庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

ハスを発芽させてみた その2 根茎が出てきた

2023年10月21日 | 庭の花たち
前回はガラスのコップの水中にハスの種を播種して6日目まで、
プライヤで殻を割ったのが発芽4日目で、鑢で削った種が発芽したところまででした。

発芽5日目と発芽2日目。
 先に発芽した葉がコップの背丈を超えました。コップは通常の大きさの高さが半分です。
最初の葉は浮葉といって、スイレンのように水面に浮いた葉になると聞きましたが、
この分だと葉が水面より高い位置に開く立葉になるのかなと思いました。水位が低いと最初から立葉になるのかな?
 また先に発芽したほうの種からは、2個目の芽が出てきました。2番目に出てくるのは根茎・つまり蓮根で、この蓮根の節から2枚目の葉が出てくると聞きました。何か蓮根ではなく葉のようです。

一方、左側の完熟前の種を播種したコップの水が白濁してしまいました。
この完熟前の方はその後殻がぬるぬるしてきて、泡が出てきました。
その後水が腐って嫌なにおいが水槽の中に広がってしまうようになったので
発芽を期待できなくなったので廃棄しました。


発芽6日目と3日目
発芽6日目は背丈がコップをはるかに超えてしまいました。
 2個目の芽も上に向かってきているので根茎ではなく葉のようです。
発芽3日目も水面に出てきました。
やはり水位が低いと浮葉にならず最初から立葉になるのかな。


発芽7日目と4日目
発芽4日目も水面より高く伸びました。

発芽7日目と4日目
2本の緑色の葉柄の間に3本目の白い芽が見えます。
もしかすると、この白い芽が根茎・蓮根かも。
芽が出る順は聞いたところによると
1 葉が出る
2 根茎が出る
3 根茎から2枚目の葉が出る
ということですが、実際の観察では
1 葉が出る
2 2枚目の葉が出る
3 根茎が出る
の順番のようです。これはどうしたことなのか?。


発芽9日目に謎が解けました。
2枚の葉と根茎の出る順番の謎がわかりました。
やはり、根茎から2枚目の葉が出ていることがわかりました。
1 葉が出る
2 根茎が出る
3 根茎から2枚目の葉が出る
この順番が正しいようです。
まだ根茎が殻から出始めて、よく見えないうちに、根茎から葉が出てきたので、根茎よりも2枚目の葉が先に出たように見えたようでした。





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ハスを発芽させてみた その1 水中に播種、3日目に発芽

2023年10月04日 | 庭の花たち

完熟したハスの種
ハスの種をいただいたので、発芽させてみました。
6・7月ころ各地で蓮の花が咲いていた時に、ハスの品種について興味がわいてきたので、園芸店のカタログやハスを栽培している施設などの蓮の種類を調べてみたところ、なんと1000種類以上もの種類があることがわかってきた。そんな折に蓮の種をいただいたので、発芽させてみたくなり、発芽方法について偕楽園の緑の相談窓口を訪ねたところ、新しく着任された担当の方はハスの研究をされていたということで、詳しく教えていただくことができました。
その内容を我が家で簡単にできるように考えた方法で実行したところ発芽したので、記録を残しておきたい。

完熟直前のハスの種
 これらから種を採りだして播種の準備をしました。
ハスの種は大賀蓮や千年蓮のように、千年も2千年も地中にあった種を発芽させることができています。それだけに殻がとても丈夫で、そのままでは発芽が非常に難しいそうです。

種の臍の部分を鑢で削って、ここから水が殻の中へしみ込むように加工します。これを水の中へ沈めておくと数日で発芽しました。
ところがこの殻に鑢をかけるのが、殻が固いので意外と面倒です。

そこでプライヤーで種を挟んで力を加えて殻にひび割れを作りました。ちょっと乱暴なやり方ですが、種がつぶれないように、パキッと音がしたらすぐに力を抜きました。

鑢で削った種とプライヤでひび割れを付けた種

このように種に傷つけたものをコップの水に浸しておくだけで発芽するわけです。
また種に傷つける代わりに濃硫酸に3~5時間浸したのちに水に浸しても発芽するそうですが、これはちょっと危険です。園芸家の中には殻に特殊な傷をつけて発芽させる方がおられるとか。
今回は鑢で削った完熟種1個とプライヤでひび割れさせた完熟種1個をひとつのコップに。
また完熟直前の殻にプライヤでひび割れしたもの1個と全く傷つけない種1個をもう一つのコップに入れました。
完熟直前の種にプライヤでひび割れさせた種が水面に浮いて、ほかの3個は沈みました。

鑢をかけた種とプライヤで割れ目を付けた種
コップが輝いて観察しにくいので、わずかに土を入れてみました。
発芽・成長に適した温度は20℃~25℃くらいとのことで、5月ころ水中に播種するのが良いそうです。
でも、今の気温は最高気温が27・8度、最低気温が20℃を少し割る程度なので、今すぐなら発芽するのではと実行したのでした。
でも、これからは気温が下がってゆくので、成長の適温より気温が低くなってしまうので、水槽の中に播種したコップを置いて、夜間はガラス板で密閉し、昼間は朝夕日が当たる場所においてガラス板を開けておくことにしました。

水に浸して3日目に完熟種でプライヤーで殻にひび割れさせた種が発芽しました。

発芽した種をとりだしてみました。

発芽2日目 葉が見えてきました

発芽3日目 葉の先端が水面に届きました

発芽4日目

完熟直前の方は泡が浮いています。殻の表面がぬるぬるしてきました
腐ってしまうかもしれません。

一方発芽4日目 葉が水面の上に突き出てきました。もう1本芽が出てきました。
後から出てきた芽は根茎らしい。・・・2枚目の葉でした。
 
鑢で削った種も発芽しました。水に浸けてから6日目です。

今後の予定
根茎が伸び、細根がでてきたら、プラスチックの漬物樽に土を入れて植える。
水を張ってガラス板で蓋ができるようにして、樽を地表に少し出る程度に埋めておく。
気温が零度くらいになっても水が凍らない程度まで耐寒性があるかどうかを見極めてみたい。










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庭で初めて咲いたオオモクゲンジの花

2023年10月01日 | 庭の花たち

上は10月1日のオオモクゲンジの花と小さな実です。花が終盤となり、最初に咲いた花はすでに小さな実になっています。庭で初めて咲いたオオモクゲンジです。
9月に入ると幹の天辺に花穂が出てきました。地上5mはありそうです。


