庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

庭のヒトツバショウマ

2017年07月04日 | 庭の花たち
庭の苔むした岩に生えているヒトツバショウマが今年も咲きました。
ヒトツバショウマ170701003cヒトツバショウマ170701003c posted by (C)雑草
神奈川県西部と静岡県東部の限られた地域にしか自生していない珍しいショウマ。
30年も前になりますが、仲人をさせていただいた夫婦を訪ねたときに、私が山草が好きだと言うので、沼津の愛鷹山のふもとの岩場のある自然公園のようなところへ連れて行っていただきました。その時に覆いかぶさるように切り立った岩に近づいたときに、初めて見る小さな葉を見つけました。この葉が自生していたヒトツバショウマであることが後でわかりました。

ヒトツバショウマ170701001aヒトツバショウマ170701001a posted by (C)雑草
もう一度出会う機会はないものかとおもっていましたところ、山草店で出会い、庭に植えたのですが、数年で消滅してしまいました。ところが数年前から、庭の苔むした岩に何やらヒトツバショウマらしい葉が生えているのに気がつきました。ようやく花が咲いて、やはりヒトツバショウマであることがわかりました。

ヒトツバショウマ170701002bヒトツバショウマ170701002b posted by (C)雑草
苔むした岩は栃木の実家からもらったものです。なぜ、その岩からヒトツバショウマが出てきたのか。もしかして、栃木の山にもヒトツバショウマがあるのだろうか。そこで、その岩のあった山へどうしても行って見たくなり、実家の弟に案内してもらい、急峻な深山へ分け入ったのでした。
 その時の様子は、2015年8月24日のブログ「深山探索 幻の花を訪ねて ミツマタの怪しい生態に出会う。」に書きました。
15082200081508220008 posted by (C)雑草
これはその時の一コマです。
この時は似た葉のショウマの幼苗はありましたが、ついにヒトツバショウマには出会いませんでした。あるはずもない場所ですから当然の結果ではあります。
 結論は、庭でできたヒトツバショウマの種がこぼれていた庭の土を、苔むした岩に少しですが載せたことによるのではないかと思われました。
こうして苔むした岩に生えたヒトツバショウマが今年も咲いています。
コメント
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