敵の中にも仲間を作り、
 内部から彼らを崩壊させなければならない。
 そのためには人々を大事にしなければならない」 同感です。
 
 
根津さんの「卒業式チラシまき報告12」をまず紹介します。(重複ご容赦)、その後ろに私の感想を載せます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3月22日(金)
 今日はあきる野学園小中学部の卒業式。
 中学部を卒業する生徒は1年生のときに私が(も)担任した生徒たち。
 昨夜は生徒たちの写真を見て、思い出にふけった。

 今朝は7時20分に校門前に行った。

 7時32分、副校長2人が連れ立ってやってきて、「ビラの配布は止めてください。
 敷地に入ることは止めてください」と通告。私はいつもの通り、無対応で応じた。
 その後、副校長2人は「国歌斉唱」時だけは不起立者のチェックに会場に行ったが、
 それ以外は今日も玄関の中で、私(?)を監視し、出動態勢をとっていた。

 昨日都教委が5人も来たのは、
 19日に板橋特別支援学校に支援者が大挙したからだという。
 今日は遅くに行ったので、都教委の人間が来ているかは不明だった。

 福生警察からも2名が動員されていた。

 同僚だったAさんは温かい飲み物を差し入れてくれた。
 Bさんは「田中さんからの祝いのことばを子どもたちに伝えるよ」と言いに来てくれた。
 Cさんは、「根津さんのこと(式への出席)、何もできなくて、ごめんなさい。」と。

 担任した生徒の保護者には、訳を話してチラシを手渡した。
 「そんなひどいことをするんですか」と。

 今日も長いこと、門の前に座り、卒業式と教室に戻ってのお別れの会を終え、
 校門に出てくる卒業生親子を待った。

 1時半、校門前に出てきた親子にお祝いのことばをかけ、思い出話をした。
 生徒も保護者も私が来たことを喜んでくれた。

 「一緒に写真に入って」と保護者から言われ、「私は校長から敷地に入るな。
 入ったら警察を呼ぶ、と言われているので」と一旦は辞退したのだけれど、
 間髪入れず、「そんなこといいよ」と誰かが言うのにつられて、写真に収まった。

 私も何枚もの写真を撮った。
 しばらくの時間そこで「お祝い」をし、
 入学式にもお祝いに来ることを約束して、別れた。

 この様子を副校長や校長は見ていたのであろうか。
 「君が代」不起立者を排除することに血道を上げるよりも、
 排除しないことの方が、賢いやり方であることに、気づいてもよさそうなものを、と思う。
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この間の根津さんの闘いを見ていてつくづく思う。
彼女は生徒・保護者・教職員を本当に大事にする人だ、と。
 
今回のメールには、「One for all !・・」(45)のメールにあったように、
校長が職員に対して「(根津からは)チラシを受け取るな。話をするな。」、
と言っていたにもかかわらず、
 「同僚だったAさんは温かい飲み物を差し入れてくれた。
  Bさんは『田中さんからの祝いのことばを子どもたちに伝えるよ』と言いに来てくれた。
  Cさんは、『根津さんのこと(式への出席)、何もできなくて、ごめんなさい。』と。」
とある。また、
 「『一緒に写真に入って』と保護者から言われ、『私は校長から敷地に入るな。
 入ったら警察を呼ぶ、と言われているので』と一旦は辞退したのだけれど、
 間髪入れず、『そんなこといいよ』と誰かが言うのにつられて、写真に収まった。
 私も何枚もの写真を撮った。
 しばらくの時間そこで『お祝い』をし、
 入学式にもお祝いに来ることを約束して、別れた。」、
ともある。
 
その結果、都教委の方ばかり見ている副校長や校長は、
みんなの前で醜態をさらすことになったのである。
 
また、生徒・保護者・教職員を大事にする彼女だから、
これまでいくら処分され転勤させられても屈しなかったし、
転勤させられた先々で共感者や仲間を増やしていったのだと思う。
(田中聡史さんもその一人)
 
また、彼女は苦しい闘いの中で鍛えられ、
その度にたくましく、人々に優しくなってきたのではないか、とも思う。
 
そういえば、都庁の中にも彼女を陰ながら支持し、
彼女の処分動向を気にかけてくれていた人たちも何人かいた。
 
3月21日に都教委定例会に5人(根津さんはあきる野学園へ)で行った際、
私たちは待ち時間中に、こんなことを話し合った。
 「私たちは敵の中にも仲間を作り、
 内部から彼らを崩壊させなければならない。
 そのためには人々を大事にしなければならない」、
と。
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朝鮮学校ええじゃないか!春のモア・パレード(ミニルポ)