先日、このオオモクゲンジの苗をいただいた、祇園寺に親木にも咲いているのではないかと久しぶりに自転車で出かけました。

祇園寺のオオモクゲンジはすでに花が終わって実がなっていました。
鐘楼の奥の高木が実がなっているオオモクゲンジです。

さらに奥の本堂の手前の高木は天辺が枯れているようで、花は咲いた様子がありませんでした。
2017年にこの木の下に生えていた小さな実生苗をいただいてきたのが庭のオオモクゲンジです。


庭ではしばらく鉢植えにしていたので小さいままでした。
数年前に地植えにしたところすくすくと成長して、今年初めて花をつけたのでした。
9月12日開花し始めたオオモクゲンジです。


満開になったのは9月19日でした。


余にも高い位置に咲いているので、もう少し近くで見られるように幹を曲げてみました。

それでも脚立を使用しないと近くで見られません。

蜂が盛んに飛んできているのが見えます。先に咲いた花が小さな実がなっているのも確認しました。
茨城ではモクゲンジも植物園や茨大構内、偕楽園など限られた場所でしか見られません。
オオモクゲンジはもっと稀にしかないと思います。私は祇園寺以外ではまだ見たことがありません。



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”ラクウショウ型小葉葉序”発見

2022年08月28日 | 庭の花たち

ラクウショウとメタセコイアの実生苗。
背の高い2本がラクウショウで背の低い3本がメタセコイアです。
前回はラクウショウとメタセコイアの実生苗を育てていることをブログしました。
一般にこの両者の違いはラクウショウの葉は互生。メタセコイアは対生であると説明されています。
それで成木を観察すると、まず枝が対生になっているのがメタセコイアでラクウショウはランダムのようです。
また葉1枚を観察すると、これはかなり高い場所なので確認しずらいのですが、やはり小葉の配列がメタセコイアは対生で、ラクウショウは互生と見えていました。
ところが実生苗の葉を間近で見るとメタセコイアは一部乱れがあるようにも見えますが確かに対生です。

実生苗のラクウショウの葉
でもラクウショウの小葉の並び方がちょっとちょっと違うことに気づきました。
互生なのですが、時々片側に2枚の小葉がついています。
片側2枚ずつ交互に葉がつくのはサルスベリなどに見られます。これをコクサギ型葉序というそうです。
ところがラクウショウの小葉では2枚ないし3枚互生して、次に2枚連続して同じ側についているのが確認されました。

ラクウショウの実生苗の葉
このような変則の小葉の付き方は実生苗特有のことなのかとネットで成木の葉を確認したところ、やはり同じように、小葉が片側に2枚続けているのが確認できました。

小葉に葉腋側から順番に番号を付けてみました。
写真が不鮮明で、葉腋近くと葉の先端近くは一部誤りがあるかもしれません。
片側2枚の次には左右に1枚ずつ小葉が互生している場合と、
片側2枚の次に3枚の小葉が互生している場合があります。
前者の場合は片側2枚が反対側になります。
後者の場合は片側2枚が同じ側に続きます。
片側2枚が続いて同じ側にるくか、反対側になるかには規則性がわかりません。
観察枚数を増やすと片側2枚が続くのと、すぐに反対側に移ることの規則性・あるいはランダムなのかがわかってくると思います。
とにかく、ラクウショウの小葉は、互生とコクサギ型葉序が組み合わさっているということです。
それでこのタイプの小葉の葉序を「ラクウショウ型小葉葉序」と名付けてみました。
ラクウショウの葉が単なる互生なのか、あるいは小葉と同じような「ラクウショウ型小葉葉序」なのか、はたまたその他なのか調べてみたいものです。



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公園でラクウショウなど針葉樹の実生苗探し

2022年05月28日 | 庭の花たち


前回のブログ(20220331水槽内で遊ぶ ラクウショウの発芽か)では水槽内に置いたラクウショウの実が発芽したことを書きました。
この実生苗に本葉が出てきまして、間違いなくこれはラクウショウであることが確信できました。(上の写真)


その後もう一度このラクウショウの木がある逆川緑地にゆきまして、落ちていたラクウショウの実を持ち帰り、水槽内に播いたところ1本だけですが発芽しました。

今度の実生苗も元気よくすくすくと成長しました。


本葉が出てきました。
逆川緑地でも実生苗が出ているはずと現地に行きましたら、公園整備のために下草を刈っていました。ラクウショウの木の下を探すと、刈り取られた実生苗がありました。業者さんに聞くと、まだもう一か所は草刈りしていないとのことで、そちらのほうで実生苗を見つけました。ついでに、メタセコイアの木の下でも実生苗をさがしました。

緑地で採取してきたラクウショウの実生苗(大3株)とメタセコイアの木の下にあったメタセコイアの実生苗と思われる(小7株)
メタセコイアと思われる実生苗には子葉らしいものがなく、対生の本葉だけのようです。
 次に百樹園に行きました。
百樹園はネットに以下のように説明されています。
「光圀公が約百種類の樹木を那珂川沿岸に植えた「百色山」の志を再現すべく、4代木村伝兵衛氏が学者有志の協力を得て、裸子植物3科61種、被子植物61科324種・総数856本を分類収集して昭和8年(1933)に完成した個人所有としては類例のない大樹園で、これを水戸市が取得し一部改修の上、昭和61年(1986)都市公園として開設しました。アベマキ、イスノキ、ケンポナシ、キササゲ、ハリギリ、タラヨウなど貴重な樹木が見られます。」

百樹園のヒマラヤシーダー(左)とアトラスシーダー(右)の大木 
 この百樹園にはヒマラヤシーダー、アトラスシーダー、白松、ダイオウショウなどがあり、これらの実生苗が発芽していないかとさがしたところ、それらしい実生苗をいくつか見つけることができました。

ヒマラヤシーダーの実生苗

マツの実生苗 リキダマツか? 幹が赤色

マツの実生苗 幹が緑色 品種は不明

モミの木に似た実生苗 葉の形状からモミではない。

品種不明の実生苗
これら針葉樹の実生苗の成長を待って品種名を同定したいところです。
 三番目は植物公園の実生苗です。植物公園には池のほとりなどにラクウショウとメタセコイアが植栽されているほかに、常緑でメタセコイアに似ている木・もしかしたらセコイアかも・がありますので、これらの実生苗があるかもと探してみました。


