庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

窮鳥懐に入れば キジバトの最後と庭のエゾシロネの不思議

2015年08月10日 | 庭の花たち
「窮鳥懐に入れば・・・」と言いますが、先にこのブログに手乗りとして登場したキジバトはその後ますます衰弱して、庭で人の近くをうろうろとつきまとうようになっていました。
 キジバトにとって人は怖いが、それ以上に猫やカラスを恐れています。これらに捕まれば即座にいのちはありません。そこでこの弱ったキジバトはもはや猫やカラスに見つかれば逃げられないことを悟ったかのように、これら天敵が近寄らない人の近くにいるしかなかったのでしょう。衰弱して逃げ足がおそくなればなるほど人との距離をさらにつめなければ天敵に襲われてしまいます。
 このように窮したキジバトがこれまでかなり近づいても危害を加える様子がなかった人として私どもを選んでくれたのかなと考えることにしました。おそらくこのキジバトは我が家の庇の下か、または庭の柚子の木に巣があったときに産まれたヒナ鳥が成鳥になったものと思われます。それは、他のキジバトよりも人を恐れることが小さく、これまでも他のキジバトよりもかなり接近できたからです。
 そして10日ほど前にはついには私が手でさわっても、もはや逃げられないほどに衰弱しているのを確認したので、天敵から保護するために隔離することにしました。
 場所は家の角の3尺巾の廊下です。2方がアルミサッシで、その1方は常にガラス戸をあけ放ち網戸にしておきました。もう一方はサッシ戸を閉めて、用事があるときだけ開けます。残りの2方は荒い金網で高さ1mほど仕切りました。こうして半畳ほどの部屋を作りました。
キジバト1508080006aキジバト1508080006a posted by (C)雑草
餌と水を置き、新聞紙を垂れ下げて身を隠すことができるようにしました。
保護してから5~6日は餌を食べ、水を飲み体力を維持できていました。でもそのあとでさらに弱って歩くことがかなり困難になり、その数日後にはついに歩けなくなってしまいました。
もはやこれまでかと最後の写真を撮りました。目をパッチリとあけて、少しも心配がないような写りに何かほっとしました。これでよかったのですね。キジバトさん。
キジバト最後の姿1508080005aキジバト最後の姿1508080005a posted by (C)雑草
その日の午後にそのままの姿でとわの眠りについていました。

庭のエゾシロネの不思議な生態。
エゾシロネ1508090004エゾシロネ1508090004 posted by (C)雑草
エゾシロネは茎の基部から根茎を伸ばしてふえることは植物図鑑に書いてある通りです。でも、我が家に来たエゾシロネは図鑑には書いてない不思議な生態を持っています。今年もその一つがすでにはじまりました。
これはオウゴンオニユリの鉢にはえてきたエゾシロネです。茎の先端が蔓のように伸びてきました。
このようなことは図鑑には記述がありません。
エゾシロネ1508090006エゾシロネ1508090006 posted by (C)雑草
まだまだ伸びるようです。
エゾシロネ1508090002エゾシロネ1508090002 posted by (C)雑草
このツルの先端が着地すると根塊ができて新しい株になります。下は2011年11月のものです。
エゾシロネ3エゾシロネ3 posted by (C)雑草

さらに2012年には不思議なことに花が咲いた場所から蔓が伸びて着地して同じように根塊ができました。
図鑑に書いてないことが図鑑に書いてないことが posted by (C)雑草
どうしてこのようなことがおこるのかはわかりませんが、おそらく湿潤で冷涼な場所にはえている草が、厳しく乾燥した高温下に置かれたことと関係しているかもしれないと考えています。

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