「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
12月1日(土)@シアターセブン(第七藝術劇場下)で開催される、『みんなでトーク120分!「不起立」って罪ですか?〜卒業式ってなんなん?〜』の司会を担当させてもらうことになりました。
みんなでトーク120分!
「不起立」って罪ですか?
〜卒業式ってなんなん?〜
東京から根津公子さん(「君が代」不起立処分取り消し訴訟・原告/映画『“私”を生きる』に出演)を迎え、みんなが望む「卒業式」や私たちの「不起立」をめぐって、「卒業式ってなんなん?学校ってなんなん?トーク」を開催します。
日時:2012年12月1日(土)19時〜21時
(展示コーナー:13時〜18時)
場所:シアターセブン(第七藝術劇場下)
参加費:無料
主催:グループZAZA(君が代「不起立」処分人事委員会不服申立当事者)
※コチラの企画は『“変える”に参加する10日間 大阪ええじゃないか』の企画のひとつです。
私たち、「グループZAZA」7名は、
今春の卒業式、入学式の「君が代」斉唱時に、
ただ座っていたというだけで、処分されました。
ただいま、闘争中!です。
「不起立」って罪ですか?
「君が代」ってなんなな?
なぜ、「君が代」不起立というだけで処分されるのか?
そして、そもそも卒業式って何なのか、
一緒に考えてみませんか?
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【不起立への思い】
不起立者7名のそれぞれの思いを、以下に一部紹介します。
☆どうして、卒業式や入学しで、天皇を讃える「君が代」を歌う必要があるのだろうか。
一体、誰のために、何のために?
しかも、今春大阪では、教員に「立て、歌え」と命令までもが出た。
3回不起立だと免職だ。どう考えたっておかしい。
私は、入学式で君が代斉唱時立たなかった。
条例と命令で恫喝し、挙句の果てには、おとなの知恵を働かせよと意見表明まで奪う。
そんな遣り方に対する、不起立は私の教師生命をかけた異議申し立てだ。
☆私は、今年3月の卒業式「君が代不起立」で処分を受けました。
現在、障がい児教育に携わる美術教員、クリスチャンです。
「斉唱」を処分という脅しをもって強制する、
そんなことが許されていいのだろうか。
こじんの尊厳を踏みにじる権力の横暴に人間として反対する。
人権侵害に主権者として反対する。
「公務員だから」とか「ルールだから」とかで制限されることではない。
教員として、子どもを助けるために反対する。
信教の自由を脅かす権力に異議申し立てをする。
表現の自由の問題として考える。
自分の人生の筋を通すことを考えている。
☆なぜ着席したのか?
深い考えはありません。
いつも通りにしたかった、そんなところです。
それがしかし、とえても重大なことになってしまうんですね。
全体の奉仕者たるにふさわしくない非行であったり、
信用を著しく失墜させたことになるんですね。
そのうち「非国民」「国賊」てなことになるのかも。
私が教員になったころ「教え子を再び戦場に送るな」
というスローガンがとても心地よく響いたのが忘れられません。
教え子を戦場に送る時代にしたくない、そんな思いです。
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幼稚園から大学まで、卒業式と言われる場で、一度も泣いたことはありません。
寂しさはあったけれど、泣く友達の気持ちにはあまり共感出来ませんでした。
中学の時は、転校した学校で1年間いじめられていたので、
卒業式が行われた体育館を出る瞬間、ガッツポーズしながら、
「こんな学校、二度と来なくていいと思ったらせいせいするわ〜!!!!」
と叫びながら退場したいくらいの気持ちでした。
高校生の卒業式は、前日になって風邪をひき、
激しい嘔吐に見舞われた私は翌朝病院に行き、遅刻して卒業式に出席しました。
高校生活最後の日に遅刻です。ウケる!!
後ろにいた友達は豪快に泣いていましたが、
「つーか、立っとくのマジでしんどいんだけど」と思いながら、
感傷に浸る余裕もありませんでした。
式終了後のHRでは、「私に重要なのは、これからです!」と言い放ち、
後で母親に「あんた、アレは先生に対して感じ悪いでぇ〜」と笑いながら言われました。
可愛げのない生徒だったと思います。
そんな感じで、私にとって卒業式は、やり過ごすための時間でした。
卒業式より、最後のHRの方がよっぽど印象に残っています。
クラスの一人ひとりが、一言ずつ言葉を述べ、
じわじわと終わりを味わいつつ、始まりに向かおうと覚悟を抱くあの時間は、
いい時間だと思っています。
だから、今春、不起立した先生たちに対し、
批判を込め「子ども達の晴れの場で」という言葉を聞くたびに、
「卒業式にそんな重き置いてないけどぉ?」と思う自分がいました。
可愛げのなさは今でもです。
そんなたいして重きを置いていない場所で、
君が代を立って歌わなかったというだけで、処分を受け、再任用を取り消され、
その人たちの雇用の問題に影響を与えることに、強い違和感がありました。
そうまでしなきゃいけないことですか?
私自身は、高校卒業までの歳月を、
当たり前に日の丸が掲げられ、あたりまえに「君が代」を歌い、
それに反対の意思を表明する教師などいない地域で育ちました。
「君が代」の意味を教えてくれたのは、唯一小学校5年生の時の担任だけでした。
そんな環境で育った私が、労働組合に入り、
公立学校の先生方と出会うことによって、この問題にも関心を持つようになりました。
いや、持たざる得なかったと言った方が適切でしょう。
大阪で、公立学校の教職員の組織率が高い組合に属していれば、
橋下徹が打ち出す教育政策に向き合うしかないのです。
その過程で、
「なぜ不起立するのか?」という、
先生たちの思いが伝わっていないというもどかしさを常に感じてきました。
1人1人の思いを聞けば、「それでも立って歌え」とは、到底言う気持ちになれなかった。
だから、彼・彼女らの思いを、丁寧に聞き合う時間を持ちたいなぁと考えていました。
日の丸・君が代に疑問を抱く若い人たちは少なくなってきているでしょう。
先生たちが不起立をする理由がわからない人たちは、たくさんいます。
そう言う人たちに聞きに来て欲しい、
そういう人たちと話し合ってみたい。
場所も素敵です。
十三、シアターセブン。
ぜひ、お越し下さい。
つばき