植物公園の常緑の木 セコイアかも

ラクウショウの実生苗

マツの実生苗 幹が赤色

マツの実生苗 幹が緑色
残念ながらセコイアと思われる木の実生苗は見つかりませんでした。できることなら、秋にはこの木の実を採取して蒔くか、来春実生苗を探してみたいと思います。



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水槽内で遊ぶ ラクウショウの発芽か

2022年03月31日 | 庭の花たち

これは水槽内で発芽したラクウショウと思われる幼苗です。(左側の茎が茶色)
右側の茎が緑色はイトラッキョウです。
葉の緑色は全く同じなのでイトラッキョウがもう一株出てきたと思っていたのでした。
水槽のガラス越しの撮影のためちょっと不鮮明です。
でも、よくよく見るとイトラッキョウではないことに気づきました。

黄色で示した部分に何やら芽があります。これは針葉樹の発芽苗に違いなさそうです。
なぜなら徳川ミュージアムのダイオウショウとテーダマツの後継樹つくりの時に発芽した、
ダイオウショウ、テーダマツ、モミの針葉樹の発芽の時とよく似ています。

ダイオウショウの発芽苗

テーダマツの発芽苗

モミの発芽苗
 確かこの場所にはラクウショウの実を割って、むき出しになった種がついている殻を置きました。
ほかにもラクウショウの実をそのままか、あるいは割って置いたのですが、今のところ発芽は1本だけです。
ここは朝日が当たるところで、発芽の条件が良いのかもしれません。
またラクウショウの発芽率はそれほど高いものではないようですし、
発芽にちょうど良く熟した種であったかどうかも疑問です。
ということでラクウショウの発芽ではないかと思ったのでした。
でもこれまでラクウショウの発芽時の様子は見たことがなく、
ネットで検索してもわかりやすいものがヒットしません。
これがまさしくラクウショウかどうかはちょっと不安ではあります。
これからこの苗の成長観察という楽しみができました。

なお、このラクウショウの実を採取した木については
通常公園等で見られるラクウショウの高木とは雰囲気の違う木なので、
ラクウショウなのか疑問に思っていたのでした。
最近になって、シダレラクウショウというのもあること、
それと中間的なものも多いということがわかってきました。
それで、もしかしたらこれはシダレラクウショウなのかもしれません。

なぜ水槽の中にラクウショウの種を置いたのかというと、
水槽の中で苔などを栽培してみたかったのが始まりです。

水槽の中に赤玉土を入れて、石などを配置し、苔などを植えて、
水槽の中に苔テラリウムのようなものを作ってみようと思いました。

水槽の蓋としてピッタリのガラス板2枚がありました。
水槽をほぼ密閉することができます。
こうすることにより冬季の屋外でも水槽の中は凍ることはまずなく、
冬でも苔などが成長することが期待できました。
ところが昨秋思いがけずヤモリを捕まえたのでこの中で飼ってみました。
でも、いつの間にか姿がみえなくなってしまいました。

もしこの中で死んでいたら腐敗するので、防臭のためにと、ラクウショウの実を入れたのでした。

水槽に入れたラクウショウの実
赤色は実の中のヤニがにじみ出たものです。
ラクウショウの実の中の種の周りにはヤニがいっぱいあります。
実を割るとヒノキの香りに似た良い香りがします。
割ったばかりの時は、ヤニがオリーブオイルのように粘性が低いのですが、
皮膚につくと体温で水分が蒸発したかのようにべとべとしてきて、
やがて皮膚にこびりついて水で洗ったくらいでは落ちにくくなります。
水槽の中にラクウショウの実を入れておくとかなりの期間香りが残っています。

水槽の中に比熱の大きい石を置くと午前中は結露します。
午前中は日が当たって、水槽内の気温が上昇します。
石の温度は遅れて上昇するので、相対的に水槽内の気温より石の温度のほうが低いので石が結露します。
昼頃になると、水槽内の空気と石の温度が同じくらいになり石は乾いてきます。
夕方に向かって外の気温は低くなり、水槽のガラスの内側が結露します。

氷点下の朝には、水槽のガラスの内側の結露が凍ってしまうこともしばしばです。

それでも水槽内の土は昼間温められているので凍ることがありません。
比熱の大きい石があるためなおさらです。
これは屋外の庭に大きな石があると、比較的寒さに弱い植物も石に寄り添って生き残ることができるのに似ています。
こうして、寒い朝でも水槽内は凍らないで、石は午前中だけ結露により濡れて、昼前に乾きます。
午後から朝方にかけては、ガラスがさらに結露するという1日のサイクルが繰り返されます。
ガラスは一日中結露しますので、水槽内を見たいときは随時ふき取ります。
こうして真冬の水槽内は低温にはなりにくく、高湿度に保たれています。
それで冬でも、むしろ冬だからこそ苔が元気に繁茂して、
苔テラリウムが出来上がりつつあったのです。
ここまでなら立派な苔テラリウムが期待できたのですが、
これからが雑草の趣味の世界となるわけです。

先祖返り松
教会の生花担当者から不思議な松を生けたのでと見せていただきました。
松の葉は普通というか、やや太めで、五葉松の葉のようなやや白い粉をふいたような色合いでした。
松の種類はわかりません。ホームセンターで購入したそうです。写真を逸失しました。
その松の枝から写真のような細くて短い葉を付けた小枝がたくさん出てきたというのです。
そこでその枝部分を2本いただいて帰りました。
ちょうどこの水槽で遊んでいたので、この中で挿し木をして観察することにしました。

挿し木した当初と比較すると少し伸びてきたようなので、発根活着することが期待できそうです。
カイヅカイブキでは強剪定するとこれに似たもので、ネズミサシの葉をつけた枝が出ることがあります。
これを先祖返りというそうです。
盆栽の師匠に聞いたところ、ビャクシンや五葉松ではこのようなことが起こりやすいそうです。
これを盆栽界ではヤツブサというそうです。
この部分だけを挿し木すると、もう元の松の葉には戻らないことが多いそうです。
ということで先祖返りした松の木の誕生が期待できます。