2013-03-24 20:10:26 | 

本日(3月24日)「朝鮮学校ええじゃないか!春のモア・パレード」(扇町公園)に参加しました。大阪には多くの在日コリアンと呼ばれる人々が暮らしています。日本の学校に通う子どもたちもいれば民族学校に通う子どもたちもいます。

民主党政権において実現した「高校授業料無償化」のなかで、朝鮮学校は適用除外という差別を受け続けて来ました。政治が率先して民族差別を意図的に作り出してきたわけです。さらに自民党安倍政権のもとでは、下村博文文部科学相が2月20日付けで朝鮮学校を高校無償化の対象外とするため省令改正までも行いました。自国政府自らが率先して民族差別を行うことを私たちは許すわけにはいきません。朝鮮学校無償化適用除外は日本社会に暮らすすべての市民的課題であるのですから。

振り返ってみると、在日コリアン(朝鮮籍・韓国籍・日本籍)-民族的ルーツを朝鮮半島のもつ生徒とのかかわりは、私にはひときわ印象的でした。日本社会においてマイノリティとして存在する彼・彼女らは、日本社会に日本人(マジョリティ)として生まれ存在する生徒とは異なり、自らのアイデンティティにひときわ真剣に向き合わざるを得なかったように思います。「私」を問い、生き方を模索する彼・彼女らから教員である私は逆に教えらました。その一つは私自身の生き方であり、日本社会の在り方でした。

 

 朝鮮学校ええじゃないか! 春のモア・パレード

 弁護団長丹羽雅雄さんからの怒りに満ちた報告

安倍内閣のレイシズムと言っても過言ではない政策の有り様、大阪橋下政治における排外主義による補助金不交付を指摘され、これが憲法違反であること、国際人権規約違反であると断言されました。そして、これらの問題の本質には、教育への不当な政治介入、戦前から今なお続く植民地主義、そして全国的に噴き起こっている新たなレイシズムの問題が横たわっていると話されました。

参考

①「高等学校等就学支援金支給校指定義務付け等請求裁判」(高校無償化適用裁判)
 原告:大阪朝鮮学園、被告:国、提訴日1月24日
※同じ日、同じ時刻に名古屋でも、朝鮮高校生徒・卒業生が原告となり国賠訴訟が起こされました。
 第一回口頭弁論⇒3月13日(水)午前11:00開廷(202号大法廷)
  ※抽選の場合、10:30から抽選券配布(別館南館前)

②「補助金不交付処分取消し等請求裁判」(大阪府・市補助金裁判)
 原告:大阪朝鮮学園、被告:大阪府・市、提訴日2012年9月20日
 第三回口頭弁論⇒4月11日(木)午前11:30開廷(202号大法廷)
   ※抽選の場合、11:00から抽選券配布(別館南館

 http://www.renrakukai-o.net/news.html

 朝鮮学校で学ぶ高校生たちの発言の一コマ

無償化適用除外は、たんに経済的な問題であるばかりではなく、自らの朝鮮人としてアイデンティティが否定されたような思いを持ちました。しかし、それでも希望を持つことができるのは、こんなふうに応援してくれる日本人がいるからです。

日本人は朝鮮学校と呼ぶが、私はウリハッキョと呼びたい。祖父母が作ったウリハッキョが私は大好きです。そのウリハッキョが、今、危機的状況にあります。ウリハッキョを助けてください。

「イムジン河」を歌うチマチョゴリを着た朝鮮学校のコーラス部の生徒たち

朝鮮学校を卒業し同志社大学で学ぶ学ぶ留学同の学生と日本人学生のリレートーク

若い発言をいっぱい聞くことができて良かったです。私たちは日本社会に共に暮らす市民としてつながることができると思いました。同志社大学の学生さんが言った言葉が印象的でした。「差別以上に怖いことは認知されないこと、その存在を知ってもらえないこと。認知されていなければ、難なく、差別に結び付いていく。」私たちはもっともっと朝鮮学校のことを、そこで学ぶ子どもたちのことを知らなければ、知らせなければとも思いました。

また、その学生さんは、「法は運動で変えられる」とも言っていました。それは私たちの運動にもそのままあてはまります。人間の視点から見て許されない法や条例は市民が声をあげ運動することによって変えていくしかないのです。

 

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