セイヨウスグリとバイカツツジ
庭のセイヨウスグリを誤って強剪定してしまいました。そこで切ってしまった枝を水槽の中に挿し木をしたところ葉が出てきました。
左側はバイカツツジです。これは山道にはみ出していた枝を持ち帰ったもので、同じく水槽内に挿し木しました。
この両者は比較的発根しやすいので、屋外の鉢にも挿し木したものが発根活着する気配があります。

水槽内に挿し木したセイヨウスグリに花が咲きました。高湿度になりやすい水槽内では実を結ばないと思います。

バイカツツジも新芽が出てきました。蕾がついていることもわかりました。
発根の最適温度は23度と聞いたことがあります。それ以上だと根腐れしやすくなるとか。
樹木の挿し木は晩秋に刺して、気温と湿度を保つのが良いようです。
というわけで水槽をほぼ密閉できる状態にして挿し木すると発根しやすいのかと思われます。
まだまだ結果はわかりませんが。
ただ、心配なのは、これから気温が高くなってきて、日差しも強くなってくるので、
密閉にしてしまうと気温が上がりすぎて葉焼けしたり、根腐れしてしまいそうです。
これからは、蓋は夜間だけにして、さらに気温が高くなったら蓋をしないで、日除けも必要になるでしょう。

この他にもラクウショウの枝を挿したものから芽が噴き出してきました。
さらに、ハクチョウゲや梅の小枝も刺してみたりしています。

さらにはモクゲンジの種を水槽内にばら撒いていたものが発芽しました。

アカバナルリハコベの種も発芽して、まもなく花が咲く気配です。
ホシザキユキノシタも植えてあります。

 もうこうなっては苔が主役の苔テラリウムではなくなってしまいました。
挿し木と実生苗と草花などが主役になってしまいました。
密閉された水槽内での雑木林といったところです。
庭のことは雑草林とかジャングルとか言われていますが、
水槽の中までもが密林と言われそうです。

 この密林で草木たちがどんな生態を示すかも楽しみです。
年を取って遠出の散策が困難になり、ほんの近場だけになりました。
事情あって庭だけの日々が多くなりました。
高木は脚立などを使わずに、地上にいても剪定できるよう切り詰めています。
これからは鉢植えや水槽ワールドで楽しみたいと思っています。


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パフィオペディラムがついに満開に 受粉のしくみ

2022年02月21日 | 庭の花たち

パフィオペディラム・ライムドーンがついに5輪とも咲き揃いました。今シーズンはあまりにも寒い氷点下の朝が続いているので、蕾の成長が非常に遅くなりました。部屋の温度があと1度低くなったら蕾のまま枯れていたかもしれない綱渡りの日々でした。
昨シーズンまでとは一番花が咲くまでが35日も遅くなりました。
当初の見込みでは、全部の花が咲きそろうまではせいぜい1週間くらいと思いましたが、
一番花が咲いてから17日も過ぎてから5輪全部が開花しました。

受粉の仕組み
雄しべは咲き始めのころは、周りと同系色なので見えにくいのですが、
一番花の開花から18日後に、雄しべの色が変わって見えるようになってきました。

雄しべは矢印の先です。

でも仮雄ずいの裏側なので、はっきり見ることができません。

斜め横から見ると雄しべが、見えてきます。これ以上は花を分解しないと見えません。

画像処理して、雄しべと雌しべの位置をわかりやすくしてみました。

雄しべのついている位置は赤い矢印の先で、仮雄ずいの裏側です。ここから少しだけみえているのす。
黄色い矢印の先の、仮雄ずいの裏側にめしべがついています。こちらは見えていません。

訪花昆虫は唇弁のスリッパ状の中へ入り、
仮雄ずいと唇弁の間を黄色い矢印の方向へ進みます。
この時訪花昆虫がすでに花粉を体につけていれば、雌しべに花粉がついて受粉します。
そして上の雄しべのところで、この花の花粉を付けて出てゆきます。

次に別の花を訪れて、同じく唇弁と仮雄ずいの間を通って、前の花でつけた花粉を雌しべに付けて受粉し、
雄しべの花粉を体につけて出てゆきます。
これを繰り返して、別の花の花粉を雌しべにつける、他花受粉の仕組みになっています。
仮雄ずいは他花受粉になくてはならない大切な構造物です。

訪花昆虫はこのように、スリッパの中を下から上へと昇ってゆくのですが、滑り落ちてもスリッパの中へ落ちるだけで、花から落ちることはありません。そればかりか、

スリッパの内側には毛があって、滑りにくくなっています。
一度訪れた昆虫に確実に受粉を手伝ってもらえるようにとの知恵のあるスリッパの構造です。

パフィオぺディラムの花のつくりにはそれぞれ大切な役目がありました。
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昨年のパフィオの失敗は貴重な財産に でもこれ以上は無理

2022年02月10日 | 庭の花たち

現在咲いているパフィオ
昨年2021年はせっかく咲かせた花を夜半まで寒い屋外に置いてしまって花が枯れてしまいましたが、にもかかわらず今年は5個も蕾ができて、そのうち3個が現在開花中です。

2021年2月 屋外に夜半まで放置したパフィオ
 このことから、このパフィオはほぼ0℃まで一時的に気温が下がっても大丈夫であるとわかりました。
 パフィオはこの時の試練にもめげずに、株がしっかりしてきて、蕾を5個も付けたのでした。
12月中旬までは比較的暖かく蕾も順調に成長してきました。
これならば、昨年同様に年末か、元日早々には開花するのではと期待が高まりました。

 ところが、そのあとで今冬は「数年に一度の寒さ」と予報されました。果たして12月下旬からは急に寒い日が続き、1月になってからも寒い日が続きました。

1月19日のパフィオ
 元日には咲くと思われた蕾は成長が止まって、1月中旬までは依然としてクリスマスイヴ頃の蕾のままでした。さらに、昨年の屋外にさらした時と同じように枯れてきた葉があり、その時よりもひどい枯れ方です。この時は、もしかしたら咲かずに蕾が枯れてしまうのかと心配していたのでした。

 その後、寒いながらも極端に寒い朝が少なくなってきて、好転の兆しが見えてきたのが、この1月19日の画像です。
これなら1月末ころ、遅くとも節分には一番花が咲くかと希望が出てきたわけです。

1月31日 開き始めた一番花

2月3日 ついに開花した一番花 昨年より35日遅れての開花でした。
ここまでは「パフィオが開花。スリッパの中にインソールが。花の構造と受粉」にも書いたとおりです。


2月5日 3個の花が咲きそろう。まだ蕾が2個残っている。

2月10日 残った蕾も開き始めました。
あと数日で5個の花が咲きそろうようです。実に最後の開花は昨年の開花よりも45日も遅れることになりました。何とか無事に5個咲きそろえてみたいと毎日見守っています。

以上のことから、我が家では今年のような「数年に一度の寒さ」がパフィオ栽培の限界と思います。我が家は暖房を切って就寝しますが、今年の最も寒い日(氷点下5~6度)には部屋の温度は朝方には零度にはなったと思われます。それで蕾の成長が止まり、一部の葉が凍傷になったのでしょう。

 もしも「10年に一度」のさらなる寒い冬が来るならば、最も寒い日(氷点下7~8度)には夜どうし暖房するか、こたつの中にでもパフィオを入れておかなければならないでしょう。

居間のこたつ
幸いにも、居間には足の長いこたつがあります。私が足の短い座りこたつに長い足を付けたものです。   
 冬場は布地を垂れ下げているので、暖房を切ってもこたつの中は氷点下にはならないはずです。

 というわけで、豪華なランなどは我が家には似合わないのですね。それでも、縁あって我が家に来たランを私が必死に管理しているので、ランが好きだと思い違いをされて、いただいてしまうことがあります。これ以上増えたらパニックになりそうです。今年もすでに冒頭の写真の赤い花が来てしまいました。マイクロ胡蝶蘭らしく、パフィオより管理が難しそうです。
 これ以上ランが増えるのも、これ以上寒い冬が来るのも、もう我が家では無理です。何とかランを咲かせようとして咲く蘭(錯乱)しそうです。



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セツブンソウが咲き始めました

2022年02月09日 | 庭の花たち

咲き始めたセツブンソウ

先にキバナセツブンソウがでてきていたので、セツブンソウは出ていないかと毎日確認していたのですが、ようやく今朝初めて見つけました。
この場所は昨日もよくよく見たはずなのに、いきなり白い花弁を付けたセツブンソウが現れました。
朝見たときは2株しか見つからなかったのに、昼にもう一度確認したら4株でした。
ということは昨日は見落としていた可能性が大ですね。

矢印のところに出てきています。

13時過ぎの開花状況です。この場所は午後は陽が陰るので、今日の開花はこの程度まででしょう。
以下は17時の様子です。

夕方5時の様子1番

夕方5時の様子2番

夕方5時の様子3番4番


2月9日の様子
キバナセツブンソウは2月4日に見つけたのに、まだ花弁が見えません。

2月4日に見つけたときの様子 5日も過ぎたのにあまり成長していません。



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パフィオが開花。スリッパの中にインソールが。花の構造と受粉

2022年02月03日 | 庭の花たち
ようやく開花したパフィオ
スリッパ(唇弁)の中のインソール(仮雄ずい)まで見えています。

今回咲いたのは左側の1番です。昨シーズンは12月30日開花ですから、35日遅かったです。
12月15日ころまでの蕾の成長は、昨シーズンとほぼ同じだったので、12月末ころには開花すると思われました。ところが12月下旬になって急に寒くなり、蕾の成長が休止してしまい、一時は咲かないで蕾のまま枯れてしまうかと心配でした。
2番と3番もまもなく開花します。
4番と5番はもうしばらく待つようです。

蘭の花は複雑怪奇です。特にパフィオは特異です。

パフィオの花の構造 1 横向きの花
①花の一番基の葉に似たもの  苞 
②苞の中の茎が膨らんだ部分  子房
③花の下側の葉のようなもの  下萼片
④花の上側の白い部分     背萼片

パフィオの花の構造 2 花の正面
④上の白い部分        背萼片
⑤両横側に開いた黄緑色    側花弁(左右各1計2個)
⑥下のスリッパ状       唇弁

パフィオの花の構造 3 唇弁の中
⑦インソール状のもの     仮雄ずい
⑧仮雄ずいの付け根の両側   花粉塊 雄ずいの裏にほぼ隠れている。咲き始めは同系色で分かりにくい

パフィオの花の構造 4 老けた花の唇弁の中 
⑧仮雄ずいの付け根両側の茶色 花粉塊(2個)
⑨仮雄ずいの裏側       柱頭 仮雄ずい表側の中央付近の突起のあたりで裏側のため見えない。
以上が花の構造です。

訪花昆虫によって受粉する仕組みについて

①訪花昆虫は唇弁と仮雄ずいの間に下側から侵入して、
上側から出るときに花粉塊に接触して花粉を体に付けます。
②花粉を付けた訪花昆虫が別の花の唇弁と仮雄ずいの間に侵入して、
柱頭に花粉を付けます。
⑧花粉管がのびて子房に達して受粉が成立します。
人工的に受粉作業をするためには、
①唇弁を取り去って、
②花の下側から仮雄ずいの裏側にある柱頭に、
③別の花の花粉塊を付着させます。

来シーズンに向けて
今シーズン花が咲いた5株は次の花の時期までには枯れてしまいます。
花が咲くのは新しい芽が出てから2年目になります。
現在新しい株は次の3株が確認できます。

新しい株 1

新しい株 2

新しい株 3
この3株のうち、2年目になる株は1番だけのようです。
もしも、その通りだとすると、
来シーズン花が咲くとすれば一株だけ、つまり花が1個です。
2年目でも咲かない可能性があるので、
来シーズンは花が咲かないこともありです。


パフィオの鉢に植えた覚えのないものが出てきました。
葉は一見エビネのようですが、新しく出てきた芽はエビネではなさそうです。
一体何者なのか?
パフィオを次に植え替えるときに、別の鉢に植えて調べることにします。
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庭の梅「緋の司」がようやく。花たちが異常気象に右往左往

2022年02月01日 | 庭の花たち

2月1日 庭の梅 緋の司がようやく咲きました。
最も早く咲いたのは2016年の元日です。その時から1か月も遅い開花です。

今冬はこのように遅く咲く花もあれば、ツバキのイースターモーンのように早くても3月に咲いていたのが、

今シーズンは12月18日には一番花が咲きました。

その後も続々と咲き続けていますが、寒さのために咲いた花は枯れてしまいます。


パフィオペディラムは昨年より一か月以上遅れてあと数日で咲く見込みです。


クリスマスローズはいまだに蕾が出てきません。今年は咲かない?気配です。

花ばかりではなく、冬枯れないトキワイカリソウの葉が枯れてしまいました。

葉が枯れたトキワイカリソウ

例年ならばこのように花が咲いているときも、昨シーズンの葉が枯れません。


常緑なのに葉がしおれてしまったジュウモンジシダ。

常緑ではない普通のジュウモンジシダは冬はこのように枯れます。

常緑のジュウモンジシダは4月に新葉が大きくなっても、昨シーズンの葉が緑色をしています。


ナンテンの葉がこんなにも真っ赤になったのをはじめてみました。

庭の草花たちが異常気象で右往左往しているようです。
梅の緋の司の一番花の開花が遅れたのは、晩秋までは比較的暖かい日が続いたためと考えられます。
ツバキのイースターモーンが12月と異常に早く咲いたのも晩秋まで比較的暖かい日が続いたためと思います。
暖かいのに早く咲く花と遅く咲く花があるのは、ちょっと理解できませんね。


ツバキのイースターモーンは夏に形成された蕾が、晩秋まで比較的暖かい日が続いたので、成長し続けていたのでしょう。ところがいざ咲き始めたら、今度は寒くなってしまって、次々と咲く花が枯れてしまったと思われます。

 梅は一旦寒くなってから、暖かさが戻ると咲き始めます。偕楽園の早咲き梅は例年ですと11月のうちに氷点下になるような十分な寒い日があってから、その後1週間から10日くらい後に咲きます。今シーズンはこの十分な寒さがあったような、なかったような。はっきりしなかった晩秋で、咲き始めるのが遅くなりましたし、咲いた本数も少なかったのでした。
12月23日「偕楽園の梅の開花状況12月23日 全部で12本」 参照

 
 庭の緋の司は同じように十分な寒さを感じてから、少し暖かい日が続くと1月ころに一番花が咲く品種です。ところが今年は12月19日に十分に寒い日がありました。それで12月末くらいには咲く準備はできたと思ったのですが、12月下旬からは数年に一度の寒さが予報され、その通りに12月26日から朝は連日氷点下になる寒い日が続きました。それが1月いっぱい続きましたので、開花することができなかったようです。


 この数年に一度の寒さは、温室のない我が家では、パフィオの蕾の成長が停止したかのような日々が続いて35日以上も遅い開花になりそうです。あと数日で開花を期待。



 常緑のトキワイカリソウとジュウモンジシダの葉が枯れたのは、この数年に一度の寒さ故であることには違いないようですが、日々の最低気温を見ると、最も寒い日でも氷点下5度台です。これまで、氷点下6度~7度台の朝があった年でも枯れることがなかったのですから説明できません。
比較的暖かい晩秋から、突然真冬の寒さになったので、寒さに対応ができなかったのでしょうか。

庭のすべての植物が見た目には影響を受けているわけではなく、この気候に対応できて、ダメージのわからないものが大半です。芽吹いて花が咲くと影響の全容が見えてくると思うので、これからしばらくは庭の草木から目が離せません。




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植物図鑑にないこと ミツバベンケイソウの無性芽 エゾシロネのランナー 追記放射能

2022年01月30日 | 庭の花たち

今年もミツバベンケイソウの枯れた茎に無性芽が発生しました。

無性芽はミツバベンケイソウの花が終わって、地上部が枯れる前に茎の葉腋に発生します。


この無性芽は地上に落ちて新しい株に成長します。

最初に無性芽を見たのは2007年12月の初冬でした。

最初に確認した無性芽
 植物図鑑などには無性芽についての記述がなかったので、ネット検索をしたところ、よく似たチチッパベンケイソウには無性芽ができるとありましたが、ミツバベンケイソウでは全く見つかりませんでした。
 そこで県民大学の先生に聞きましたところ、茨城の山のミツバベンケイソウには無性芽は発生しないとのことでした。
それでも庭のミツバベンケイソウには無性芽が発生したので、ある大学の植物園にメールで問い合わせたところ、子持ちミツバベンケイソウというのが北岳で発見されて新種登録されたことを教えていただきました。
 ということで、それでは茨城のミツバベンケイソウはコモチミツバベンケイソウなのかと思いました。それで、どうしても茨城の山で無性芽のついているミツバベンケイソウを見てみたくなり、2017年の正月3日に、帰省中の息子に奥久慈の山へ探索に連れて行ってもらいました。

ようやく見つけた無性芽

奥久慈の山で確認したミツバベンケイソウの無性芽。日当たりのよい岩場では無性芽が成長し始めていました。

自生地の一例
 こうして、茨城のミツバベンケイソウには無性芽が発生しないと信じられていたのですが、無性芽ができることが証明されました。
その後庭で無性芽の発生する条件等を検討した結果、秋冷で地上部が枯れ始めるころに無性芽が発生する条件がわかってきたほかにも、ネナシカズラに寄生されたときにも無性芽が発生することがわかり、何らかの条件で地上部が枯れ始めるときに発生することがわかってきました。
 新種登録されたミツバベンケイソウは、その後シノニムとされたようで、今では標準和名には掲載されていないように思われます。
 
 このように過酷な条件で植物を栽培すると、植物図鑑にも記載されていない、珍しい生態を見せることがあります。


これは2011年にエゾシロネの茎の頂上か伸びてランナー状になったものです。

これも2012年にエゾシロネの葉腋から発生したランナーです。
図鑑では茎の基部・根元からランナーを伸ばして新しい株になると説明されていますが、葉腋や頂上からランナーが出ることは書いてありません。

これはランナーの先端が肥厚してチョロギのようになったものです。大きいほうは着地して肥厚したものを引き抜いたものです。
 その後エゾシロネは庭から消えてしまいました。高山性のエゾシロネにとっては、真夏の庭は劣悪な環境だったわけです。



古い水槽に土と石を入れて、苔などを植えて楽しんでいます。

ガラスの蓋をしたのでほぼ密閉状態です。
 このため水槽内は湿度が非常に高い状態です。
苔は気持ちよく生育しています。
ところが
マンネングサは葉が小さくなってしまいました。特に名前はわからないが、タイトゴメに似たマンネングサは茎も細くなり、葉も小さくなってしまいました。
シャコバサボテンの葉も小さいのが出てきました。
イトラッキョウは蕾を出すも、咲かずに花は枯れてしまいましたが、葉は長く伸びて元気そうです。
遊び心で始めた水槽内での栽培ですが、常態とは違った植物の生態にびっくりしています。

追記
  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エゾシロネの異常については原発事故の影響が考えられます。
このエゾシロネの葉腋には本来花が咲く場所であるのに、花が咲かないで異物ができたこと、その異物からランナーが出たことは、下記ブログのミツマタとミツバツツジの異常な姿とも似ていることです。しかも発生時期も同じです。

①2015年8月24日の「深山探索 幻の花を訪ねて ミツマタの怪しい生態に出会う。」
②2016年4月7日の「深山探索 ミツマタの異常 花穂に花ではなく枝が咲く。ミツマタではなく四つ股も多数」
③2018年05月16日「栃木深山探索 ミツバツツジの異常」 
 (3件ともそれぞれのタイトルで検索できます。)

これらの場所は放射能がかなり強く降ったといわれる栃木県南西部の山中です。当時は山菜やキノコの採取はしないことと道端に立札がありました。また現地の人のはなしでは、公表された値よりかなり強いのだと聞いたことがあります。

セシウム137の積算沈着量予測 ネットから引用
この表ではミツマタやミツバアケビのある場所よりも、茨城から東京にかけてのほうが濃い色が広範囲に染まっています。エゾシロネはまさにこの都市部の地域内で異常になったわけです。


エゾシロネの葉腋には通常はこのように花が咲くのですが、

この写真では、花が咲かないで、ミツマタの花が枝になってしまったのとよく似ています。
これらミツマタとミツバツツジの異常は木本に発生したものですが、草本のエゾシロネにも同様の異常が発生したわけです。原発事故の影響があったことが強く疑われます。

福島の現地に近い森では、モミの木の幹の先端が欠けて出なくなった木が他の地域よりもかなり高い比率で頻発しているという調査があります。

モミの異常 ネットから引用

モミの異常 ネットから引用
草木にはこのような異常があるのに、動物にないといえるでしょうか。このような事実は一般の方は見る機会が少ないと思います。必要以上に不安をあおることになるからでしょうか。
そして今はかなり少なくなってきているとの報告もあります。
それでも半減期が30年とかとすれば、まだまだホットスポットがあっても不思議ではないと思いますね。

針葉樹は影響を受けやすいとあるが、ミツマタもミツバツツジも広葉樹で、この調査地点よりはるか150km以上は離れた場所である。また放射性物質は木の芽の部分などに集まりやすいという報告もあったと思います。そのために花の部分や茎の頂上に異常が現れやすいとも言えます。

核のゴミの最終処分も決まっていないのに、見切り稼働からすでに半世紀以上。いまだに処分できないで増える一方。稼働は40年とか区切りしても、廃炉方法も決められていない。事故の被害・人、財産、故郷・などなど言い尽くせない。あまりにも甚大なのに、天災と同じく責任はどこにもない。100万人の一斉避難など絵に描いた餅。廃炉したほうが仕事が増えて関係者の生活はかえって安泰では。一切目をつむって稼働し続ける意味があるとすればただ怠惰。すでに反対、賛成の議論の時ではない。いやもう遅すぎ。一刻も猶予はない。こんなことを考えるのは非国民なのでしょうかね。

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


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パフィオの開花がさらに遅れている 寒い我が家

2022年01月21日 | 庭の花たち

2022年1月21日現在の蕾。まもなく開花の兆し。
先の2022年元旦の時の開花予想は下記の通りでした。

【今年の大の蕾の成長具合は、昨年(2020年)の12月19日の状態とほぼ同じということは約2週間遅れですから、これからも順調に蕾が成長すれば、1月14・5日には開花するでしょう。
続いて中小が数日後に咲いて、1月20日過ぎると5個の花がそろって咲いているのが見られることでしょう。
数年に一度の寒気は今後1週間は居座り、最低気温が今後1週間は続く予想なので、開花はさらに遅くなるかも。】

ということでした。1月21日現在の蕾の様子は冒頭の写真の通りで、いまだに開花せず、開花予想より大幅に遅れそうです。

水戸気象台の朝の最低気温が12月26日から1月9日まで連続15日間も氷点下でした。
3日間プラスになったものの、
1月13日から本日21日まで、また連続で氷点下継続中です。予報では24日まで12日間連続氷点下です。
そのと2日間プラスで、また氷点下が続く予報です。

数年に一度の寒さが来ると12月に発表されましたが、まさにその通りになってしまいました。
台所に置いたオリーブオイルがグリス状になっている朝が何度かありました。オリーブオイルが固まる温度は品質によって違いがあるのですが、今、我が家にあるのは1度か零度くらいかと思われます。また朝、部屋のファンヒーターをつけると、部屋温度が1度くらいになっていることもありました。

パフィオはこのような環境におかれています。

日中は日向に置いておきますが、日中の最高気温が10度を超えたのは1月では20日まででわずかに4日だけです。その10度を超えた日でも、10度を超えている時間は日中の1~3時間程度です。

あまりにも寒い日とか、陽が傾く3時過ぎには廊下に取り込みます。
1月の前半は特に寒さの影響で蕾の成長が足踏みしていました。咲かずに蕾のまま枯れてしまうかと心配していたのですが、今週になってから動き出しました。

元旦の蕾の様子は昨シーズン2020年の12月19日の蕾の状態とほぼ同じだったのですが、
今日1月21日の蕾の様子は2020年の12月24日の蕾の状態とほぼ同じです。
昨シーズンは6日間を要した蕾の成長が、今シーズンは20日間、3倍以上も要したということになります。
いかに我が家が寒むかったかということの証明ですね。こういう環境で育った子供たちはなぜか皆病気になりにくい体質なのですが、寒さに弱いパフィオにとっては死活問題でした。

昨シーズン開花が始まったのは6日後の2020年12月30日でした。ということから、今度の開花予想としては、早くても6日後の1月27日ころですが、昨シーズンの気温と今週から来週にかけての気温を比較してみるとさらに遅れそうです。
それでもこれまでの3倍以上も期間を要したほどではなくて、ほころび始めたので動きは止まらないと考えると、1月末には開花するのではと考えました。遅くとも立春までにはと期待しています。

あらためて最も早く開花するであろう蕾の横顔です。



2番目、3番目に開花するであろう蕾です。



4番目、5番目に開花するであろう蕾です。
これら5個の蕾をすべて咲かせられるかどうかは薄氷を踏むような気持ちです。

これから最も注意しなければならないのは、昨年の失敗を繰り返さないことです。
それは2021年1月30日の夜のことでした。この日はうっかりして、パフィオを部屋に取り込むのを忘れて、屋外に置いたまま、およそ1時間くらい氷点下の屋外に置いたままであることに気づいたのでした。

その時は見た目には問題なさそうだったのですが、花弁が徐々に枯れ始めて1週間もすると重症、危篤状態でした。幸いなことに葉はごく一部が損傷しただけでした。株のダメージはほとんど受けずに今シーズンは5個も蕾が出てきたのでした。
開花する前でもこのような危険は同じことで、特別にパフィオ用の温室のない我が家では注意が必要です。

近所の蘭愛好家はすでに立派な花を咲かせていました。この時期は水を切らせないことも大切ですと教えていただきました。葉の色は緑色でした。我が家のように黄色味を帯びるのは日に当てているためで特に問題はなさそうとのことでした。


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今シーズンはパフィオの開花が遅い 開花予想は

2022年01月01日 | 庭の花たち

↑2022年1月1日現在で、5個の蕾の内最も早く咲きそうな蕾の状態です。
昨シーズンは12月30日に開花し始めていました。1年前の下記のブログに写真が載っています。
「パフィオペディラムがついに咲く。」
https://blog.goo.ne.jp/zassougoo/e/cde56d42828f651355360e3d068b645e

今日1月1日現在の蕾とほぼ同じ状態は、昨年では12月19日です。ということは蕾の成長が10日以上遅れているということです。

現在のパフィオペディラムの全体像です。今年は5個の花芽が出てきました。昨年は1個でした。
葉の色が昨年より黄色みがかっています。左右の一番下の葉は昨年咲いた株で、今年は枯れてしまうものです。
その枯れかかった葉とほかの葉を比較すると、ほかの葉はかなり小ぶりであることがわかります。


蕾は5個です。右側に3個、大中小。左側に2個、大中。


右側の大中小3個の蕾と、枯れた花柄2本。 
大のところの花柄は2019年1月の購入時に咲いていたもの。
中のところの花柄は2021年1月の花です。


左側の大中2個の蕾

今年の大の蕾の成長具合は、昨年の12月19日の状態とほぼ同じということは約2週間遅れですから、これからも順調に蕾が成長すれば、
1月14・5日には開花するでしょう。
続いて中小が数日後に咲いて、1月20日過ぎると5個の花がそろって咲いているのが見られることでしょう。
数年に一度の寒気は今後1週間は居座り、最低気温が今後1週間は続く予想なので、開花はさらに遅くなるかも。

なぜ今年は開花が遅いのか?
最大の原因は去年より寒いこと。
1 数年に一度の寒気がきていて、すでに1週間居座り、毎日最低気温は氷点下で、最高気温も10度を超えたのは1日だけ。
  日中は日の当たる場所に置いているが、昼間でさえパフィオにとっては寒すぎる。
2 さらに昨年12月は常にビニルシートの簡易温室の中入れておいて、昼は日向に、夜は寝室に置いていた。
  今年はこの簡易温室を一度も使っていないで、温室なしで昼は日向に、夜は寒い時だけ寝室に置いた。

昨年使用した簡易温室。今年はこれをしていない。


去年の株の状態。

今年の株の状態
今年の葉のほうが黄色みがかっていて、葉が傷んでいるように見えます。
今年はパフィオにとってかなりつらい状態だることがうかがえます。下手をすると寒さのためにさらに葉がいTんでしまい、さらには寒さによって葉と蕾がしおれてしまうかもしれません。
まだまだ花が咲くまでは油断できない状態が続きます。


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パフィオペディラムの花を正月に5個期待するも

2021年12月03日 | 庭の花たち

パフィオペディラム・ライムドーンの蕾が膨らんできました。この状態だと正月には開花が期待できます。

蕾の数は何と5個です。2021年10月12日 のブログで小さな花芽を5個見つけたこと、このまま花芽を無事に成長させれば1月には一鉢で5個の花を同時にみられるのではと期待が膨らみます。と書いたのですが、今のところ花芽が順調に大きくなってきています。

花芽に番号をつけてみました。1~5が蕾です。

1番の蕾です。蕾の下側がほころび始めて、わずかに花弁が白っぽく見えてきました。以下2番から5番までの蕾です。




蕾の成長度合いは若干違いがあるので、開花日は数日にわたることでしょう。


3番の蕾の前の背の高い枯れた花柄が2019年1月の花です。
3番と4番の間に見える枯れた花柄が2021年1月の花です。
6番は2020年に出てきた新株です。現在の株数は花芽をつけた5株と花のない6番の株の合計6株と新しく出てきた以下の2株です。

7番 新しい株

8番 新しい株
以上がこの鉢の現在の8株です。
このうち5株に蕾があって1月に開花すべく成長中です。花が終わるとこの5株は枯れてしまいます。枯れる前に新しい株ができるのですが、今のところ2株しか新しい株が出てきていません。
今回花芽がなかった1株はおそらく次回2023年1月に花が咲くでしょう。
新しい小さな2株は2024年か2025年の開花になるでしょう。

今回2022年1月に花が5個咲くが、昨年より花径が短く蕾も小さいようです。
そして次回2023年は花が1個しか咲かないかもしれません。
その次2024年は花が咲かないか1個or2個しか咲かないのかも。
花を毎年咲かせるためには、もっと新しい株ができるように植え替え等が必要なのかもしれませんね。
このランを買ったときには無謀にも栽培方法など全く知らずに買いました。耐寒性すら泥縄式に後から推定したり、実際の低温にさらしたりと乱暴に取り扱っただけです。
今もって、現物の様子を見ながら右往左往しているので、ランにとってはどんなにか迷惑なことでしょうかね。




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